株式会社後藤建設の求人情報
地域の中で輝ける人材が育つ、アットホームな社風が魅力。 「チーム・ゴトケン」の新メンバー募集中!
建設業(島根県 飯石郡 飯南町)
山あいの町・飯石郡飯南町は、人口4,700人ほどの小さな里山の町です。平坦地の標高が約450メートルという高地であり、冬になると真っ白な雪に包まれる雪深い地域でもあります。この町の公共施設や住宅の建築、さらに道路や農業用地の整備など、様々な工事で幅広く活躍しているのが後藤建設です。「ふるさとの未来を築く技術集団」として地域に寄り添い、地域とともに成長する企業を目指す、代表取締役の後藤幹司社長にお話を伺いました。
Q.建設業ということですが、御社の特色についてお聞かせください。
やはり一番の特徴は、地域に密着した経営、という点でしょうか。これまで土木・建築の公共工事や、民間の個人住宅なども多く手掛けさせていただきましたが、ほとんどが飯南町のお客様です。公共施設で言うと、飯南町役場の本庁舎や、飯南高校の寄宿舎などは弊社で建てさせていただきました。
後藤建設の創業は昭和7年。創業者は後藤社長の奥様でいらっしゃる後藤専務の祖父にあたります。創業以来、ここ飯南町で町と共に発展し続けてきた後藤建設は、本業の土木・建築業だけでなく、様々な社会貢献なども積極的に行い、文字通り地域密着型経営を貫いてきました。
このあたりは割と豪雪地帯なんでね、冬になると雪かき・屋根の雪下ろし作業に追われますよ。我々が建てさせてもらった家も多いので、お客さんの大事な家が雪で潰されてしまったら大変ですから。大雪が降ったら、いつも社員総出で除雪活動に出動します。
飯南町はいわゆる中山間地域に該当し、過疎化や少子高齢化という課題に直面している地域です。建設会社として、ここに住む人々の安心で安全な暮らしを守るためにもこういった除雪作業も積極的に取り組みたい、と語る後藤社長。そんな後藤社長の経歴ですが、前職は県外のゼネコンで、長年土木の分野で仕事をされてきたとか。
私がゼネコンにいたころ、建設業界はそれこそ、3Kの世界と言われていました。きつい、汚い、危険っていうね。かなりその会社で鍛えられましたし、忍耐力も身に付いたかなと。その会社で12年ほど働いて、妻との結婚を機に島根へ戻ってきました。私は元々頓原町(現在の飯南町)出身なので、いわゆるUターンですね。
当時、後藤建設は後藤専務の叔父にあたる3代目社長の代で、後藤社長は会社の後継者となることを前提に後藤建設へ平成7年に入社。その後、今から約5年前に4代目代表取締役に就任されました。
Q.ゼネコンの土木部門からの転職ということで、違いや苦労などはありましたか?
そうですね、最初は色んな苦労がありました。ゼネコン時代は主に協力会社に仕事を発注して、協力会社を動かすというスタンスでしたが、この会社に入社してからは、自社の社員を直接動かす立場に変わったので。私も長いこと県外に出ていましたし、婿養子でもあり、地元にうまく馴染むまでに時間がかかりましたね。
建設業の現場は、やはり職人の世界。長年の経験を積み、高い技術力とプライドを持った職人たちを相手に現場を指揮したり、会社経営に携わったり、ということ自体、長い間ゼネコンの一社員としてやってこられた後藤社長にとっては試練であったとのこと。
Q.現在の課題と、新たな取り組みについて教えてください。
建設業全体で慢性的な人手不足の状態が続いています。特に飯南町は元々若い人が少なくて働き手が足りない。なんとか建設業のイメージを変えることで、一緒に働く仲間を増やしていきたいですね。
建設業のイメージを刷新する取り組みのひとつとして後藤社長が掲げるスローガンは、「Team GOTOKEN(チーム・ゴトケン)」。知人に描き下ろしてもらったという、可愛らしいイラスト入りロゴマークを添えて、会社全体がワンチームとなって共に魅力ある職場にしていこうという想いが込められています。
建設業は基本的に“ものづくり”ですから、造り上げることで大きなやりがいを得られますし、日々たくさんの発見があって、仕事を通じて人間としても大きく成長できます。若い方々にそういった建設業の魅力をもっと伝えていきたいと思っています。
経営陣や、ベテラン社員や、若手社員がそれぞれの立場で自らの成長を実感できる職場に。そして、誰もが働きやすい職場環境にするために、後藤建設では働き方改革にも意欲的に取り組んでいます。
このあたりのお話は、奥様の後藤専務に伺いました。
まず、完全週休二日制を導入しました。あとは、全員月給制にしたり、時間単位での有給休暇取得ができるようにしたり。これは地方の建設会社では今でも珍しいことなんですよ。今でこそ国が「働き方改革」とさかんに言っていますけれど、当社ではそれに先駆けて、就業規則の改定も進めてきました。こうした一連の社内改革の裏で、事務方の女性社員が大いに活躍してくれました。
後藤専務によると、就業規則ひとつ変えるにも様々な法律を知っておく必要があり、専門分野の勉強を女性の事務職員の方が一生懸命にやってくれたことが大きかった、とのこと。後藤建設では随所に女性の活躍ぶりがうかがえます。
3年くらい前から、「女性社員による安全パトロールへの同行」という取り組みを始めました。元々月一で実施していたものですが、そこに女性の事務職員が同行することで、新しい視点での気づきがあったり、現場職員と事務職員の距離が縮まったり、良い波及効果が生まれています。
後藤専務自身、元々建設現場へ出向く機会も多くはなかったそうですが、この取り組みを始めたことで、雨の日も風の日も屋外での作業を続けなくてはならない現場で働く皆さんの苦労を改めて知ったとか。そんな大変な思いをして日々働いている社員の方々への感謝の気持ちを込めて、朝一杯のコーヒーを配りながら日常会話を交わすことも、大切なルーティンワークになったといいます。
毎日頑張ってくれている現場の男性に何かできないかなって話になって、みんなで相談して誕生日プレゼントを渡したりとかね(笑)。そういうちょっとした心遣いが、社内でいい潤滑油になってますよ。従業員20数名の小さい会社ですので、日々のコミュニケーションの積み重ねで、会社全体の雰囲気が良くなっていくものと思っています。
後藤専務をはじめとする女性役職員の絶妙なアシストによって、後藤社長の掲げる「チーム・ゴトケン」はこれからもますます進化を続けていくことでしょう。
ここで、後藤建設の現場で活躍する期待の若手社員の方々にもお話を伺ってみました。 入社10年目の渡部幸弘さんと、入社7年目の長島和義さんのお二人です。
Q.入社のきっかけは?
僕の実家は農業をやっているんですが、それもあって、前職は農業でした。友人が土木の仕事をやっていて、面白そうな仕事だなって、興味が湧いて。農業も土木も、人の生活の中でなくてはならない仕事、という共通点があったので。それで後藤建設に入社しました。
後藤建設では「農業土木」という分野の公共工事も請け負っています。農業土木とは、土木技術によって、農地の生産性の向上・農家の労働力低減を図る土木の分野です。それだけに、渡部さんのように農業の基礎知識を有する人材は、現場で活躍の幅が広がるとか。
今、圃場(ほじょう)整備という仕事を請け負っているんですが、彼は現場で一番若いですけど、60代以上の現場スタッフを束ねて、立派に取り仕切ってくれていますよ。この仕事は田植えとか稲刈りとか、農業の経験が活かせるんでね、彼にぴったりの仕事なんです。
入社10年目の渡部さんですが、今でも後藤建設土木部門では最年少とのこと。親子ほど年の離れた先輩の皆さんと、どのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか。
あんまり、年がすごく上だから話しづらいっていうのは感じませんね。仕事以外でも、休みの日とか結構地域活動もやっているんですが、そこでもそれくらいの年齢の方が多いですし。普段から慣れているのもあるかもしれません。逆に今若い子が入ってきたら、どう接していいかわからないかも(笑)。
農業からの転職後、努力されて1級土木施工管理技士の資格まで取得したという渡部さん。年上の方に囲まれた現場でも臆することなく、堂々と渡り合っています。
Q.休日はどのように過ごされていますか?
家の農業を手伝うことが多いですかね。実家はメロン栽培をやっているので、堆肥を撒くのを手伝ったりとか。あとは妻や子どもと出かけたりしています。あまり家でじっとしていることはないですね。
地方の建設会社では珍しく、完全週休二日制を導入している後藤建設。休日は家族との時間を大切にしたり、地域のための活動などをしながら、地域の中での自分の居場所をしっかりと確立してほしい。制度導入の背景には、そんな後藤社長の想いが込められています。
Q.長島さんはどのようなきっかけで入社されましたか?
高校生のときに職場体験で来させてもらったのが後藤建設でした。僕の父は左官業をやっているのもあって、元々建築業界には興味があったんです。その職場体験では、ちょうど建て方をやっている現場を見学させてもらって。これは楽しいな、自分もやってみたいなと思いましたね。
建て方とは、いわゆる棟上げのこと。木造の建築物の骨組みが目の前で組み上げられていく様子を見て、一気に建築業界への興味が湧いたという長島さん。その流れで、高校卒業後は県内の技術校に通い、一年間建築の基礎を学び、後藤建設へ入社されました。
Q.入社当時どんな仕事をしていましたか?
先輩が墨付けをした材料を、教わりながら切ったりする仕事からでしたね。そのうち墨付けも自分でさせてもらうようになり、だんだんとできることの幅が広がっていきました。去年、2級建築施工管理技士の資格を取ったので、最近少しずつ現場管理の仕事もさせてもらうようになりました。資格手当もしっかりいただけるようになって、すごく嬉しいです。
渡部さんが土木部門の最年少であるように、長島さんは建築部門の最年少です。後藤建設の中では一番の若手のお二人、というだけあって、社内でも先輩たちに可愛がられながら、時に優しく、時に厳しく指導を受けているとか。
僕の師匠は60代の大先輩です。すごく優しい方で。分からないことを尋ねても、丁寧に教えてくださるのでとても有難いです。
そう、昔はやっぱり職人の世界って、師匠の技を見て盗むのが当たり前って感じだったじゃないですか。でも今はもう時代も変わって、みんなで彼らのような若手を大事に育てていこうって。師匠って言っても、息子か孫ほどの年齢差がありますからね。
過疎化が進む飯南町では、若者が地元に定着し、地域を盛り立てる存在として成長を遂げてくれることほど喜ばしいことはありません。建設業という仕事を通じて、地域と密接に関わりながら人間力を磨くための場にしてほしいと、会社全体で彼らの成長を温かく見守っています。
Q.仕事でやりがいを感じる瞬間は?
新築の建物を建てる現場で、自分が加工した材料を組み立てるときに、材料同士が隙間なくピシャッとはまったとき。あの瞬間は、思わず「やった!」と心の中でガッツポーズが出ます。めちゃくちゃ気持ちいい瞬間ですね。
Q.では今後挑戦したい仕事についてお聞かせください。
次は1級建築施工管理技士の資格にチャレンジしたいです。あとは、基本的な墨付けとか、まだまだ修行が必要かなと。大きな建物になると、墨付けのミスも許されないんで。そういうのをもっと自信を持ってできるように、技術を磨きたいです。
僕は今は土木担当ですけど、いつか建築のことも勉強したいなって思っています。何でも自分でやってみたいっていう性格なんですよね。建築の知識や技術を身に付ければ、土木の方でもきっと役立つと思います。
郷土愛に溢れ、仕事に対する向上心を持ち、まじめで素直でまっすぐなお二人。今後の後藤建設の未来は明るいですね。
Q.最後に経営陣のお二人から、現在求職中の皆さんへメッセージをお願いします。
私ももうずっと建設業にいるわけですけれども、やっぱり建設業というのは社会に貢献できる仕事ですし、自分を成長させることのできる仕事だと思います。技術力ももちろん磨いてもらう必要がありますが、それと同時に人間力も磨ける会社にしたいなと。これからますます人材育成に力を注いでいきたいと思っています。このアットホームな「チーム・ゴトケン」で私たちと一緒に働きましょう!
飯南町のような狭い地域の中でたくましく生きていくためには、地域活動と仕事のバランスをうまく取ることがポイントになります。この会社で働いてくださる皆さんには、地域社会の中でもうまく自分の身の置き場所を作って、地域の人材として輝いて欲しい。そのために有給休暇も十分活用してもらいたいですね。もちろん私も経営者として成長し続けていきたいと思いますので、みんなが一緒に成長していける会社づくりをこれからも進めていきたいと思っています。
家族のように温かい職場でありながらも、様々な社内改革を推し進め、社員一人ひとりにとってより働きやすく、より多くのやりがいを感じられる職場づくりに邁進し続ける後藤建設。ここ飯南町には、こんなにもパワフルな建設会社が存在しています。
「地域密着型のアットホームな建設会社」の魅力を、ぜひここで見つけてください。
(2020年11月取材)