自宅兼ダイビングショップの近くを流れる江の川でサップをする加藤さん。

楽しむ心をもって美郷町を観光地へ

美郷町の自宅でダイビングショップ、ダーツバー、ゲストハウス、そしてサップやスノーボードなどの体験ツアーを営む加藤智哉さんは、多岐にわたる経歴の持ち主。大学生時代、ダイビングに魅せられてインストラクターの資格を取り、出身の愛知県でダイビングショップを起業。またイベントなどを行う大規模な社会人サークルも経営していた実業家である。

「大阪で9年、飲食店を営んでいましたが、都会に飽きてしまいました。そこで西日本でダイビングショップができる田舎の地域を探していました。奄美大島や兵庫、そして島根の隠岐にも行き、いろいろな土地を巡っていたのです」と話す加藤さん。

日本海は屈指のダイビングスポット。加藤さんがおススメスポットの案内を。

家族とゆっくり過ごせる時間も増えた加藤さん。妻さつきさんの実家が近く、子育ても安心。

家族が増えて田舎で子育て中

その頃、妻のさつきさんの妊娠も重なり、さつきさんの実家がある美郷町へIターン。ダイビングショップやダーツバーができるよう、美郷町の空き家バンクで大きな家を探し、昨年の2月に移住した。

「美郷町の人は〝遊ぶところが何もない〟と言いますが、何もないように見えてたくさんあります」。ショッピングセンターや映画館のような遊び場はないが、ここには自然の中で楽しめる素材や工夫がたくさんあるのだそうだ。

春は夜桜、夏は江の川でカヤック、秋は紅葉している断魚渓、冬は雪山でスノーボードなど、都会では体験できない遊びをゲストハウスの宿泊者に案内している。

移住してわずか半年。地元の人より情報通であるのは「一石三鳥」の精神から。時間を無駄にしないため、遊びの中でも常にアンテナを張り巡らせ、仕事に結びつくつながりを探し求めているところだ。

自宅兼ゲストハウスではダーツもできる。

足を使って知り合いづくり

移住して半年間で、車で1万㎞移動しました。いろいろなとこへ出向き知り合いを増やしています。

楽しみは見つければみつかる!

1時間車で走れば、買いものができる町へ行けます。松江や出雲にもよく出かけています。「何もない」のではなく、楽しむ気持ち次第です!

「楽」は「たのしむ」と読む

「らく」とは読まない。例えば、仕事でいうなれば「たのしむ」ことはかまわないが「らく」はダメ。何事も本気で楽しむことです。

加藤智哉さんのPROFILE

愛知県出身。大学時にダイビングショップを起業し社会人サークルも経営。その後、大阪で飲食店を営む。ダイビングショップの出店地を求め、美郷町へ移住。ゲストハウス、ダーツバー、サップなどの体験ツアーも行っている。

美郷町空き家利活用推進事業補助金で空き家のハウスクリーニング等を行う。
美郷町誇りのもてる産業おこし支援事業でダイビングショップを起業した。
くらしまねっと内「美郷町のくらしを知る」へ

TOP

しまねUIターン情報誌 BeanS vol.61
バックナンバー