Beansしまね
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偶然は必然!ご当地キャラが島根への縁結び

21年間、東京都の郵便局員として働いていた大井玲子さん。責任ある仕事を任されながらも「このまま定年まで、外の天気も分からないような屋内の仕事を続ける、これって楽しいのだろうか?」と疑問を抱き、40歳の頃に「田舎暮らし」を真剣に考え始めたと言う。

そんな中、旅行中に立ち寄ったJR松江駅で一目惚れしたのが島根県観光キャラクター〝しまねっこ〟だった。すっかり、とりことなりインターネットで情報を調べていくうちに飯南町マスコットキャラクター〝い~にゃん〟のファンにもなる。それから島根県や飯南町を意識するようになり、東京で行われた「しまねUIターンフェア」で飯南町や大田市などのブースで話を聞いた。

「役場の人はIターンしてほしいために、良いことしか言わないイメージがあったのですが、飯南町役場の大江さんは『不便』『雪が多い』など、悪いことしか言わないんですよ」と当時を思い出して笑う大井さん。その後「百聞は一見に如かず!」と、夫婦で飯南町を訪れ、風土や空気感、先輩Iターン者から話を聞き、飯南町への定住を決意した。

大井さんはふるさと島根定住財団の地域づくり活動体験事業を活用。「青空市ぶなの里」が受け入れ先となり2年間体験し、そのまま雇用された。「ぶなの里は産直市場です。はじめは野菜の種類すら分からず、農家の方から品種や野菜の育て方などいろいろ教えてもらいました。それと、ここでの一番の収穫は、地域の人と触れ合えたことです」と大井さん。毎日、来店する地域の人と積極的に話を交わす大井さんの心がけも相まって、いち早く地域に馴染むことができた。明るい笑顔と性格はお店の顔となっている。

1.相談できる人を作るべし!

飯南町役場の大江さんとは、東京で行われた「しまねUIターンフェア」で出会い、そこから移住した今もなお、相談に乗ってもらっています。仕事のことは「ぶなの里」の本田店長に、また職場には主婦の方が多いので、生活のちょっとした話や地域のしきたりなどは、スタッフの方に聞くようにしています。

2.地域の人の立場になる!

Iターン者より、受け入れる地域の人の方が大変だと思います。私たちIターン者は「分からない」「教えてください」と言ってしまえばいいのですが、地域の人は「どこまで教えたらいいのか?」「伝えたらいいのか?」の加減を迷っているはず。Iターン者は「声をかけてもらえてありがたい」という気持ちを持つべきだと思います。

3.人との繋がりが大切

2年間の地域づくり活動体験事業が終わり、就職先を探さなければならない時に、日頃から良くしていただいている地域の方が「うちに来ないか?」とありがたい言葉をかけてくださり、心強かったです。地域活動に積極的に参加したことで、気にかけていただけたのだと思います。

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「ぶなの里」の本田店長(左)、スタッフの皆さんと。

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飯南町役場の大江さんは常連客でもあり良き相談者でもある。

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農家さんが持ってきた野菜を丁寧に並べる大井さん。

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大井玲子さんの Profile

ふるさと島根定住財団の地域づくり活動体験事業を活用。青空市「ぶなの里」が受入先となり、その後就職。

  • 東京都墨田区出身

  • 高校卒業後、郵政省に入省。 21年間勤める

  • 東京で行われた 「しまねUIターンフェア」 に参加し、飯南町を訪ねる

  • 3年前に飯南町へ夫婦でIターン

私のプライベート

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休日は「い~にゃん」と「しまねっこ」の追っかけをしています(笑)。そのおかげで友だちもできました。毎年、老人クラブで案山子(かかし)制作をしていて、今年は参加させていただき「い~にゃん」の案山子を作りました!