モルツウェル株式会社の求人情報

心を込めて作った介護食で誰かの笑顔を支えたい。
「誰もが最期までごきげんに」暮らせる社会を、一緒に作りませんか?

真空調理済み食材製造(島根県 松江市)

島根県松江市にある工業団地、ソフトビジネスパーク島根の一角に本社を構えるモルツウェル株式会社(以下、モルツウェル)。「誰もが最期までごきげんな社会をつくる」というビジョンのもと、高齢者の方々に安心・安全な食事を提供しています。

在宅で生活している高齢のお客様向けには、「ごようきき三河屋」という食事の宅配と見守りを組み合わせた独自のサービスを展開。介護施設向けにはITを活用した革新的な介護食サービスで業界全体の課題解決に貢献しています。また、障がい者雇用の促進やダイバーシティ経営、SDGsの推進などを通して、誰もが輝ける社会の実現に向けた取り組みも積極的に行っています。

2022年9月に北陵新工場・新社屋を竣工と好調な業績をキープしているモルツウェルですが、介護の現場にどのような課題を感じ、事業を展開しているのでしょうか?事業統括部、統括部長の浅野貴之さんにお話を伺いました。

Q.日本の介護現場、特に介護食における課題とは?

介護食は利用者一人ひとりの状態に合わせて食材や形状を調整する必要があるため、非常に手間のかかる調理だと言えます。例えば主食であるごはんの硬さや、おかずとなる食材の切り方にも細やかな配慮が求められますし、温度管理や衛生管理も徹底しなければなりません。これだけ手間をかける必要があるにも関わらず、高齢化・労働人口の減少に伴い、現場の人材不足が深刻化しています。

そこでモルツウェルが開発したのが、真空調理済み食材と専用の再加熱機器を用いたスマート厨房システム (食事サービス総合支援システム「MAPS®」) です。利用者一人ひとりの食事データを細かく管理できるようになっており、そのデータを活用することで、介護食の調理や配膳等の作業工程を効率化することに成功しました。

モルツウェルが開発したMAPS®は、介護現場の人手不足という社会問題の解決に大きく貢献し、現在、全国で400以上の介護施設と350人の個人宅に、安全で安心な介護食を提供するまでに成長しました。その売上高は17.9億円に達し、事業は順調に成長を続けているとのこと。

そんなモルツウェルの事業の基幹となるサービスには、どのようなものがあるのでしょうか。さらに詳しくお伺いしました。

弊社のサービスは、大きく分けて「個人向け」と「介護施設向け」の2つがあります。個人宅への介護食配食サービスを継続しながら、現在は特に介護施設向けのサービスに注力しています。

モルツウェルでは、松江市のセントラルキッチンで製造した真空調理済み食材を、全国の介護施設に届ける「食材卸サービス」、真空調理済み食材と専用の再加熱機器を活用し、介護施設の厨房運営を一括で引き受ける「厨房受託サービス」、そして、人員配置から機器の選定まで施設の状況に合わせて最適なソリューションを提案する「厨房コンサルティング」という、3つの法人向けサービスを展開しているそう。

現場の実情に合わせて幅広く事業を展開するモルツウェル。人手不足の介護の現場を支えるために無くてはならないこれらのサービスですが、それを担うにも多くの人材が必要となります。そのために、誰もが働きやすい包括的な職場環境を目指しているそう。
在籍する社員約130名のうち、半数以上はUターン経験者、年齢層も10代から最年長は84歳と幅広く、年齢や性別、障がいの有無や国籍に関わらず、一人ひとりの能力やポテンシャルに応じてポジションを決める方針を取っているんだとか。

では、入社後はどのようにキャリアを重ねていくのでしょうか。引き続き浅野部長にお伺いしました。

Q.入社後の研修とその後のキャリアパスについて教えてください。

新卒入社の場合は、様々な部署をローテーションで経験した後、適性や希望を考慮し、配属を決定します。新卒社員が定着するよう経験豊富な先輩社員をメンターにつけ、業務に関する内容はもちろん、キャリアやその他の相談も気軽にできる体制を整えています。

中途入社の場合はOJTですが、並行して食品衛生や弊社の製品に関する専門知識を深めるための研修も受講していただきます。これらの研修を通じて、早期に戦力となってもらえるようバックアップしています。

キャリアパスは個々人の能力や経験、希望に合わせて柔軟に設計するとのこと。「現場でより良い商品の開発に力を注ぎたい」、「管理職を目指したい」など、一人ひとりが目標に向かって挑戦できる環境となっています。

そんな向上心ある社員を応援するため、モルツウェルでは「成長シート」というユニークな制度を設けているそう。

Q.「成長シート」とは?

総合職の社員に向けての目標設定制度です。会社が成長するために必要なこと、その“会社の成長”のために自分が貢献できることの2つの視点から目標を設定し、半年ごとに振り返りを行いその達成度を数値化しています。これにより、一人ひとりの成長を客観的に評価できるようになりました。

モルツウェルにはもともとチャレンジを促す風土が根付いており、社長自ら「失敗してもいいから、どんどん挑戦を」と発信しているそう。成長シートの活用で、より個人の目標が明確化され、チャレンジしやすい環境となったことで、予想外の成長を遂げる人が出てくることを期待していると浅野部長は続けます。

また、モルツウェルでは、仕事とプライベートのメリハリを大切にし、働く時間や休暇の取得についても柔軟に対応しているそう。

Q.勤務体系や休暇取得について教えてください。

弊社は事業内容が幅広いことから職種も多く、フルタイム、時短勤務、週4日勤務など、ご自身のライフスタイルに合わせた働き方を選択することができます。
管理職でも週4日勤務の人もいますし、子育て中で一時的に時短勤務を選択している人もいますよ。

移住を決意する背景には、家族の介護や子育てなど、人それぞれの事情があることも。ワークライフバランスを大切にしながら、自身の成長に繋がる仕事もできるのは、モルツウェルの大きな強みの一つなのかもしれません。

最後に、求職者の方にメッセージをお願いします。

モルツウェルの介護食を食べるお客さまは、誰かにとって大切な人です。そして、もしかしたら、今日お届けするものが最期のお食事になるかもしれません。だからこそ、日々製造する商品一つひとつに愛情を込め、安全・安心な食事を提供し続けていきたいと考えています。
その想いに共感してくださる方、そして、自分のアイデアや意見を積極的に発信し、それを実現するために自ら行動できる方、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。少しでも興味を持っていただけたなら、気軽に弊社までご連絡ください。一緒に将来の姿を語ることから始めましょう。

お客様にも社員一人ひとりにも、思いやりと熱意を持って真摯に向き合うモルツウェル。人を大切にするその想いこそが、人々を惹きつけてやまない魅力なのかもしれません。

続いて、大阪府から島根県へUターンした、事業統括部厨房推進室の橋本真一さんにお話を伺いました。

Q.Uターンのきっかけを教えてください。

高校卒業後、地元の松江市を離れ、兵庫県神戸市の製菓専門学校に進学しました。その後、大阪府で約11年間、製菓・飲食関連の仕事に携わっていました。故郷への想いは常に心の中にありましたが、「何か大きな成果を出してから帰ろう」と考えていたため、なかなかUターンのタイミングが掴めずにいました。そんな中、結婚を機に妻の後押しもあり、松江市に戻ることを決意しました。

橋本さんとモルツウェルとの出会いは帰郷後。地元で開催された合同説明会に参加したことがきっかけだったそうです。採用担当者の話を聞くうちに、「ここなら自由な働き方ができ、これまでの飲食業界での経験も活かせる」と、入社を決意したと言います。

Q.現在の業務内容を教えてください。

厨房委託事業の責任者として介護施設に常駐し、介護食に関わる人手不足やスタッフの高齢化といった課題解決に取り組んでいます。具体的には、食事の盛り付けや配膳におけるシステム導入を推進し、作業手順を標準化することによって経験の浅い方でも安心して作業できる環境を目指しています。

Q.どんなことにやりがいを感じますか?

パソコン操作が初めてという高齢のスタッフでも、丁寧に説明し、少しずつシステムを使いこなせるようになっていく姿を見るのが、私のやりがいですね。最初はシステム導入に抵抗感を持たれる方も多いのですが、二人三脚で一緒に取り組むことで少しずつ受け入れてもらえるようになり、業務が改善していくのを肌で感じられるのが、この仕事の面白さであり醍醐味だと考えています。

Q.今後の目標を教えてください。

介護食に関して課題を抱える施設は、まだまだ全国に数多くあります。私たちのノウハウをパッケージ化し、多くの介護施設で活用していただくことで、全国の介護食の品質向上に貢献したいと考えています。最終的には、私たちのシステムが日本の介護業界全体の効率化につながることを目指しています。

橋本さんの夢は、これから超高齢化社会を迎える日本の、介護現場の「食」を通じたイノベーションと言えるのかもしれません。

そんな仕事に熱意を燃やす橋本さんですが、Uターンで手に入れた充実した余暇が癒しであり、活力の源になっているそう。

Q.オフの日の過ごし方を教えてください。

娘が2人いるので、子どもたちと遊ぶ時間が一番の楽しみです。こうした家族との充実した時間があるからこそ、また仕事を頑張ろうと思えます。

Q.島根県にUターンして良かったことは?

自然豊かな環境で子育てできることがとても嬉しいですし、私が卒業した小学校に娘が通っているのも感慨深いですね。子どもたちには島根県の美しい自然の中でたくさん遊び、健やかに育ってほしいと思っています。

橋本さんの優しい笑顔からは、ご家族やお客様への思いやりが伝わってくるようでした。

続いては、福島県から島根県へUターンした製造推進室の長島寛美さんにお話を伺いました。長島さんは、1級機械保全技能士と1級電気機器組み立て技能士の資格を持ち、モルツウェルの機器管理や保守を担当しています。

Q.Uターンのきっかけを教えてください。

私は、松江市出身で山形県の大学を卒業後、福島県会津若松市で機械加工・保全の仕事をしていました。福島県での仕事は楽しかったのですが、親の介護が必要となり帰郷することになりました。
島根県に戻り就職先を探す中でモルツウェルに出合い、今までと業界は違いますが、機械を扱っている会社なら、これまでの経験を活かせると思い、入社を決意しました。

Q.入社後から現在までの主な業務内容を教えてください。

入社した当時はちょうど松江市の北陵工場の立ち上げ時期で、新工場で使用する機械の選定という、私にとっては初めての経験を任されました。食品業界の機械に関する知識がほとんどなかったため、とにかく試行錯誤しながら取り組んだことが入社当初の思い出です。

入社してすぐに大きなプロジェクトを任された長島さん。積極的にチャレンジする人を後押しする「モルツウェルらしさ」が反映された人選です。

現在は機械の修理や保全が主な業務です。入社当初は故障してから修理するケースが中心でしたが、最近は故障を防ぐための予防保全に力を入れています。機械の稼働データを分析し、故障の兆候を早期に察知、部品交換のタイミングを予測するなど、業務はより高度になってきています。

ハイレベルな業務をさらりと解説してくれる長島さんは、どこか楽しそう。サービスの質を向上させるため、最前線で業務にあたっています。

Q.どんなことにやりがいや達成感を感じますか?

機械がスムーズに稼働し予測した通りに動いているのを確認できたときや、故障を未然に防げた時は大きな達成感があります。
機械は私にとって子どものような存在です。この手で育て上げたものがしっかりと動くと、成長を感じるようで感動しますね。

Q. 今後の目標を教えてください。

機械が故障なく常に安定稼働し、計画通りの生産が可能になるよう力を尽くしたいと思っています。機械は消耗品でもあるので絶対に故障しないということは無いのですが、日々のデータ分析に基づいた予防保全を徹底していきたいと考えています。

続いて、長島さんにオフの過ごし方を伺いました。

飼っている2匹の猫とゆっくり過ごすのが何よりの楽しみです。普段は機械と向き合っているので、休日は猫と触れ合い癒やされる時間がとても大切だと感じています。

Q. Uターンして良かったことは?

地元の友人と再会できたことです。前職で働いていた福島県でも友達はいましたが、長く遠隔地に住んでいたことで高校時代以前の友人とは疎遠になっていました。しかし島根県に戻ってからは昔からの友人と再び交流が始まり、懐かしい話にも花が咲きます。気心の知れた友人の存在は心の支えにもなっていますね。

最後に、生産技術部、生産技術係長の大下朱美さんにお話を伺いました。大下さんは第1子を出産し、産休・育休を経て復帰したとのこと。そこで、モルツウェルでの働きやすさもあわせてお聞きしました。

Q.入社のきっかけを教えてください。

モルツウェルで働いている知人に誘われたことがきっかけです。その知人から聞いた会社の雰囲気や仕事内容に共感し、入社を決意しました。

Q.入社後から現在までの業務内容を教えてください。

入社後は生産ラインで約1年間、介護食の製造現場を担当してきました。その後、生産管理や品質管理を経て、現在は現場の効率化やコスト改善、商品クオリティの担保と向上など幅広い業務を担当しています。

Q.どんなことにやりがいや達成感を感じますか?

食品製造業なので、多くの方に美味しいものを食べていただくことが、私の仕事の根底にあるやりがいです。また、「新しい製法を取り入れることで品質が向上した」、「生産効率が上がり従業員の負担を軽減できた」といった成果を実感できたとき、大きな喜びを感じます。

今後も高齢者の方々へより良い食事とサービスを提供し続けたいと語る大下さん。そのためにもチームの協力体制強化を図り、個々の問題解決力を上げる仕組み作りを進めていきたいとも語ってくれました。

Q.女性が働きやすい職場だと感じるポイントを教えてください。

昨年、子どもが産まれたのですが、産休・育休の際には皆さんに快く送り出していただき、周囲の温かさやサポートを感じることができました。

子どもの急な病気やお迎えで早退しなくてはならないときでも、モルツウェルの仲間たちは本当に温かいです。「大変だから、早く行ってあげて」「残ったメンバーでカバーし合って頑張ろう」といった雰囲気が、社風として定着していると思います。

何よりも大切だと思うのは、急に休まざるを得ない状況になった時でも、気兼ねなく休める環境を更に整えることです。そのためにも、より働きやすい職場づくりに力を入れていきたいと考えています。

産休中にお子さんと来てくれたときの様子

浅野部長いわく「業務に差し支えがない範囲なら定時前終業や翌日に業務を繰り越すことも可能としています。その判断は基本的に本人に任せる方針をとっています」とのこと。こういった柔軟な対応を許容してくれているのは、子育てや介護などをしながら働いている人達にとって、とてもありがたいことですね。

フレキシブルな働き方ができ、年齢や性別、国籍に関わらず誰にも平等にチャンスがある企業を目指すモルツウェル。もちろんUIターンされる方も大歓迎とのこと。
ここで製造される“真心こめた介護食サービス”を全国へ広め、多くの人の力になりたいと感じた方は、ぜひ一度お問合わせください。それが、あなたらしく輝くための第一歩になるかもしれません。

(2024年12月取材)

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