株式会社アトラスの求人情報

航空写真測量という高い専門性と、時代に合わせて変化する柔軟さで、未来の安全を創り、守る。

建設コンサルタント(島根県 松江市)

インフラの整備や災害時の復旧など、私たちの生活を縁の下で支えてくれる存在である建設コンサルタント。その中でも、「航空写真測量」という県下でも珍しい専門性を生かして地域貢献してきたのが、松江市に拠点を構える株式会社アトラス(以下、アトラス)です。

時代のニーズに合わせて変化し、進化し続けるアトラスのプロフェッショナルな仕事の魅力と温かな会社の雰囲気の秘密に迫ります。

まず最初に、代表取締役の矢取和文さんにお話を伺いました。

弊社では創業以来、島根県の建設コンサルタント業では数少ない航空写真測量を皮切りに、官公庁からの土木工事や道路・河川等の測量や設計などを行ってきました。航空写真測量とは、上空から撮影した写真を使って測量するもので、県内で行っているのは2~3社だけでしょうか。

Q.航空写真測量はどんな時に行われるのですか?

例えば、開拓されていない山間部に道路を作る時など、まず最初にその土地の全体像が分かる図面を作らなければなりません。そういう時に上空から写真を撮り、地形などの測量を行うんです。

最近はドローンの普及で以前よりも需要が減少しているとのことですが、それでも航空写真測量は、人が立ち入ることが困難な場所などで大きな力を発揮しています。

技術の変化に伴って、仕事のウエイトも大分変わりましたね。創業から20年目くらいまでは、航空写真測量だけと言っても過言ではありませんでしたが、今は土木設計が中心で、それに付随するものとして測量や地質調査などを行っています。

高い専門性はそのままに、ニーズの変化に合わせて柔軟に事業展開してきたアトラス。現在は航空写真測量に限らず幅広い業務を行っていますが、県下でも対応できる企業の少ない航空写真測量のスキルに惹かれ、求人の問合せが来ることもあるそう。

1978年の創業以来、地域の安全と発展に貢献し続けてきたアトラスの想いは、「人と自然に優しい社会基盤整備」というスローガンにも込められています。

道路愛護団体の結成や災害協定への参加など、社会基盤整備の一助となるよう、ボランティアにも積極的に取り組んでいます。今後も環境と人に優しい社会基盤整備の一翼を担う建設コンサルタントとして、日々精進していきます。

志を持って地域貢献活動にも取り組んでいる矢取社長。今後の更なる躍進のため、今は職場の環境づくりに重きを置いていると続けます。

良い仕事をするために、まず過度に気をつかわなくて良い職場環境づくりを心掛けています。人間関係がギスギスするのが一番良くありませんから。私は先日社長業を引き継いだばかりですが、先代までの社長も温かい雰囲気づくりを徹底していました。

令和4年9月に3代目代表取締役に就任した矢取社長。ご自身はもちろん、管理職や指導者に対しても、若い従業員が話しかけやすいよう積極的な声掛けを呼び掛けています。

実は今、社長室ではなく技術部門の部屋で一緒に仕事をしているんですが、若い社員が上司に質問する場面をよく見かけます。良い関係性が築けているようで安心しました。

そう笑顔で語る矢取社長からは、社員の皆さんへの温かい想いが伝わってくるようでした。

続いては、採用情報についてお伺いします。

Q.どのような職種や人材を求めていますか?

特に採用を強化しているのは設計で、次いで測量です。新卒採用は学部問わず募集していますが、中途採用の場合はCADの経験者であったり、土木の設計に携わられた方など、何かしらの仕事に関するスキルをお持ちの方を募集しています。

Q.入社後の研修はどのようなことを?

新卒の場合は島根県測量設計業協会が主催する建設コンサルタント技術者養成コースを3カ月間受講していただき、その後は測量・設計・補償の各部門を1カ月ずつ経験してもらいます。中途採用の方は経験に応じて都度対応しています。

各部門の仕事を知ることで実際の業務でも連携が取りやすくなり、仕事の質も上がるのだそう。また、建設コンサルタントには様々な資格があり、入社後のステップアップにもつながります。

設計の場合はRCCMと技術士という資格があり、非常に難しいのですが、取得すると設計業務の管理技術者になれます。そうすると官公庁に設計に関する提案ができるので、まずはその資格取得を目標に頑張っていただきたいです。

アトラスでは、資格取得のための講習への参加をサポートしているほか、社内の有資格者がフォローするなど、資格取得を全面的にバックアップしています。

昨今、建設コンサルタント業界もICT化が進んでおり、3次元測量の画像はまるでゲームのCGのよう。今のリアルな業務を知ってもらえれば、これまで設計や測量に関心が無かった人にも興味を持ってもらえるのではないかと矢取社長は続けます。

きつい・汚い・危険というイメージは過去のもので、今は全く違います。力仕事は無いので女性も活躍していますし、ドローンや3次元測量も一般的になり、例えばITに興味のある方にとっても面白い仕事だと思います。弊社では職業体験をしているので、まずは先入観を持たずに業務を知ってほしいですね。

アトラスでは近くの現場に一緒に行くなどの、リアルな職業体験を企画しています。その他にも会社紹介動画など様々な試みをしていますが、これらは社員がアイデアを出し作成しているそう。誰でも気兼ねなく意見が言える環境が、こうした活気あふれる取り組みを生み出しているのかもしれません。

最後に、求職者の方へのメッセージをいただきました。

大切なのは、何事も諦めずにゆっくり自分のペースで目標を定めて、取り組むことだと思います。焦る必要はありません。新たな仲間の受け入れ態勢は整えてあるので、安心して来てください。

矢取社長の力強い言葉は、転職の不安を拭い去ってくれるよう。興味を持った方は、まずは職業体験で仕事の魅力や職場の雰囲気に触れてみてください。自分が進みたいと思える未来が見えてくるかもしれません。

続いては、取締役総務部長の吉原和歌子さんに職場環境について伺いました。

Q.従業員数や男女比を教えてください。

従業員は46名で男性40名、女性6名です。業界的に女性が少ないですが、弊社には今まで何人も女性技術者が在籍しており、活気がありますよ。

今までは結婚や出産を機に退職する女性技術者も居たとのことですが、働きやすい環境整備を行ったことで、産休・育休を取得して復帰する従業員も出てきたと吉原部長は続けます。

独自の福利厚生があるわけではないのですが、利用できる制度があれば必ず案内し、安心して産休や育休をとってもらえるようにしています。今産休中の従業員には、新型コロナウイルス感染症に関する母子健康管理措置を案内したので、通常よりも少し長く産休を取得してもらえました。

今後は、男女問わず更に働きやすい環境にすべく、社内制度を整え、全力でバックアップしていきたいとキラキラした表情で語ってくれた吉原部長。アトラスでは近年、中途採用と併せて新卒採用にも力を入れており、社内に若者が増えたという嬉しい変化の半面、年齢の差が広がり、世代間のギャップが生まれているという場面も。今、働きやすい環境づくりが非常に重要なのだそうです。

仕事で外出する時は必ずみんな総務の部屋に立ち寄るので、その際にできるだけコミュニケーションを取るようにしています。近況や子どもの話が多いですが、たまにちょっとした悩みを打ち明けてくれる人もいます。

矢取社長や吉原部長を始めとした管理職の皆さんが、従業員一人ひとりを思いやり、その気持ちを行動で示すことで、アトラスの温かな雰囲気が育まれてきたのかもしれません。

最後に求職者の方にメッセージをいただきました。

私は一人ひとりが安心して長く働ける環境が一番重要だと思っています。そう考えた時に、やはり子育ては、とても重要だと思うんですよね。なので、経営者側としては仕事と家庭が両立できるようにしていきたいと思っています。挑戦しがいのある仕事だと思いますので、興味のある方はぜひ一緒に働きましょう。

続いては、従業員代表として設計課の山口直樹さんにお話を伺いました。松江市の出身で、地元の松江工業高等専門学校を卒業後、新卒でアトラスに入った山口さん。現在は入社8年目、現場の第一線で活躍しています。

Q.この仕事を選んだきっかけは?

学生時代に学んだ土木の知識を活かせる地元企業に就職したくて、色んな企業の面接を受けたのですが、面接官や働く人の雰囲気が一番しっくりきたのがアトラスでした。入社してからもそのイメージは変わらなくて、皆程よい距離感で接してくれるので居心地が良いんです。

「でも、困った時には先輩達が声を掛けてくれるんです。」と続ける山口さん。個人を尊重し、任せつつも、必要な時には助けてくれるこの距離感がアトラスの人材が育つ秘訣なのかもしれません。

土木や設計に関する基礎知識があった山口さんは、入社後にマナー研修等に参加した後は、先輩のサポートをしながら現場で仕事を覚えていったそう。入社から8年目となる今、どのような業務を担当しているのでしょうか?

Q.現在の業務内容を教えてください。

土石流を防ぐ砂防堰堤(さぼうえんてい)というダムの一種があり、その設計や橋梁点検などの担当をしています。設計というと内勤のイメージが強いかもしれませんが、構造物の点検などで週に1~2回は外出します。

砂防堰堤は規模が大きく、完成した時には言葉では言い尽くせないほどの達成感があると語ってくれた山口さん。「自分の仕事が、その地域の安全を守っている」と実感できるところが、この仕事の醍醐味だと教えてくれました。

「先輩のサポートがあるから…」と謙遜しつつも、責任のある仕事をこなしている山口さんに今後の目標を伺いました。

まだ自分がやったことのない分野の設計をしたいですね。例えば橋の設計とか。様々な構造計算が必要なので難しいんですけど、挑戦してみたいです。点検についても、今後は道路の法面や、構造物、擁壁など、仕事の幅を広げていきたいと思っています。

向上心を持ち、前向きに仕事に取り組む山口さん。そのバイタリティはワークライフバランスの良さから来ているそう。

オンとオフのメリハリをつけることが重要だと思っています。休日は友人とお酒を飲んだり、スポーツ観戦をしたり。それから、キャンプ、バイク、ゴルフなど色んな趣味を楽しんでいます。そういう時間があるから仕事も頑張れるんですよね。土日祝日が休みで休日が多いのも助かっています。

公私ともに充実し順風満帆な山口さんに、最後に求職者へのメッセージをいただきました。

建設コンサルタントはインフラに関わる仕事ですので、地域貢献できるという点が一番の魅力です。災害時など大変な時もありますが、その分やりがいも大きいので、地域の人の力になりたい!という想いを持っている方にはぴったりの仕事だと思いますよ。

建設コンサルタントの仕事は普段は目に見えにくいかもしれません。しかし、地域の安全を守るという誇り高い仕事であり、山口さんのように熱い技術者たちの想いで私たちの安全な暮らしは支えられています。

最後は測量課の井原健さんにお話を伺います。
井原さんは松江市の出身で、神奈川県で10年間電気設計の仕事をしてから島根県に戻ってきたUターン者。実は最初はアルバイトとしてアトラスで働いていたという井原さんに、入社の経緯を伺いました。

島根に戻ってきた時は司法書士を目指して資格取得の勉強をしていたんです。その時に知人からアトラスのアルバイトに誘われて、短期で地図の電子化などの業務をしていました。最初はデスクワークだったんですけど、3回目のアルバイトの時に測量の手伝いをしました。前職も含め今までは内勤の仕事しかしたことが無かったので、なかなかのカルチャーショックでした。

Q.測量のアルバイトではどんなことを?

道の無い森の中を鎌で草や竹を刈りながら進み、測量するんです。先輩社員は15㎝くらいの竹を鎌でスパンと切るんですよ。今では当たり前になりましたけど、当時は衝撃的で(笑)。でもやっていくとどんどん面白くなってくるんですよね。

知らない世界に飛び込むことを躊躇せず、新鮮さを楽しんで測量の仕事にのめり込んでいったという井原さん。実際に仕事をしてみて「外で働く楽しさ」を痛感したそう。

実際にやってみると外の仕事ってすごく良いなと思いました。最初は体力的にできるわけがないと思っていましたが、お日様の光を浴びて活動するのは本当に気持ち良かったです。オフィスで働いていた時と比べるとメンタルも全然違いますね。前向きになれたというか。

約4年間アルバイトとして勤務し、正社員になった井原さん。入社1年目で測量士補、2年目で測量士の資格を取得し、現在は入社8年目。脅威のスピードでステップアップしてきた井原さんの現在の業務内容について教えていただきました。

Q.現在の業務内容を教えてください。

現場に出る日は終日現場で測量、デスクワークの日は社内とメリハリをつけて仕事をしています。社内では測量してきたデータを整理して図面を作ったり、チェックしたりします。
測量の世界も最近はやり方が変わってきて、GPSを使ったり、3次元測量になったり。3D図面なんてゲームやグラフィックデザイナーの世界ですよ。

アトラスでも今後ICT化を更に進めるにあたり、ITの知識がある人にも活躍の場があるのではないかと井原さんは続けます。

これまでは平面図だったものを3Dのアニメーションにできるんですよ。誰が見ても一発でイメージができるので、プレゼンや説明会でも有効ですよね。そういう技術をどう活用していくのか、まだ確立されていない部分なので自分達で考えて作り上げていく面白さがあります。

今後のビジョンについて目を輝かせて語ってくれた井原さん。そのためには、人材育成に力を入れていかなければならないと、今の課題と想いを教えてくれました。

一人でこなせる仕事量には限りがあるので、人を育てないと負担も減らないし、会社の未来もありません。今年は新入社員が3名も入ったので、後輩の育成に力を入れていきたいですね。

Q.後輩の育成で特に大切にしていることは?

単純に知識や技術を教えるだけではなく、成長するためには「ここで頑張りたい」という気持ちが絶対に必要なので、私たちがそういう背中を見せていきたいと思っています。まずは一緒に働きたいと思ってもらえるような関係性を築きたいですね。それが一番の原動力になりますから。

最後に求職者にメッセージをいただきました。

Uターンを検討中の方に言いたいのは、「地元ってやっぱり良いですよ」ということです。私は都会の満員電車が何よりも嫌でしたから、あれから解放されただけでも人生においてすごくプラスだったと思います。 また、地方は仕事が少ないと思われがちですが、実は沢山あります。自分がやったことないからできない…と思わずに、興味があるならチャレンジすれば良いと思いますよ。

アトラスでは、現在中途採用は経験者のみですが、井原さんのようにアルバイトから社員になる道も。未知を恐れず、楽しんで壁を乗り越えてきた井原さんのエピソードは、これから就職活動をする方へのエールのようでした。

地域の安全を守り、未来を作るアトラス。次にその一員となり活躍するのは、あなたかもしれません。

(2022年12月取材)

この求人に応募する
一覧に戻る

「心で読む求人票」をSNSでシェア