浅利観光株式会社(松江アーバンホテルグループ)の求人情報

地域に寄り添い、進化し続けるホテル。
新たな未来へ挑戦する、あなたの夢実現の舞台です。

ホテル・飲食業(島根県 松江市)

水の都 松江を象徴する宍道湖の北側湖畔に面した温泉地「松江しんじ湖温泉」。旅館が建ち並ぶ一帯から少し離れ、宍道湖大橋のたもとに建っているのが松江ニューアーバンホテルです。日本の夕日百選に選ばれた宍道湖の夕日を眺望しながら、地元食材を使った料理や天然温泉を堪能できると人気のホテルです。また、周辺の観光地へのアクセスも便利な上、官公庁や文化施設、オフィスビルといった主要機関が集まる市の中心という好立地もあり、観光やビジネスなど様々なお客様が訪れています。

松江ニューアーバンホテルを運営しているのは、江津市に本社を置く浅利観光株式会社。(以下、浅利観光)元々は、ガソリンスタンド業から始まり、食、観光業と、多角的に事業を展開しながら地域の発展に貢献してきました。「常に時代を読み、地域の課題解決に向き合いながら、求められるニーズに応えてきた」と語るのは、代表取締役社長の植田祐市さん。これまでの歩みと共に、今も進化を続けるホテル運営の新たな試みや、社員の自主性を重んじる社風づくりなどにかける熱い想いを伺いました。

Q.御社の事業内容を教えてください。

弊社は江津市で1965年に設立し、国道9号線の開通に合わせてガソリンスタンドの事業をスタートしました。そこから、ドライブステーション、飲食店運営が加わり、現在は地域商社として農水産品の製造販売も行っています。また松江市では「松江アーバンホテルグループ」として3拠点5棟のホテルを運営するなど幅広く事業を展開し、現在58期目を迎えます。

国道が開通すればガソリンスタンドが必要になり、交通量が増えれば立ち寄る休憩所が必要になります。地域の課題や時代のニーズに寄り添い、ここまで事業を拡大してきたそう。そんな浅利観光がホテル事業に参入した経緯について伺いました。

ホテル事業は、1982年に松江市で国体が開催されることに伴って、地域のインフラ整備の一環で参入し、松江駅前に松江アーバンホテル1号館をオープンしました。その後、松江ニューアーバンホテル本館をオープンし、1993年に産業交流会館くにびきメッセができたことを機に、宿泊需要が高まることを見込んで別館もオープンしました。

松江ニューアーバンホテルといえば天然温泉浴場付きで人気ですが、開業当時はホテルで温泉に入れるというのは斬新で、大きな反響を呼んだそう。そして、2018年には旅離れが進む若者に向けて、デザイン性とリーズナブルな費用感を追求したカプセルホテル「キュービックルーム」をオープンしました。時代の変化やニーズに合わせて、それぞれ異なるコンセプトのホテルを誕生させてきた松江アーバンホテルグループ。2022年には、また新たな試みを始めました。

カプセルホテル「キュービックルーム/女性フロア」
カプセルホテル「キュービックルーム/男性フロア」

Q.新事業について教えてください。

ワーケーションで訪れた方々と意見を交わすうちに、地域や世代を超えて人々が繋がるコミュニティの重要性を感じ、その拠点をつくろうと当ホテル内にコワーキングスペース「enun(縁雲)」をオープンしました。

全国的に人口減少が進む中、島根でも今後の地域づくりを担う人材不足が大きな課題となっています。一方で、都市部からワーケーションで地方を訪れる動きが活発化している今、この拠点が求心的な役割を果たすことで、島根の魅力発見や新たな価値の創出が図れるのでは?と期待しています。

「enun」で生まれた出会いに様々な情報や発想力が加わり、新たなビジネスや取り組みが生まれる場になって欲しいと植田社長。運営を任されているセールスプロモーションマネージャーの植田恵子さんを中心に、すでに様々な企画を実施し、県内外の参加者が交流を深めているそう。

そんな挑戦と飛躍を続ける浅利観光ですが、実はここ数年でトップダウンからボトムアップ型の経営へシフトし、内部統制や意識改革を進めてきたそう。このことにより、社員の自主性や積極的な提案、新たなチャレンジを後押しする風土が育まれたといいます。

例えば、当ホテルには、「ありがとうが飛び交う、ちょっとお節介なホテル」というスローガンがあります。実はこれ、社員たちがディスカッションを重ねて生まれた言葉なんです。お客様に何かして差し上げたいというホスピタリティ精神を単にサービスと言うと無機質に感じるため、「ちょっとお節介」という表現に言い換えています。

このスローガンが社員の間の共通認識となったことで士気が高まり、自主的に行動しようという意識が強まったそう。業務マニュアルも管理職ではなく社員主体で作成しているので現場感覚を重視したものとなっており、おもてなしの心が隅々まで行き渡っているのが分かります。

浅利観光では、このほかにも様々な取り組みを行っているそうで、月に一度の政策会議では、年齢や雇用形態、立場に関係なく発言できる環境づくりを心がけ、社員の意欲を促す報奨制度も導入しています。

現場をより良くするための意見や提案を1つ出すごとに必ず報奨金を渡しています。改善案だけでなく、こんなことがやってみたい!という提案も大歓迎で、中には入社後すぐに企画提案書を出してくれた社員もいます。

誰にでもチャンスがあり、頑張りを評価することによって、モチベーションアップにもつながっているそう。「とにかく失敗を恐れずチャレンジして欲しい」と植田社長は続けます。

学校の勉強と違って、社会に出たら答えなんてありません。その中で自分なりの答えをどう導き出すか、考えて取り組むことが大切です。そこから失敗や成功を繰り返す先に成長があり、その姿を評価されることでやりがいにも繋がります。

最後に、求める人材像と求職者に向けたメッセージをいただだきました。

自分から率先して何かに取り組める人に来ていただきたいですね。私は経営者ですが、自分の会社だとは思っていません。会社とは、皆さんの夢を実現するための道具だと考えているので、実現したいことがあれば上手く利用して欲しいですね。自分の夢に向かって果敢にチャレンジしてくれることを願っています。

「大丈夫!私だって、これまでいっぱい失敗してきたんだから(笑)。」と、優しく笑いながら語ってくれた植田社長の言葉は、これから新しい世界へ歩みだす皆さんに、温かいエールとして響いたのではないでしょうか。

続いて、お話を伺ったのは新卒で入社し、現在2年目というフロントの吉朝優貴さん。先程、植田社長の話に登場したやる気に満ち溢れる期待の新人です。吉朝さんは江津高校出身で、京都の大学へ進学後、Uターンで浅利観光へ入社しました。

Q.入社のきっかけを教えてください。

私は高校の部活で石見神楽をしていたことがきっかけで地域活動に興味を持つようになり、大学では地域経営を学びました。将来は地元に貢献できる仕事に就こうと考えていたところ浅利観光を知り、地域に関わる様々な事業をしていることに魅力を感じて入社を希望しました。

地域貢献という大きな志を抱いて入社した吉朝さん。現在の主な業務内容は、予約受付やチェックイン・チェックアウトの手続き業務ですが、最近ではそれらに加え、宿泊価格の調整にも携わるようになったそうです。

Q.宿泊価格の調整とは、どんな業務ですか?

実は宿泊価格というのは一定ではなく、平日と休日、季節や大型連休など、お客様の動向に合わせて変動しています。こういった価格調整は、市場の流れと合わせて市内の行事や様々な情報を加味して、常に先を読みながら見極める必要があります。売上にも関わるので、とても重要で責任のある業務に日々やりがいを感じています。

日々の仕事と真摯に向き合い、着々とスキルアップしている吉朝さん。休日は好きなアーティストのライブに行ったり、ライフワークの一部でもある石見神楽の手伝いをしに母校へ行ったりするなど、プライベートも充実しているそう。また、現在はフロント業務と並行して、自身が企画したイベントの責任者としても活躍中です。ただ、開催までの道のりは決して容易ではなかったと、苦笑いを浮かべながら教えてくれました。

Q.どんなイベントを企画されたのでしょうか?

大好きな石見地域の魅力をたくさんの人に伝えたいと思い、食と伝統をテーマに、石見神楽公演と石見の豊かな食材を使った料理をふるまうイベントを企画しました。

実は、吉朝さんがこの企画を提案したのは部署配属から、わずか1か月後というから驚きです。これには植田社長も驚いたといいます。

彼は、入社してすぐに「石見神楽がしたい」と言ってきたんです。他の会社だったら、もっと一人前になってからと言われるかもしれませんが、私は彼の心意気を買って企画を採用しました。そして、「やるなら自分の責任を果たした上で覚悟を持ってやること」とだけ伝えて見守りました。

まさに、「失敗を恐れずチャレンジ」を実行に移した吉朝さんですが、そこには想像しなかった厳しい現実が待ち構えていたそう。

Q.どんなところが大変でしたか?

全てですね(笑)。初めての試みだったので、どう計画を立てるのか?一番初めから大変でした。ただやるだけじゃなくて、どうやったら効果的に魅力が伝わるのか?各部署から意見を集めて、何度も打ち合せを重ねながら作り上げていきました。

「お客様に本物の感動を伝えたい」と、音響も照明も完璧なステージを再現したかった吉朝さん。プロジェクトチームを立ち上げるも、思うように意図が伝わらず、チームをまとめることに苦戦したといいます。

そもそも神楽を観たことがない人もいて。本物の熱量や臨場感を知らずに魅力をPRすることは難しいと思い、実際に神楽を観てもらってビジョンを共有しました。また、お客様にはイベントへ来てもらって終わりではなく、石見に足を運んでもらいたかったので目的がずれないよう、一つひとつチームで内容をすり合わせながら取り組みました。

紆余曲折を経て、ついに2022年3月に1回目を開催。これまで4回にわたって実施し、結果的に200人近いお客様を動員、イベントは大成功を収めたそう。さらに、イベントをきっかけに初来館したお客様が全体の4割を占めていたそうで、新規顧客獲得にも大いに貢献したといえます。

Q.お客様の反応はいかがでしたか?

大変好評で「また観たい」という声を多くいただき、とても嬉しかったですね。もちろん大変さはありますが、今後もたくさんのお客様に喜んでいただけるよう、さらにパワーアップさせ、石見神楽とホテル、両方の魅力が伝わる企画を考えていきたいです。

次なる目標をはつらつと語る吉朝さんの表情は清々しく、たくましさを感じました。すでに次の企画に向けて邁進する姿に、「この1年で大きく成長してくれた」と語る植田社長の表情は、我が子の成長を見るように嬉しそう。

最後は、人事担当でもある植田恵子さんとフロントマネージャーの飯塚幸子さんに指導者の立場から、職場環境や人材育成についてお話を伺いました。

Q.職場の雰囲気はいかがでしょうか?

男女ともにチームワークが良く、風通しのいい雰囲気だと思います。10~70代まで幅広い年代の社員が働いていますが、みんな仲が良く、中にはプライベートで食事やカラオケに行くメンバーもいて、世代を超えて交流を楽しんでいます。レストランの社員たちは他店へ食事に行くと、自分たちの店で参考になることはないか、みんなでリサーチも欠かさないといいます(笑)。

皆さんの和気あいあいとした関係性や向上心の高さが伝わってくるエピソードですね。

また、松江ニューアーバンホテルでは社員が安心して長く働ける職場を目指し、福利厚生の充実はもちろん、有給休暇や希望休も取りやすい体制を作っているそう。

他にも、勤務体制を日勤と夜勤に分けたり、家庭と仕事を両立しやすい勤務時間の設定をしたりするなど、これまでの制度にとらわれず柔軟な対応で社員の皆さんをサポートしています。

Q.入社後はどのような研修がありますか?

入社後1か月は、社内研修で基本的な知識や接客対応を学びます。それから約3週間から1か月をかけて各部署をまわり、本人の希望や適性をみながら配属先を決めます。約3ヶ月間の研修でしっかりスキルが身に付くので、未経験の方も安心してください。

配属先が決まっても、状況に合わせて他の部署へサポートに入ることもあるそう。あらゆる部署を経験することで、業務全体が把握できスムーズな連携がとれることはもちろん、お互いの大変さがわかるので、思いやりを持って協力し合えるようになるといいます。

Q.キャリアアップについてはいかがでしょうか?

特に決まった形はありませんが年功序列ではなく、やる気と実力を重視しています。自分の仕事をきちんとやった上で仲間へ気配りもできる、そういう方は役職に就いて活躍の幅を広げてもらっています。実際に入社3年目でチーフになった社員もいます。

その頑張りは給与面にもしっかり反映されるそう。また、接客力向上を目指して資格を取得したい社員のために、受講料や交通費を全面支援する資格取得支援制度を設けるなど、スキルアップに対しても手厚いサポートが整っています。

そして、こういった教育体制のもと、社員たちを現場で統括するのがフロントマネージャーの飯塚さんです。その業務内容は多岐にわたり、一般的なフロント業務のほか、各部署と連携を図り、様々な業務調整や改善の指揮、人材育成、業者との交渉まで執り行うなど、ホテル運営を支える重要な役目を担っています。そんな飯塚さんに今後のビジョンを伺いました。

今後は若手の育成に力を入れていきたいと思っています。今の社員たちは、みんなそれぞれに“できる力”を持っているので、20代からでもどんどん、マネージャーやチーフといったリーダーを目指してほしいですね。会社を引っ張ってくれる、若きニューリーダーの活躍を願っています!

キラキラした表情で語ってくれた飯塚さん。隣で話を聞いていた植田さんも嬉しそうに続けます。

本当に夢が広がります。次の世代の活躍が今から楽しみです!

最後に、植田さんと飯塚さんから求職者に向けてメッセージをいただきました。

私は、会社で働くというのは、「どうやって人を幸せにするかを考えること」だと思っています。それにはどうすれば良いのか?答えは自分で見つけるしかありません。ぜひ、私たちの会社であなたの答えを探して下さい。

ホテルの仕事は、形ができて完成ということがありません。ですから、自分なりの創意工夫でどうしたらお客様に喜んでいただけるか、気持ちに寄り添いながらおもてなしできる方に来て欲しいですね。また、吉朝のように志のある人は特に大歓迎です!どんなことでもいいので、何か一つ強い思いを持っている方をお待ちしています。

植田社長と共に、会社の未来を担う社員たちの成長を心から願うお二人。期待に胸を膨らませる笑顔から、人材育成にかける熱い想いが伝わってくるようでした。経営者と社員が横一線で同じ方向を向き、互いに支え合い、成長しながら進化を続ける浅利観光。地域やお客様を想い、一緒に働く仲間の夢実現を応援し、チャレンジを後押ししてくれる会社です。近い将来、会社を引っ張っていくニューリーダーになるのは、あなたかもしれません。

(2022年12月取材)

この求人に応募する
一覧に戻る

「心で読む求人票」をSNSでシェア