社会福祉法人開花の求人情報

成長を楽しみ、子育てに寄り添う保育
私たちと一緒に子どもたちの夢も、自分の夢も叶えませんか?

保育、幼児教育(島根県 松江市)

約45年に渡り、松江市法吉地区を児童福祉分野で支えてきた社会福祉法人開花(以下、開花)。昭和53年に比津ケ丘保育園の開設から始まり、現在は認定こども園を三か所、保育園一か所、児童クラブ、高齢者福祉施設等を運営。「健康で心豊かな思いやりのある子どもを育てる」という保育・教育方針のもと、各園それぞれ特徴のある保育・幼児教育を実践しています。今回は開花が運営する3つの認定こども園から、園長2名と主幹保育教諭1名、新入職員1名の計4名に、それぞれの立場から思う園の魅力や仕事のやりがい、今後の目標についてお話を伺いました。

まず初めにお話を伺ったのは、最も歴史のある比津ケ丘保育園で園長を務める松本麻紀さん。開園9年目から保育士として勤め始めたそうで、創設者である初代園長から直接指導を受け、現在もその教えを大切に引き継いでいる一人です。当時を振り返りながら、初代園長との思い出や保育への想い、また伝統ある園の特徴についてお話を伺いました。

初代園長は、もともと保育士で子どもが大好きな方。この園は、そんな園長が「子どもたちに健全に成長して欲しい」という想いで建てた保育園です。当時、保育士が保育園をつくるのは珍しく、あまり例のないことだったと聞いています。

最初は定員60名でスタートした比津ケ丘保育園ですが、時代と共に子どもの数は年々増加。ニーズに応えるため平成16年に園舎を増築、定員数は70名に引き上げられました。

それ以降も入園希望の声を多く頂いたのですが定員は増やさず、子どもたち全員に目が行き届く範囲で保育できることを大切にしました。そうすることで、年齢に合わせたきめ細やかな関わり方ができ、さらに保育の質を高めることにつながったと思います。

初代園長はとにかく子ども想いで、質の高い保育を目指し情熱をもって仕事に取り組んでいたそう。松本園長に当時の様子についてお話を伺いました。

Q.初代園長との思い出や印象に残っているエピソードを教えてください。

初代園長はとにかくお母さんたちに寄り添いながら親身に関わっておられました。「お仕事大変だね~。不安なことがあったら何でも相談してね?」と声を掛けたり、「お母さんが頑張ってるから、子どもも頑張れるんだよ。だから一緒に乗り越えようね!」と、労っておられる姿は今でも忘れません。当時私は保育士で、自分よりも歳上のお母さんたちにどう接したらいいか迷うこともあったのですが、保護者の心に寄り添い信頼関係を築くことの大切さを学びました。

今でこそ働くお母さんたちは当たり前ですが、当時はまだ社会的な支援や理解も少なかった時代。子育てと仕事の両立で一生懸命なお母さんたちにとって、このように親身に関わり支えてくれる保育園の存在はとても心強かったに違いありません。

初代園長は私たちの手本であり、当法人の保育の原点です。これまでの教えを職員に直に伝えられるのはここだけだと思うので、今後は自身が園長として使命感をもって伝えていきたいですね。

当時のことを語ると想いが込み上げてしまう…という松本園長。ひとつひとつの言葉から尊敬する気持ちが伝わってきました。
開園当時の想いを守り続けている比津ケ丘保育園ですが、時代の移り変わりと共に家庭や子どもたちを取り巻く環境は徐々に変化し、現場では今まで以上に多様な関わり方が求められているそう。

Q.これからの関わり方に大切なことや、心がけておられることはありますか?

そうですね、昔から変わらない想いは心に置いたうえで、今は今の考えを尊重することが大切だと思っています。決して「昔はこうだった」とは言わずに、思いやりのある関わり方を心がけています。世代によって考え方や価値観は違うもの。今のお母さんたちとどうコミュニケーションを取っていくのか?いつも最善の方法を探りながら、私たちに求められる保育の在り方を勉強していきたいと思っています。

子育て支援への期待がさらに高まり、変化を求められる一方で比津ケ丘保育園では子どもたちの豊かな心を育てることを保育・教育目標の一つに掲げ、開園当初から変わらず大切に受け継いできた取り組みがあります。

Q.こちらの園で大切にしてきた取り組みを教えてください。

当園では開園当初から日本文化や歴史の伝承に触れる大切さを尊重し、様々な活動を通して子どもたちが自分の感性を豊かに表現できる心を育んできました。
なかでも茶道は松江市内の保育園でも早くから取り入れ、今も定期的にお茶会を開き礼儀作法を身に付けています。この他に日本舞踊や琴、和太鼓も取り入れ、日本ならではの季節行事に沿った活動も大切にしています。

松江は昔からお茶文化が根付いた地域。子どもたちの家や祖父母が茶道具を持っていることも多く、当たり前のように茶道を身近に育った子も多いそうです。

最初は「苦~い」と言いながらも、徐々に馴れた手つきでお点前を披露する姿はとっても立派で感心します。子どもたちは、どんどん新しいものに囲まれて成長していきますが、やはり昔からある和の心も忘れずに育って欲しいですね。もちろん、今必要な新しいことも取り入れながら、うまく融合していけたらと思います。

コロナ禍以前は、園の生活発表会や地域の催しに呼ばれて日本舞踊や太鼓を披露していたそうです。

少しずつ地域行事も復活してきたので、今後機会があれば参加して園の様子や活動のPRをしたいですね。また園にも地域の方々を招いて、さらに交流を深めていきたいです。

地域に根付いた伝統ある保育園だからこそできる様々な活動によって、人との関わり合いや、日本文化を大切に思う豊かな心を育めるよう、子ども達と楽しみながら日々を過ごしているのだそう。

Q.これからを生き抜く子どもたちを育てるために、どんな人を迎えたいですか?

一番は、子どもが好きで大事に接してくれる人です。もう一つ大切なのは、心身共に健康であること。今は当たり前のようにインターネットやゲームが身近な社会ですが、その世界にのめり込みすぎて健康を害することがないよう節度を保つことが大切だと思っています。特に保育園では、リアルな人と人との触れ合いを原点とした関わり合いを大事にしています。いろいろな実体験を通して、子どもたちと一緒に楽しみながら成長したい方はぜひいらしてください。

初代園長の熱い想いから始まった比津ケ丘保育園では、想いを受け継ぐ松本園長によって、未来を見据えた保育への想いが拡がっていました。

そして法人設立から社会ニーズに沿って徐々に事業規模を拡大。平成元年からは学童保育事業の開始、その後も園の増設を続け、令和3年には「新たな時代に向けてグローバル感覚を身に付け、世界へ羽ばたく子どもたちに育って欲しい」という、さらなる想いで融合こども園を開設しました。
こちらの園は、幼保連携型認定こども園として定員80名の3クラス編成、満3歳~小学校就学前までの子どもたちが通っています。ユニークな外観が印象的な園舎は、お城をモチーフにしているそうで「しまね景観賞」の建物部門にノミネートされたそう。
ここからは、融合こども園で主幹保育教諭を務める石倉佳織さんにお話を伺いました。

Q.まずは、こちらの園で取り組まれていることを教えてください。

私たちの園では、子どもたちが自然にグローバル感覚を養える環境づくりに力を入れています。日本文化だけでなく海外文化にも触れる機会を設けながら、日常的に英語力が身に付く活動を取り入れています。

Q.具体的にはどんなことをされていますか?

海外文化に触れる機会として、月に二回給食をブッフェスタイルで提供しています。4・5歳児はクラシック音楽を聴きながら、ナイフとフォークを使ってテーブルマナーを学びます。また週に一回英語の時間を設けています。2名の外国人英語教諭と一緒に「ヨガ」や「エアロビクス」、「フラ」や「バレエ」など、様々なエクササイズで体を動かしながら楽しみます。この時間は日常会話も全て英語なので、より実践的にネイティブな言語を学ぶことができます。

子どもたちは、わからない時も怯むことなくジェスチャーを交えて取り組むとか。失敗を恐れず果敢に挑めるのは、積極性が強い幼児期だからこそのメリットなんだそう。

実際に英語が身についていると実感する場面も多いんですよ。連絡ノートに保護者が「今日もお家で習った単語を教えてくれました!」と書かれることもあります。園で学ぶ様子をリアルタイムで見て頂くことは難しいですが、保護者たちにこういう形でも成長を知ってもらえて嬉しいですね。

そう嬉しそうに話す石倉さん自身も一児のお母さん。その他にも家庭や子育てと仕事の両立をしながら働く職員は多いそう。開花では、お互いが無理なく働けるようにどのような体制が整えられているのでしょうか?現在の職場環境やワークライフバランスについて伺いました。

Q.職場の人員体制や雰囲気は?

職員の年齢は20代~50代と様々ですが、みんな仲が良くて上下関係を気にせずコミュニケーションが図れる雰囲気の良い職場です。

Q.子育てとの両立、ワークライフバランスについてはいかがですか?

仕事と家庭が両立しやすい環境だと思いますよ。私自身も出産の際、育児休暇を取りました。ここでは復帰後も働く人が多いので、お互いに理解があり、助け合いながら働けるのは大きいですね。

有給休暇を利用して計画的に休めますし、学校行事で抜けても大丈夫です。また、子どもの看病や病院に連れていきたい時も看護休暇を利用できるので助かっています。

法人の経営理念には「この地域への安心と価値を提供します」と掲げられています。職員もまた一人のお母さんとして手厚い待遇が受けられるからこそ、安心して働けるのでしょう。

最後にこれから島根で保育士として働こうと考えている求職者へメッセージをいただきました。実は石倉さんは島根県出身で、保育士を目指し岡山の短大に進学。就職は島根と決めており在学中の教育実習先は地元の保育園を選び無事に島根で就職された経緯があります。

私は島根に帰って就職して良かったと実感しています。島根は温かい人が多く、人間関係が築きやすいところが魅力です。そして日々保育士として、子どもたちの成長を感じられることに幸せを感じています。子どもが好きな方にはとてもやりがいのある仕事だと思うのでぜひ私たちと一緒に働きましょう。

最後にお話を伺うのは平成22年に開園した、わらべのそので園長を務める木村圭子さんと、今年入職したばかりという保育士の川角真央さんです。
園舎の屋根にはカラフルな虹がかかっており、「園児が虹のように自分の色を表現する」という想いのこもった大切なシンボルなのだそう。まずは木村園長に園の特徴や理念、職員教育についてお話を伺いました。

Q.園の特徴と理念を教えてください。

わらべのそのでは、「認めあい・高めあい・育ちあい、生きる力の基礎を育む」という理念のもと健全な心と体を育むため、様々な人との関わりを深めて信頼感や主体性をもった子どもに育つことを目標としています。また、特に積み木遊びや音楽活動に力を入れ、みんなで楽しさや喜びを感じられる共有体験を大切にしています。

積み木遊びでは手先の器用さや空間認知能力を高めたり、形をイメージする想像力や集中力が身に付くのだそう。音楽活動では本物の楽器に触れながら音楽を感じ、合奏を通して協調性や自己表現力が育まれるのだとか。そして木村園長は、そんな子どもたちの成長に寄り添う保育士にものびのびと成長して欲しいと願っているそう。

Q.職場の雰囲気や入職後の職員教育について教えてください。

ここでは支援員を含めると20代~80代まで、幅広い年齢の職員が働いています。時にはけじめも必要ですが、私をはじめみんな肩ひじ張らずに和気あいあいとしています。保育感はいろいろですが、それも含めて個人を認め合い、お互いを高め合っています。
職員教育は、主に研修よりも実際に現場で経験しながら少しずつ学ぶスタイルです。どんな頑張りも認めるので、失敗してもそれを経験として成長して欲しいですね。保育に答えはありません。これが正解というマニュアルなんてない世界なんですよ。

「失敗を恐れずに心の豊かさや強さを身に付けて欲しい」これは、子どもの教育と同様職員教育にも重なるポイントだそう。

初めからバリバリできる必要はありません。子どもたちの歩みのように保育士も少しずつ成長していける職場を目指しています。

「必ず悩みは出てくるし、少なからず大変なこともある。だけどそれも全部受け止めるから!」と力強くも優しい木村園長の言葉を横で聞き、安堵の笑みを浮かべるのは新入職員の川角真央さん。入ってまだ半年、保育士になって間もない川角さんに入職のきっかけや仕事の様子について伺いました。

川角さんは、子どもの頃から親戚の小さい子どもと関わる機会が多く、一緒に遊ぶことが大好きだったそう。その後、保育士を目指し県内の短期大学の幼児教育学科へ進学し、念願の夢を叶えました。まわりの友人たちが次々と就職先を決めて焦るなか、一つの求人票が目に留まり一歩を踏み出す勇気が出たといいます。

たまたま見つけた開花の求人票に「同じ大学の先輩方が活躍されています」と書いてあったんです。この一言で興味を持ち見学に行きました。同じ大学の先輩が活躍している安心感と、職場の魅力を聞いて就職を希望しました。実際に働いてみると、先輩から聞いていた通りとても雰囲気が良く、優しく指導していただき徐々に仕事にも慣れてきました。今は憧れていた保育士として、子どもたちの笑顔に囲まれながら過ごせる毎日にとても満足しています!

子どもたちが、楽しさや喜びを素直に言葉で表現する姿がかわいくて毎日胸がときめくという川角さん。特に「先生大好きっ!」と言われると「誰にでも言ってるんじゃないの~?」と返しながらも本心は嬉しくてたまらないのだとか。
しかし、まだまだ慣れない日々。初めての運動会に臨む中で、子どもたちとの関わり方に難しさを感じる場面もあったそう。

子どもたちが鉄棒や太鼓をするのですが、どう教えたらいいか、練習への関わり方がわからず悩みました。先輩を見ると、教える時、注意する時、頑張りを褒める時など声掛けにメリハリをつけて関わっているのに気づきました。凄いな…と思うのと同時に私も先輩を見習って早くいろいろな関わり方を身に付けたいと思いましたね。

落ち込んだ時は、すぐに先輩が声を掛けてくれるのだとか。優しい園長や先輩方に見守られて毎日楽しく頑張っている川角さん。目の前に現れる困難も、子どもたちの存在を大きな原動力に乗り越えているようでした。

「子どもたちの個性を尊重しながら、それを伸ばし、成長に繋げられる保育士になりたいです!」と川角さんのやる気に満ちた目標に、木村園長も目を細めてにっこり嬉しそう。若手保育士の成長を楽しみにしている様子が伝わってきました。

最後にお二人から求職者へメッセージをお願いします。

保育士は大変なこともありますが、それ以上に毎日楽しいことだらけです。悩みを相談したい時は、先輩に話を聞いてもらえるので安心してください。この保育園の良さは一度見に来たらわかります!見学をお待ちしています。

保育士は自分自身の力が試される仕事。ですが、子どもたちや仲間とたくさんの経験を通して自分を高めていけば、どんな大変なことも乗り越えられると信じています。
失敗しても大丈夫。自分の力を試す意欲のある方は、ここで一緒に成長していきましょう!

社会福祉法人開花の皆さんにお話を伺って、共通して感じたのは「子どもへの深い愛情」と「健やかな成長」を願い、保護者や仲間・地域を含めた「人と人との関わりを大切に想う心」でした。45年という伝統を大切に、時代の変化や世界にも視点を高く持つ開花。
この熱い想いに共感したあなた、ぜひここで夢を叶えませんか?

(2022年10月取材)

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