きらめく!UIターンナビゲーター

島で見つけたいい景色、いい笑顔を多くの人に伝えたい。

広島から江津市へUターン 藤田千夏さん(25歳)

PROFILE
 1987年隠岐の島町生まれ。県立隠岐高校を卒業し広島市の医療系専門学校に進学。その後2年間広島で働きながら暮らし、帰郷。知夫村の民宿を手伝ったのち、隠岐の島町役場に臨時採用される。現在は昨年春に新設された「隠岐の島フィルムコミッション」に勤務。


パソコンでプロモーションビデオを制作中。どうしたら隠岐の島の魅力をうまく伝えることができるか、仲間とアイデアを出し合いながらの作業が続く。


藤田さんのきらめく瞬間

 姉の子どもたちと遊ぶのが日常の中でも癒されるひととき。「とってもかわいいんです」と笑顔で話してくれた。カメラには、子どもたちのかわいい表情もいっぱいだ。また、夜などの空いた時間はネットショッピングを楽しんでいる。ネットもあるので、離島の不便さは以前より感じないという。

 隠岐の島町への映画やテレビ番組、CМなどの撮影を誘致する活動や、撮影での様々なサポートを目的に昨年春に立ち上げられた「隠岐の島フィルムコミッション」。廃校となった旧中村小学校校舎を利活用する「隠岐の島ものづくり学校」の中に事務所を持ち、行政主体の新しい地域情報発信の取り組みとして注目を集めている。その専任スタッフとして仕事をしているのが藤田さんだ。
 「今はロケ地として良さそうな風景を自分で撮ってホームページにアップしたり、隠岐の島町の新しいプロモーションビデオを作ったりしています。仕事に就いた当初は、フィルムコミッションなんてまったくの未経験。わからないことだらけでしたが、東京で6週間ロケーションコーディネーターの研修をさせてもらって、何とか自分なりに方向がわかりました」
 藤田さんは、医療系の資格をとって隠岐で働こうと、広島の専門学校で学んだが国家試験はうまく行かず、そのまま広島に残ったものの、バイト詰めの忙しい生活や、目標がなくなったことにむなしさを感じて「とりあえず帰ろう」と23歳で帰郷した。何でもいいから仕事を探そうとしていたとき、たまたま役場の臨時職採用を知り応募、現在の仕事に就くことができた。
 「広島では楽しいこともたくさんあったけど時間にいつも追われる感じでしたね。こっちは反対にゆったりとしていて、やっぱり島がいいなとつくづく思いました」という。

みんなを笑顔にしたい

 「この仕事をするようになってから映画やCМの見方が変わりましたね。役者よりも背景を気にするようになりました。いいシーンだなぁ、どこで撮ったんだろう?などと思ったりします」と藤田さん。制作中のプロモーションビデオのなかには、藤田さんいち推しの隠岐の島町の風景をふんだんに使い、そこにたくさんの島の人々の笑顔をコラージュした。
 「景色や町並みだけだったら、いいところは全国にいっぱいあります。でも、そこに住んでいる人々が入り込むことによって、土地のぬくもりやあたたかさ、空気感みたいなものが伝えられるんじゃないかと思っているんです。見てくれた人が、隠岐っていいな、行ってみたいなと思うようなものを映し込めたらいいですね」と制作意図を教えてくれた。
 3分ほどのプロモーションビデオには彼女のアイデア、熱い思いがめいっぱい詰め込まれているという。高校時代の友人たちからは「そんな仕事が役に立つの?」とも言われたりするが、藤田さんはそんな言葉にもめげず今の仕事に全力投球だ。
 「この仕事でみんなを笑顔にしたいんです。その笑顔で私も頑張れるから」という藤田さん。今の仕事、環境、仲間など充実した生活が楽しいので、できればこのままずっと続けていきたいと思いを語ってくれた。