松江山本金属株式会社の求人情報

「積極的に時代を創る」が合言葉。失敗を恐れず挑戦していこう!

製造業(島根県 松江市)

社屋

多くの誘致企業がオフィスを構えるソフトビジネスパーク島根の一角に建っている、アイボリーとブラウンの外壁が上品なオフィスと工場。大きく「YAMAMOTO」のロゴが掲げられた松江山本金属株式会社(以下、松江山本金属)は、大阪に拠点を構える株式会社山本金属製作所のグループ会社として2016年に設立されました。

高い技術力を誇る松江山本金属のものづくりの魅力、若い力が溢れる活気に満ちた企業の素顔とは?代表取締役社長の山本泰三さんにお話を伺いました。

山本さん

Q.御社の事業内容を教えてください

山本さん

弊社は精密加工部品を造っている会社で、その中でも「切削」という金属の塊を削ることに特化しています。1ミクロンを追求するような精密な加工が得意でして、弊社は山本金属グループの中において、比較的大きな部品の製造を行っております。

Q.大きな部品の製造とは具体的にどんなものがありますか?

山本さん

工作機械、エネルギー・インフラ、油圧機器の精密部品などですね。大物の部品加工は、この3つの業種のニーズが多いんです。 大物加工をするには、まず第一に、広大なスペースが必要で、地震などの自然災害が少なく、重量物に耐えうる地盤が強固な土地が必要になります。また、難削材の素材や、特殊な形状を削ることも多く、切削について、アカデミックな観点で相談できるパートナーが必要です。弊社からは、テクノアーク、松江高専、島根大学がすぐ近くにあり、すぐに相談することができます。そういう点で、島根県のソフトビジネスパークはぴったりでした。

大物加工をするための条件に島根が当てはまったという山本社長。親会社である株式会社山本金属製作所は12年前に全国の440万社の中から「元気な中小企業300社」に選ばれており、それがきっかけに島根県の企業立地課から誘致の話しが来たそう。他にも条件の合う候補地がある中で、島根に決めた理由は一体何だったのでしょうか?

山本さん

広々とした土地で自然災害が少ない場所って他にもあるんですけど、その土地に根付いて仕事をするということは、そこで生活していくってことになりますから、素敵な街じゃないと。 松江市は、松江城を中心に歴史的な空間があって、スタイリッシュな街並みで、すぐ近くに海や山があって宍道湖もきれいですし、生活するにあたって不便さもありません。「工場の立地」のメリットと、「働く人の生活環境」からみて、魅力的な街だったことが決め手ですね。

経営的な側面だけでなく、そこで働く人のことを当たり前に考える山本社長の迷いのない言葉からは、社員の皆さんへの思いやりが伝わってくるようでした。

社内の雰囲気

続いて、職場環境についてお話を伺いました。松江山本金属では40名の社員が働いており、女性の技術者も活躍しているそう。

山本さん

女性は合わせて7名で、技術系のスタッフは2名いますね。重たいものに関しては、クレーンとかフォークリフトを使うので力仕事はほとんどありません。 男性・女性問わず、ものづくりに興味のある方は常に募集していて、昨年入社した女性2人はものづくりが非常に好きですね。1人の女性は検査員として頑張ってくれてますし、もう1人はプログラマーとして活躍してくれてます。2人ともとても優秀ですよ。

Q.女性を採用するにあたっての取り組みはありますか?

山本さん

我々の業界って3Kって思われることもあるので、やっぱり汚いとか辛いとか、そういうイメージが無いように、工場全体の美観づくりを非常に意識してますね。 作業服もかっこいいものを…と思って特注でこだわりのユニフォームを作りました。工場の中も外も作業服も、スタイリッシュでかっこよくと心がけています。

女性スタッフ

スタイリッシュで美しい環境は採用面だけでなく、お客様のおもてなしや、働く人の感性を刺激することにもつながるという山本社長。

山本さん

ものづくりは、基礎的な学力とか、様々な経験、専門的な知識が大事ですけど、それだけではダメで、感性がないと、本当にいいものはつくれないと思っているんです。よく、環境が人をつくるって言いますけど、環境を意識的に高めていくことで、社員が成長できると思いますし、優秀な人材が入ってきてくれると信じています。

ひときわ目を引く松江山本金属の美しい工場の外観は、ものづくりへのこだわりそのものといっても過言ではないのかもしれません。

島根への進出から3年となる松江山本金属では、更なる躍進のため積極的に人材を募集中とのこと。一体どんな方を求めているのでしょうか?引き続き山本社長に教えていただきました。

Q.経験者採用の場合、どんなスキルを持った人を募集していますか?

山本さん

特に今、採用を強化しているのは、プログラムをつくった経験がある方と、複合加工機と呼ばれる機械の操作ができる方です。あと、管理系であれば、財務・経理・生産管理に携わる経験を積まれた方ですかね。特に生産管理については、人とのつながりやコミュニケーションを大切にしてくれる方を求めていて、1日4時間くらいの時短勤務でもOKです。勤務時間などは柔軟に対応できるので、子育て中の方も大歓迎です。

Q.未経験の採用もしていますか?

山本さん

中途は経験者採用のみですが、新卒は知識や経験問いませんので、ものづくりに携わりたい、ものづくりが好きだっていう方を積極的に採用してます。未経験の方でも段階的に経験が積めるような研修制度を作っていて、社内では半年間研修と呼んでいるんですが、基礎から応用まで徹底的に学んでいただく半年間の研修を県外で実施しています。

今も3名がこの研修に行っていて、1人の方は全くの素人だったんですが、高い技術を身に付けて戻ってきてくれました。ものづくりが好きだという気持ちがあれば、うちは知識と技術を身に付けてレベルの高い仕事をしていただける環境だと思いますよ。

グループ会社と連携することでより質の高い教育体制を確立している松江山本金属は、ものづくりへの熱意を持つ方にとって、この上ない環境といえるでしょう。

若者が活躍している事例も多く、大阪で修業した20代の社員が主任や班長となりチームを牽引したり、入社から半年でCADやCAMを使って難しいプログラムを組んだりと、各分野でその力を発揮しています。

女性スタッフ

松江山本金属では、採用、教育、職場環境など、様々な面で独自の取り組みを進めていますが、その中でも事業内容の紹介のために面白い試みをしているのだとか。山本社長に遊び心たっぷりのこの取り組みについて、教えていただきました。

山本さん

我々は金属の加工部品を製造しているんですけど、それがどれだけすごいものかって分かりにくいんですよね。なので、一般の方にもこんな技術を使って製品を作っているんだと分かるよう、グループ会社の山本精機で動画を作ってYouTubeとInstagramで配信してるんです。

「metal_interior_design.shop」の名前でYouTubeとInstagramで情報を発信しており、BtoCのビジネスも展開する予定とのこと。そういって山本社長が見せてくれた動画には、1つの金属のブロックから本物と見間違うほど精工な「クワガタ」が削りだされる様子が映し出されていました。

金属のブロックで作られたクワガタ
山本さん

これだけ繊細な加工ができるからこそ、いろんな産業界のニーズに合わせた精密部品を造ることができるんだよっていうのを、改めてPRしたいのもあってこの動画を作りました。

思わず見とれてしまうほど美しい加工品の数々に関心を寄せる人は多く、なんとInstagram のフォロワーは4100人もいるのだそう。固定概念にとらわれず新しいものにチャレンジするのも、ものづくりの醍醐味なのかもしれません。

Q.やりがいを感じる瞬間はいつですか?

山本さん

お客様の求めるものを作り上げて喜んでいただけたときかな。 我々が作っているのは機械の中でもコアな部品なので、それがないと機械は完成しないし、その機械がないと世の中がうまく回りません。 部品づくりやものづくりを通じて、世の中の発展につながっていくということを実感した時、やりがいを感じる瞬間じゃないですかね。

目の前のやりがいだけでなく、その先の世界を見つめて語る山本社長の表情は、エネルギッシュでとても楽しそう。最後に求職者の方にメッセージをいただきました。

山本さん

会社の経営理念に「積極的に時代を創っていきます」という言葉があります。失敗を恐れず、挑戦していく人や、ものづくりを通じてお客様や世の中の発展に貢献したいという志(こころざし)を持っている方に、ぜひ来ていただきたいです。

それになんといっても、ものづくりは楽しいんです。「難しくても知恵を絞って、1つのものを造り上げていく」そこに喜びを感じられる、ものづくりが好きな人に集まっていただきたいなと。松江市は魅力的な場所なので、ぜひここで働いていただければと思います。

トライ&エラーを恐れずチャレンジし続ける姿は、日本のものづくりの歴史とも重なるよう。松江山本金属は、ものづくりを愛する人にとって、きっと最高に楽しい職場なのでしょう。

金属を計る様子

続いてお話を伺ったのは、管理部の松本侑菜さん。大学時代に参加した合同説明会で松江山本金属と出会い、とあるできごとがきっかけで応募を決めたそう。

松本さん

合同説明会の時の社長と会長の関西人ならではの雰囲気と勢いがすごく印象に残りました。楽しそうだなと(笑)。入社後も社長のイメージは変わらなくて、距離が近いというか、楽しい雰囲気です。

この取材の申し込みの際にも、企業の特徴として「社長がナイスキャラ」と教えてくれていた松本さん。その楽しそうな話しぶりは、風通しがよく、働く人が自然体で居られる環境ということが肌で感じられるようでした。

松本さん

Q.管理部門の研修や入社後の仕事について教えてください。

松本さん

管理部の研修はビジネスマナーなどの基本的なものだけで、あとは簡単な仕事から先輩に教えてもらいました。最初はエクセルの入力や工場内に貼る貼り紙を作ったり。今はお金に関わる業務や採用活動も対応させてもらってます。

入社半年ながら、重要な仕事を任されているという松本さん。「いろいろやらかしながら…」とはにかみながら、失敗談と頼もしい先輩がフォローしてくれたエピソードを教えてくれました。

そんな、日々新しい業務にチャレンジしている松本さんにとって、仕事のやりがいを感じる瞬間はどんな時なのでしょうか?

松本さん

生産管理というか、お客様との窓口になって納期の調整をすることもあるんですが、社長や上司に「そういう時はギブ&テイクや」と言われるんです。 お客様からすごく短い納期の依頼が来た時、現場の人に頑張ってもらって間に合わせたら、その次はお客様にちょっと待っていただいたり。そういう調整が上手くいって、円滑に仕事を回せたときにやりがいを感じますね。

Q.次のステップとして、目標に掲げていることはありますか?

松本さん

来年の春、管理部に2人の入社が決まっているので、今度は自分が教育担当になると思います。私が先輩から指導してもらったり、フォローしてもらったことを、次に入ってくる新入社員の人たちにしっかり伝えていきたいと思っています。

フレッシュな笑顔で語る松本さんの表情からは、毎日の充実感が伝わってくるようでした。休みの日は趣味の車やペットと楽しい時間を過ごし、公私ともに充実しているという松本さん。このワークライフバランスの良さも、仕事を前向きに楽しめる秘訣とのこと。 最後に松本さんから求職者の方にメッセージをいただきました。

松本さん

まだ新しい会社なので、良い意味でいろんなことのやり方が固定されていません。なので、上に言われてやるというより、自分たちで考えて作っていかないといけないので、チャレンジ精神のある方に向いているんじゃないかと思います。それと社長が楽しい人なんで、ぜひ会ってほしいです(笑)。

小玉さん

最後にお話を伺ったのは入社8年目、製造部の小玉さん。島根県大田市出身の小玉さんは、大阪の山本金属製作所に入社し、3年前の松江進出の際に移動という形で島根に戻ってきたそう。

小玉さん

小さいころからものを作るのが好きだったので、そういう会社に就職したいなと思っていました。就活の時に先生が山本金属製作所を紹介してくれて、他にも何社か候補はあったけど、内定をもらえたので即就職を決めました(笑)。

Q.学生時代は技術系の学科を専攻していたんですか?

小玉さん

僕は松江高専に通っていたので技術系の学校ではあるんですが、会社の業務とは全然違う分野を専攻していたので、ほんまに一から教えて覚えていきました。先輩たちは「みんな一からだよ」って教えてくれますし、困ることはなかったです。

ほぼ未経験の状態からキャリアを重ねていったという小玉さん。入社から8年目の今はどんな仕事を担当しているのでしょうか?

小玉さん

松江山本金属には、部品棟と鋳物棟と呼んでいる大きな建物が2棟あるんですけど、僕は鋳物棟の方で、主にマシニングセンタという機械を使って工作機械を造ってます。マシニングセンタというのはプログラミング制御で、穴開けや平面削りなどを1台でこなせる機械です。プログラムを作成するところから生産管理みたいなことまで対応しています。

従来は穴あけ、切削など、1つの機械では1つの加工しかできなかったそうですが、最近はマシニングセンタのようにプログラミングで制御し、複合加工ができる機械もあり、技術革新が進んでいるよう。しかし、そんな中でも機械だけでは対応しきれず「職人の技」が必要になる時もあるのだとか。

金属を計る様子
小玉さん

プログラム上では真っすぐだけど、実際に仕上がった部品は斜めになっているようなことも稀にあるんです。そういう場合はその傾向を見て、でき上がった製品が真っすぐになるよう、あえてプログラム上では斜めに走らせたりするんです。機械は自分で調整してくれませんからね。 新入社員の時に、先輩から「プログラムを書いて、その通りに削ったらできあがるってもんじゃない」と言われました(笑)。

機械がいかに複雑な作業ができるようになったといっても、それを扱う人の腕や繊細な心遣いがあってこそ、絶妙なクオリティが生まれます。その職人魂は今も昔も変わらないのかもしれません。

職人として日々腕を磨く小玉さんに、今後の仕事の目標を伺いました。

小玉さん

DMC-340っていう機械があるんですけど、プログラミングの言語が違うので扱える人が少ないんですよ。それを習得したらできることも増えますし、今の担当者も負担が減って動きやすくなるかなと。なのでそれをやってみたいなっていうのはありますね。

あとは、後輩がたくさん入ってきているので、そのフォローもしていきたいです。失敗=経験だと思うので、恐れずチャレンジしていけば良いのかなと思います。僕は失敗したことをくよくよ悩むより、失敗をどう次に生かすかの方が大事だと思うので、その辺も後輩に伝えていきたいですね。

「自分の仕事を後輩に任せて、早く楽をしたいなぁ…」と冗談を言って場を和ませてくれた小玉さん。山本社長が語ってくれたトライ&エラーの精神は、社員の皆さんに脈々と受け継がれています。

機器

「積極的に時代を創る」という企業理念を掲げ、躍進を続ける松江山本金属。ものづくりの醍醐味を味わえるアグレッシブな職場で、あなたも世界に貢献する仕事をしてみませんか?

(2020年11月取材)

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