株式会社カイハツの求人情報

日本人の食の未来を支える“農業土木”
安全・安心で豊かな社会基盤を共に築こう。

建設コンサルタント(島根県 出雲市)

私たちは日頃田んぼや畑を目にする機会は多いものの、それらの土地を「農業土木の技術が支えている」という事実を知らずに過ごしていることが多いです。
米、野菜、果物などの豊かな恵みをはぐくみ、人々に食物をもたらしてくれる田畑。田畑で作物が育つためには、日照、用水、水はけ、土壌など様々な条件が必要で、日本における食料の安定供給のためにも、農地の整備は国を挙げて取り組まなければならない事業のひとつです。

島根県内にある建設コンサルタントの中で、特に農業土木の分野で数多くの経験と実績を積み重ねた企業が、出雲市塩冶町にある株式会社カイハツ(以下、カイハツ)です。 まずは取締役 総務部長の藤原英二さんにお話を伺いました。

Q.主な事業内容は?

弊社は社会資本整備を行う建設コンサルタントに該当しますが、特徴として「農業土木分野」に特化している点が挙げられます。 農業土木とは、土木技術によって農地の生産性の向上や農家の労働力低減を図る分野で、日本の食料自給を支え続ける農業の維持と発展に欠かせないものです。現在進めている案件でいうと、宍道湖西岸地区の田畑に水を送るパイプラインや水路の整備、揚排水ポンプ場の設置などに関する調査・設計を行っています。

広大な出雲平野に位置する宍道湖西岸地区は、島根県下有数の水田農業地帯です。この農地の抱える課題として、圃場区画が狭すぎる点、降雨時の湛水被害などが挙げられ、より生産性の高い農地への改良が求められています。そんな時こそ、カイハツが長年に渡って積み重ねてきた農業土木のノウハウが活かされるのです。

10年以上かけて行う大規模な事業で、具体的には、水路の幅を広げることで排水機能を向上させたり、区画整理によって圃場を今より大きな区画に再整備したりしています。小さく区切られた区画を大きくすることで、農作業の効率が良くなるんですよ。

道路改良のための工事であれば、日常的に工事風景を見かけることも多いですが、農地改良となると、工事が行われていることすら知らずに過ごすことも多いのではないでしょうか。しかし農業の担い手不足が叫ばれて久しい昨今、より効率よく生産できる仕組み作りは重要な社会課題のひとつであり、もはや農業に携わる人だけの問題ではないのです。

Q.貴社の特徴でもある農業土木の魅力について教えてください。

やはり農業というのは食料生産の基本であって、安心・安全な農作物を育むための<水>と<土>を整えることは、国全体にとって有益なことです。さらに農地を整備することで、農業従事者にとって作業しやすく働きやすい環境を提供することにもつながります。そういった意味で農業土木もそうですし、建設コンサルタントという仕事は人々に幸せをもたらす夢のある職業だと思います。

建設コンサルタントという業種は、しばしば「縁の下の力持ち」と評されます。私たちの暮らしになくてはならない存在でありながら、表立ってその活躍を知る機会が限られるため、どのような仕事かを一般の方が知らないケースも多いのです。 しかし、詳しい話を聞けば聞くほど、人々が日々の生活を営むうえで、非常に重要な仕事をしているのだと分かります。

Q.今後の課題と感じておられることはありますか。

やはり技術者不足が一番の課題ですね。特に新卒採用など、若い世代の採用には苦戦を強いられることが年々多くなっています。次世代の戦力となる人材を採用し、育成していく必要があります。

止まらない少子高齢化の流れを受けて、労働力不足に悩まされている業界は少なくありません。特に専門性が高く、入社後には高度な知識と技術の習得が求められる建設コンサルタントであればなおさらです。

Q.かなり専門性の高い職業に見えますが、採用にあたっての適性などはありますか?

業務の特性上、やはり一番マッチしやすいのは大学などで土木工学を学んだ方かもしれません。ただ、土木工学に限らず幅広く理系学科を履修されている方であれば、問題なく業務にあたっていただけると思います。

藤原さんいわく、文系学科卒の方の採用実績もあるそうですが、土木設計という業務の専門性から、傾向として理系の方がマッチしやすいのだとか。とはいえ、文系出身者や未経験の方でも積極的なチャレンジは歓迎とのこと。

Q.働きやすい職場づくりのための取組みなどあれば教えてください。

2022年11月に敷地内に新社屋を増設したばかりです。これから会議室を拡充したり、休憩室を整備したりと、順次進めていく予定です。

それから、弊社は「エンゲージメントが高い会社」を目指しています。エンゲージメントを高めるために、年齢や社歴の異なるメンバーによって構成された小さなグループを作っているんですよ。

会社に対するエンゲージメントとは、自分の仕事に対して誇り・価値を感じていること、会社に対して信頼感・愛着を感じていることなどを指します。個々のメンバーがよりよいパフォーマンスを発揮し、会社全体として継続的に成長を図るため、カイハツではエンゲージメントの向上を目指しています。

昨今はコロナ禍で活動休止しているのですが、これまでは、退勤後に一緒にバドミントンをしたり、休日にキャンプをしたり、とそれぞれのグループごとにやりたい活動を行い、社員同士の親睦を深めていました。これらの活動もそろそろ再開する予定です。特に若い人たちの声を大切にしたいと考えているので、できるだけ先輩社員との接点を多く作りたいと思っています。

Q.どのような社風ですか?

社長との距離が近い会社だと思いますね。社長は定期的に社内を回って一人ひとりに声がけしていて、社員とのコミュニケーションを重視しています。 あとは、建設コンサルタントという業種柄、災害が発生した際はすぐ現場に駆け付ける必要があるのですが、そういった際には驚くべき団結力を見せます。職種とか役職とかは関係なく、一致団結して現地の調査などに赴きます。

災害対策や災害復旧など、自然災害と密接に関わる業種である建設コンサルタント業。不慮の事態で迅速な対応ができるかどうかが問われるだけに、日ごろのチームビルディングがより重要になってきます。

ではここで、中途入社でカイハツのメンバーに加わり、営業事務として働く安田理恵さんにも話を伺ってみましょう。

Q.入社のきっかけは?

私は出雲市出身で大学進学を機に大阪へ移り住み、そのまま大阪で就職したのですが、不規則なシフト制の勤務や深夜帯の勤務に疲弊してしまい、Uターン就職を考える過程でカイハツのことを知りました。

大阪という都市圏での便利な生活もそれなりに楽しんでいましたが、ふとした瞬間に「疲れたな…そろそろ島根に帰りたい」と感じたとか。前職は接客業で、建設コンサルタントという業界については全く知識がなかったという安田さん。カイハツの面接で、藤原部長と色々な話をする中で、雰囲気の良い会社だと感じて入社を決めたそうです。

Q.入社後はどんな仕事からスタートされましたか?

私は営業事務という職種で採用されたのですが、当時社内に営業事務の先輩という方がいなくて、総務と営業から仕事を教わりました。最初はもう、とにかくちんぷんかんぷんでした。作成する書類にも専門用語が並んでいるので、意味が分からなくて、理解するまでに結構苦労しました。

はじめての業界、はじめての職種、しかも同じ立場の先輩がいない中、ひとり奮闘していた新人時代。それから3年の月日が流れ、今ではかなり任される仕事も増えてきたそう。

Q.現在の仕事内容は?

弊社には建設・土木関係の技術者がたくさん在籍していますが、仕事を受注する際、技術者の保有資格を証明する必要があるんですね。そのための書類を作成したり、請求書を発行したり、数年に一度必要な業者登録の更新手続きをしたり。あとは過去の書類をまとめる仕事などもあります。

仕事の流れを覚えて、すっかり頼られる存在になった安田さん。今でも書類に抜けや漏れがないかどうかのチェックは怠らないそうです。

Q.どんなときにやりがいを感じますか?

他の社員の皆さんに「あの書類はどこにある?」「こんな書類が必要なんだけど」と言われたとき、パッと出せると喜んでもらえるし、自分も嬉しくなりますね。まだまだ未熟なので、もっと皆さんの役に立つ仕事ができるようになりたいです。今はまだ見積の積算などはできないので、それができるようになるのが目標です。

彼女はこう見えてすごい力持ちの一面もあってね。あまり女性は一人で抱えられないような重いものを抱えて運んでくれたりして、とても頼りになりますよ。

小柄な見た目とは裏腹に、どっしりと肝の座った頼れる営業事務、安田さん。

Q.Uターンしてからの島根での暮らしはいかがですか?

やっぱり町の空気そのものがのんびりしていますよね。こっちに帰ってきてから、空を見ることが増えたような気がします。県外に出るまでは気付かなかったのですが、こんなに綺麗に星が見えるんだなって。この間、皆既月食がありましたけど、肉眼でもしっかり見えて、改めて島根での暮らしもいいなって感じました。

プライベートの時間も大切にしたい安田さんは、自ら残業時間を減らす努力も怠らないそう。業務時間はしっかり集中して働くことで生産性を高め、残業しなくても定時で帰れるように工夫されているとか。

基本的にインドア派なので、帰宅後や休日は自宅でのんびり過ごすことが多いです。たまに映画を観に行きますが、大阪と違って並ばずにチケットが買えますし、座席が混んでいないのでゆったり鑑賞できるところが気に入っています。

Q.男性比率の高い職場ですが、女性の働きやすさについてはいかがですか?

先日社屋の増設がありましたが、女子トイレも増設してくださって、より一層快適になりました。女性だからという理由で肩身の狭い思いをしたことは一度もありません。日頃から役員の方々がより良い職場にしていこうと積極的に動いてくださっている印象があります。

現在育児休業取得中の女性社員もおられ、男女共に働きやすい環境の整備が着々と進んでいるようです。

Q.求職中の方に向けて、メッセージをお願いします。

就職活動を進めるにあたって、何かひとつ「自分の譲れないポイント」はしっかり持っていた方がよいと思います。私の場合、前職の不規則な勤務が大きなネックで転職に踏み切ったので、今の規則正しい生活ができる仕事が自分に合っていると強く感じますし、おかげさまで長く働ける職場に出会えたと感謝しています。

安田さんの言葉の中に、自らの仕事や職場への自信と誇り、会社への愛着といった、いわゆる「エンゲージメントの高さ」を感じずにはいられませんでした。

Q.最後に、求める人材像についてお聞かせください。

当事者意識を持って、強い意志で物事に取り組める人。最後まであきらめずに考え抜いて、仕事をやり遂げる人。学び続けて、自ら成長しようとする人。周囲からの信頼を獲得して、組織としての高い成果を追求できる人。そのような人材を求めています。 とっつきにくい業種に思えるかもしれませんが、未経験の方であってもこのような素質をお持ちの方であれば、知識や技術については入社後からでも追いつくことが可能です。

時には数年~10年以上と長期的に取り組む事業が多い業種だからこそ、成長意欲、主体性、粘り強さなどが求められます。
覚悟をもって取り組めば、広く社会に必要とされ、希少価値の高い仕事のできる人材へと成長できる大きな可能性を秘めた職種といえます。

「社会に貢献できる仕事がしたい」このように考える求職者は多いものです。
そういった意味では、社会資本整備を生業とする建設コンサルタントという仕事は、まさにダイレクトに世の中に貢献できる仕事と言えるのではないでしょうか。
これからも間違いなく社会から必要とされ続けるこの誇り高き仕事に、社員の幸せを一心に願うこの会社で、あなたもチャレンジしてみませんか?

(2022年12月取材)

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