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出雲地方

神々の国・出雲

出雲大社

 

 出雲という地名は、昔から「八雲立つ出雲」と言われるように、美しく雲が湧き出る姿に由来するといわれています。この地方はその昔から神々の国といわれてきました。8世紀に作られた「古事記」の神代巻(かみよのまき)は三分の一以上、出雲を舞台にした神話で成り立っています。その出雲神話の中でも有名なエピソードとして「国譲り」があります。この地を治めていた大国主命(おおくにぬしのみこと)は、大和朝廷に出雲の国を譲り渡したかわりに、壮大な宮殿を建ててもらい、これが有名な出雲大社の由来になったというものです。出雲大社は「縁結びの神様」として親しまれていますが、旧暦の10月に神様が集結して会議をするという神話も有名です。そのため、日本全国では神無月(神様がいない月)というところを出雲では、「神在月」というのです。著名な遺跡として、荒神谷遺跡、加茂岩倉遺跡などから銅鐸、青銅器などがたくさん発見されていることも、古代出雲へのロマンをかきたてます。

 

夕日スポット・宍道湖

宍道湖

 

  島根観光のシンボルともいえるのが、宍道湖に沈む夕日ですが、その美しさは日本一として知られています。県立美術館周辺の夕日スポットでは日没の時間が近くなると、この夕日を撮影する人などが大勢集まります。また、宍道湖でとれる産物で代表的なものを宍道湖七珍(シラウオ、シジミなど)といい、四季折々の味覚を楽しむことができます。宍道湖の周辺には、松江温泉、また、少し足を伸ばすと「一度湯に入ると容姿が端正になり、再び入れば万病が治る」といわれる玉造温泉があり、温泉旅館が風情たっぷりに軒を連ねています。

 

城下町・松江

塩見縄手

 

  時は江戸時代、堀尾義晴公が築城したのが松江城です。付近には塩見縄手と呼ばれる地域に武家屋敷などがあり、城下町の風情を色濃く残しています。城を囲む堀が当時のまま残っており、堀川を巡る遊覧船で四季折々の景色を堪能することができます。江戸時代のうち、長きにわたりこの地を治めた松平家でも特に名を知られているのが、松平不昧公です。松江藩の財政を立て直した名君として知られる不昧公は文化にも造詣が深く、茶道では不昧流を起こしたということもあり、松江の抹茶と和菓子は今でも生活に密着しています。不昧公が盛んにした、12年に一度だけ行われるホーランエンヤという祭りは、日本三大船神事としていわれ、300年以上伝承されています。

明治時代に来日し、外国人の視点から日本の伝統・日常生活を題材にした著作をものしたラフカディオ・ハーンは、日本名では小泉八雲として呼ばれていますが、松江の尋常中学校の英語教師として赴任したときに住んでいた家が今も残されています。

 

出雲の言葉

 

出雲弁はほのぼのとした温かさが伝わる東北地方に似たズーズー弁であり、有名ないいまわしとしては「だんだん」(ありがとうの意)があります。なぜ出雲地方にだけ、ズーズー弁があるのかは定かではありませんが、松本清張の名作「砂の器」でトリックに使われているということもあり、広く知られています。