エム・コーテック株式会社の求人情報
社員とその家族を第一に想う環境で、
“塗装のプロ”という一生モノのスキルを手に入れる
塗装工事業(島根県 松江市)


島根県内で人気の温泉のひとつでもある「玉造温泉」。そんな温泉を有する玉湯町の街並みを抜けた先の丘陵地にエム・コーテック株式会社(以下、エム・コーテック)はあります。社屋周辺には緑豊かな自然が広がり、心地の良い風が吹いていました。
1996年に林塗装店から独立し、高電圧鉄塔や発電所建屋などの塗装を専門とする会社としてスタートしたエム・コーテック。現在では21名の職人たちが在籍し、高度な技術を駆使しながら、高所作業や特殊塗装などの業務を行っています。また、社員の安全と健康を第一に働きやすい環境づくりにも力を入れています。
取材に訪れたこの日、私たちを出迎えてくれたのは、取締役社長COOの柏木健さんと、作業着とは思えないデニム素材のおしゃれなユニフォームを着こなした笑顔の若手社員2人でした。

エム・コーテックでは、標準的な塗装技術のみならず特殊な塗装技術、塗料の知識とともに、高所作業のためのテクニックと、徹底した安全対策を身につけさせ、塗装のプロとして育成していると言います。
まずは柏木社長に、エム・コーテックの詳しい業務内容や人材の育て方などについて、お話を伺いました。

Q.事業内容を教えてください。

当社は大手電力会社のインフラ設備を中心に手掛ける塗装工事会社です。対象となる建造物は高電圧鉄塔、風力発電の風車、火力発電所や原子力発電所の建屋など。ときには大阪の通天閣のような観光スポットを手掛けることもあります。
このような鉄塔や発電所建屋は、老朽化したからといって容易に建て替えることができません。そこで大切になってくるのが塗装です。塗装を行うことで建造物の腐食や損傷を低減し、寿命を延ばすことに繋げます。
腐食を防ぐ薬剤が含まれた特殊塗料は、対象物によって必要な濃度や成分が異なるため、塗布回数の調整や塗り方にも技術が必要であることから、非常に難易度が高いのだそう。

高所作業など、簡単に出入りできない場所での仕事は、塗料の搬入・補充ですら大きな負担です。そこで、当社ではドローンを活用した運搬システムを導入し、作業員の負担軽減と効率的な施工を実現しています。将来的には当社のドローン台数を増やし、災害時の物資輸送など、地域貢献にも役立てたいと考えています。
聞けば、作業場である鉄塔は低くて30m、高いものでは90m、120mに及ぶことも。当然高所作業に伴う危険性があります。しかし、柏木社長は「エム・コーテックでは万全の安全対策と徹底した教育により、これまで大きな事故は起きていない」と胸を張ります。一体どのような研修や対策が行われているのでしょうか?

Q.安全教育、安全対策について教えてください。

当社では、墜落や高所からの落下物で引き起こされる事故などの人的災害を確実に防ぐため、徹底した安全対策を行っています。まずは年に一度の安全教育の実施。これはクライアントである中国電力さまの指導方針に基づくもので、ベテランから新人まで必ず全員が受講し、実技講習の修了を必須としています。
また日々進化する安全装備や工具については、都度行われる勉強会で知識をアップデートし、実務面では必ずチームを組んで、相互に目と気を配ることで安全な作業環境を維持しています。

Q.新入社員の研修について教えてください。

塗装の基礎知識や安全対策を学びながら、まずは低い鉄塔で訓練を行います。登り降りや、複雑に組まれた鉄骨の間を歩くなど、狭い足場での体の使い方を身につけていきます。それと同時に、塗料や刷毛の扱いにも慣れていき、はじめは手の届く範囲を、続いて比較的低い安全な足場で塗装を行います。そうした課程を経て、徐々に高所での作業にチャレンジしていきます。

聞けば、高所での塗装作業を一人前にこなせるようになるまで約1年、班長としてチームをまとめるには3年程度、そして一つの現場を全て任されるようになるには5年程度かかるとのこと。
さらに柏木社長は、研修の一環として、OJTで学んだ内容を記録に残す日報制度を導入しました。

日報を導入したことで、ベテラン社員が持っている知見や経験を体系的に整理できるようになりました。ナレッジが蓄積され、今では当社の貴重な財産となっています。
ここまでのお話から、社員の育成に力を入れる柏木社長の熱意が伝わってきました。
ベテランから若手まで多様な人材が活躍するエム・コーテック。社員の皆さんはどんなところに仕事のやりがいを感じているのでしょうか?

一つは達成感です。塗装は下地処理から塗料の選定、施工まで、非常に奥深い世界です。完璧な下地づくりに始まり、適切な塗料の選択、そして決められた厚さでの塗装と、一つひとつの工程に職人としての誇りを込めて取り組んでいます。全工程を終え、完成した建造物を見上げたときの達成感は、この仕事ならではの何にも代えがたい喜びとなっています。
さらに、通天閣のようなランドマーク的な建造物であれば、自分の手掛けた仕事が街の風景に溶け込み、歴史の一部となるような誇らしさを味わえます。地図にも残る建造物に携わり、「この色は俺が塗ったんだ」という、優越感にも似た気持ちを味わえるのではないでしょうか。

また、楽しみながらモチベーションを高めてくれるのが、全国各地への出張です。仕事とはいえ、さまざまな土地を訪れることができるので、その土地のグルメや観光を満喫するチャンスもあります。まるで社員旅行のような、活気あふれる雰囲気の中で仕事ができるのも、エム・コーテックの魅力の一つかもしれません。

社内の雰囲気や風通しも良いと言うエム・コーテック。福利厚生の面でも、働きやすい環境が整っているのでしょうか?

有給休暇や産休・育休、健康診断、人間ドックはもちろんのこと、入社祝い金や研修期間中の助成金制度も整えています。特に産休・育休の取得率は高く、現在も1人、育休を取得して、家族との大切な時間を過ごす男性社員がいます。

それと、自由に休暇が取れる希望休制度も導入しています。子どもの急な発熱など、理由は問わず、突発的な休みが必要になった時に活用してもらえるようにしています。取得日数の上限がない無給休暇です。無給ではありますが、欠勤扱いにはならないこと、有給休暇を消化しないことから、社員が休みを取りやすいのではと感じています。
社員アンケートでは「希望休制度のおかげで、家族との時間を大切にできるようになった」という心温まる声も寄せられているそう。ほかにもユニークな制度があると聞き、詳しくお話を伺いました。

非喫煙者への奨励金や、安全運転支援機能付き車両の購入補助金など、社員の健康と安全を願う制度を充実させています。
また、UIターン社員が多いことから、実家への帰省をサポートする『親孝行応援制度』を新設し、社員がご家族との時間を大切にできるよう、会社としてできる限りのサポートを行っています。
社員とその家族まであたたかく思いやるエム・コーテック。これは、同社の経営理念「先義後利」(目先の利益よりも、人としての思いやりや優しさを大切にする)を礎としたものです。
40歳という若さで取締役社長COOに就任した柏木社長も、この理念を先代社長であり現在、代表取締役CEOである富山光明さんからしっかりと受け継ぎ、社員一人ひとりを心から大切にする経営を目指し、日々実践しています。
そんな柏木社長と富山代表は、深い信頼関係で結ばれていると伺い、その背景についても少しお話を聞かせていただきました。
Q.富山代表とのエピソードを教えてください。

初めて親方(富山代表)にお会いした時、ペンキまみれの作業服を着て現場を走り回っていました。社長というと、オフィスでデスクに向かっているイメージでしたが、親方は違いました。社員とともに現場で汗を流し働く姿は、まさに現場主義の経営者そのものでした。
どこまでも「社員とともに伴走する」姿に心を打たれ、親方の下で働くことを決意した柏木社長。以来、二人三脚で塗装技術はもちろん、企業のあるべき姿や経営哲学まで多くを吸収していったと言います。

親方から受け継いだ「人を大切にする」という想いが、今のエム・コーテックの企業文化の根幹です。社員一人ひとりを大切にすることで、互いを尊重し合う温かい人間関係が生まれます。それは、やがて顧客や協力会社との揺るぎない信頼関係へとつながっていくと考えています。

「親方は、私にとって単なる上司ではなく、尊敬する師匠のような存在です」と、柏木社長は目を輝かせながら語ってくれました。
富山代表にも伺ったところ、「柏木は入社からこれまで、価値観が私とほぼ同じで、人間的にも素晴らしい逸材なんです。私が40歳後半になって後継者を考えたとき、すでに柏木しかいないと心に感じていました」と話してくれました。
また、社長に就任後も変わらず現場主義で、社員たちを第一に考え、愛情深いからこそ厳しく指導を行う姿に、富山代表は本当に信頼を置いているのだと言います。
では、そんな柏木社長は次世代を担う若手たちに、どんな期待を寄せているのでしょうか。
Q.どんな人材を求めていますか?

高所に苦手意識がない方、体力に自信がある方は大歓迎です。もちろん適性については私たちがしっかりと見極めますので、まずはお気軽に相談いただければと思います。
また、ポジティブな若者には無限の可能性を感じますね。仕事の基本である挨拶がきちんとでき、新しいことにも積極的にチャレンジする方と一緒に、奥深い塗装の世界を究めていきたいと考えています。
Q.最後にUIターンで貴社を目指す方へメッセージをお願いします。

島根で暮らしながらバリバリ稼ぎたい方や、仕事と子育てを両立したい方に向けて、当社ではしっかり休み、気持ちよく働けるよう、さまざまな制度を整えています。興味を持っていただけたなら、ぜひ一度会社見学にお越しください。
続いては、故郷である松江市にUターンした富山大志さんにお話を伺いました。富山さんはかつて暮らした和歌山県を離れ、愛する島根県へと戻り、エム・コーテックへの仲間入りを果たしました。

Q.Uターンはいつから考えていましたか?

学生時代から野球に打ち込んでおり、卒業後も社会人野球を続けながら働いていましたが、将来は地元に戻り、妻と娘たちと一緒に島根で暮らしたいという想いが、心の奥底に常にありました。
実は富山さんのお父さまは富山代表です。幼い頃に母親に連れられて、当時、富山代表が塗装を手掛けていた鉄塔の作業現場を見学したことが、この仕事を志す原点となったそうです。

子どもの頃に見た職人の方々の、凛々しく、頼もしい仕事ぶりが、心に深く刻まれており、「自分もいつか、あんなふうに誰かの役に立つ仕事がしたい」という想いが芽生えました。そして25歳で野球に区切りをつけ、Uターンとともにエム・コーテックの門を叩きました。
Q.初めての現場作業はいかがでしたか?

私の初現場は山あいにそびえ立つ鉄塔でした。塗料や工具の入った荷物を背負い、一歩一歩山道を登ること1時間。現場に到着するだけでも大変でした。
初めての高所作業は、正直足がすくむ思いでした。プレッシャーは大きく、夢に出てくるほどでした。しかし、今振り返ると当時の現場は地上わずか2~3m。それほど高い場所ではなかったですね(笑)。
当初は恐怖心と闘っていた富山さんも、安全に関する知識を深めるにつれて自信が持てるようになり、今では10人ものチームを率いる班長として、日々、品質と効率を追求しながら、情熱を持って仕事に励んでいると話してくれました。
Q.やりがいを感じる瞬間は?

やはり、塗装前後の変化を目で見て確認できた時ですね。古びて汚れていた鉄塔が、私たちの手によって見違えるように美しく生まれ変わった時、この上ない達成感を覚えます。
塗装作業はただ塗料を塗るだけではありません。下処理なども含めたいくつもの工程が、一つの作品を完成させるためのプロセスであり、それらすべてにやりがいを感じています。また、仲間たちと協力して作業を進めることも、仕事の大きな楽しみです。
Q.オフの日の過ごし方を教えてください。

筋トレが趣味で、オフの日はジムで汗を流しています。仕事柄、雨の日は作業ができないこともあるので、そんな時は趣味に没頭するようにしています。
それと、最近子どもが産まれたので、育児も大きな楽しみになっていますね。今は育休を取得中で、子どもの世話や家事をこなしながら有意義に過ごしています。

Q.求職者の方へメッセージをお願いします。

最初は慣れないことばかりかもしれませんが、塗装の世界は、足を踏み入れるたびにその魅力に気づき、心を奪われると思います。きっと、この仕事に大きなやりがいを見出すことができるはずです。まずは私たちの仕事に触れてみませんか? 会社見学に来ていただければ、きっと塗装の仕事の楽しさ、奥深さを感じていただけると思います。
続いて、松江市にUターンし、入社3年目を迎える野津崇之さんにお話を伺いました。高校卒業後、千葉県、広島県での土木作業や探偵事務所といった職歴を経て、故郷に戻ってきた野津さん。さまざまな経験を積んで、塗装の世界に飛び込んだ野津さんの心には、どんな想いが秘められているのでしょうか?

Q.入社のきっかけは?

子どもが産まれたことが大きなきっかけです。前職は休みが不規則で、休日にも容赦なく呼び出しの電話が鳴り響いていました。これでは家族との時間をゆっくり過ごすことなど、到底叶わないと思ったんです。
ゆくゆくは島根県にある実家を継ぐことも考えていた野津さんは、家族との未来を思い描き、そして、多忙な日々に区切りをつけるため、ついに故郷の島根へと帰る決意を固めました。

地元に戻って仕事を探し始めた矢先、偶然にもエム・コーテックで働く同級生と再開を果たしました。
「エム・コーテックの先輩たちはみんないい人だし、しかも稼げるんだ!」と同級生が楽しそうに話すのを聞いて、心がグッと動いたんです (笑)。高所作業も怖いというよりワクワクする気持ちが勝りましたし、体を使う仕事は自分に向いている!と、直感的に感じて興味が湧いたんです。
Q.初めての仕事はいかがでしたか?

初めて担当した現場は、非常に大きな鉄塔でした。その高さに圧倒され、正直、心が震えました。「こんな高い場所を、どうやって塗るんだろう?」と、不安と好奇心が入り混じり、忘れられない初日になりました。
最初は不安でいっぱいだった現場も、回数を重ねるごとに、「恐怖心よりワクワクする気持ちが大きくなっていった」と語る野津さん。
初めての現場では、作業に無我夢中で精一杯だったものの、経験を積むにつれ、徐々に仕事へ取り組む意識が変わっていったそうです。

仕事をするうちに、先輩たちの一挙手一投足を観察し、「こう登れば無駄な動きが減ってラクなんだ」、「この順番で塗っていけば塗った面を踏まずに効率よく降りられるのか」などと考えられるようになりました。仕事を完遂するためには、手順や効率をしっかりと考える必要がある仕事だと気づきましたね。
Q.この仕事の楽しさ、やりがいはどこにありますか?

最近担当した現場は、22万ボルトもの電圧が流れる巨大な鉄塔でした。鉄骨がトライアングル状に組まれていて、まるでジャングルジムのようでしたね(笑)。あの鉄塔をどう攻略して、安全かつ効率的に塗装していくか。まるでパズルを解くような、そんなワクワク感がありました。
それに、高所作業ならではの絶景も魅力です。作業の合間にふと見渡す景色は、まるで自分がこの世界の頂点に立ったような、そんな気分にさせてくれますよ (笑)。

Q.オフの日の過ごし方を教えてください。

念願だった、休日に子どもとたっぷり過ごすことのできる生活が叶いました。以前の仕事では「休みなのに休んだ気がしない」という、もやもやした気持ちを抱えていましたが、今は全く違います。終業後はすぐに家へ帰れるので、家族との時間が本当に充実しています。
Q.求職者の方へメッセージをお願いします。

土木関係の仕事を経験していたこともあって、この業種の待遇事情にも詳しいつもりですが、エム・コーテックは本当に福利厚生が充実していて、社員一人ひとりを心から大切にしてくれる会社だと実感しています。一緒に塗装の世界で活躍してみませんか?

高所という特別な空間だからこそ生まれる、揺るぎない絆と深い信頼関係。共に悩み、共に喜び、互いを励まし合う、そんな関係性こそが、エム・コーテックの『働く喜び』の原点なのかもしれません。
エム・コーテックでの塗装の仕事は、体を動かしてバリバリ稼ぎたい人はもちろん、趣味がクライミング、高いところを見たら無性に登りたくなる、という人にもフィットするかもしれません。強い信頼関係で結ばれた仲間たちが、あなたとの出会いを心待ちにしています。
(2024年12月取材)
