株式会社パッケージ中澤の求人情報

パッケージを通して、贈る人の“心”を伝える素敵なお手伝いをしませんか?

製造業(島根県 松江市)

クリスマスケーキや洋菓子店のケーキの箱など、もらった人が思わず笑顔になるような素敵なパッケージを作っている企業が松江市にあるのを知っていますか?
株式会社パッケージ中澤(以下、パッケージ中澤)は、全国でもトップクラスの流通量を誇る既製品パッケージの製造メーカーです。

使う人への思いやり溢れるものづくりのこだわりや、働く人が伸びのびと活躍できる環境整備など、仕事や職場の魅力について伺いました。

まず初めにお話をしてくださったのは専務取締役の幡圭一郎さん。新卒で入社し、営業職として会社を支えてきた幡専務にパッケージ中澤の事業内容を教えていただきました。

弊社では紙製の洋菓子向けパッケージの製造・販売をしています。営業エリアは日本全国および海外と幅広く、実はお客様のほとんどが島根県外です。海外の割合はまだ少なく、全体の2~3%ですね。

パッケージ中澤では、ケーキを入れる白い紙製の箱などの既製品を主に作っているため、洋菓子店等のショップが多々ある都会のお客様が多くなるのだそう。

ご要望があればオリジナルのパッケージ製作も承りますが、弊社のお客様は大規模なチェーン展開をしているようなところは少なく、町でよく見かける身近なお店が主なので「既製品」というのは一番役に立つし、需要が高いんですよ。

最近では環境保護の観点から紙製品の魅力が見直されており、パッケージ中澤の業績も好調とのこと。また、コロナ渦においても街の洋菓子店等を利用する人が減ることは無いそうで、社会情勢や景気の影響を受けにくく、安定した経営ができることも大きな強みです。

私たちが作っている既製品パッケージは目立つものではありませんし、家庭まで届けばすぐにゴミになってしまいます。ですが、絶対に無くてはならないものなんですよね。需要が安定しているという点は非常に大きなメリットです。

ケーキ屋さんの箱、お菓子が入っている紙製のパッケージ、クリスマスケーキのボックスなど、既製品パッケージは私たちの日常に当たり前のように存在し、もはや無い生活は考えられないと言っても過言ではありません。

パッケージ中澤では様々な新商品の開発も行っているとのことですが、既製品パッケージの面白さとは、どこにあるのでしょうか?

どれも同じように見えるかもしれませんが、我々はお客様の立場やその先の消費者のことまで考えてものづくりをしています。既製品ですから、大きく規格を変えることはできない時もありますが、ほんのちょっとの違いで格段に使いやすくなったりするんですよ。それを喜んでもらえると本当に嬉しいですね。

「既製品という決まった規格や用途の中でいかに便利にするか」というものづくりの面白さ、そして「その便利な商品の魅力を伝え、お客様に届ける」営業としての面白さの両方を感じられるというパッケージ中澤。やりがいを持って仕事をしたいという、向上心のある方にぴったりの職場なのではないでしょうか。

無数にある商品の中から注文品をピックアップ

Q:営業では直接お客様の元に訪問するのですか?

弊社はメーカーなので、製菓材料問屋、包材問屋という代理店を通じて製品の販売をしています。なので、お客様のもとに伺う時は、その代理店と同行販売というかたちになりますね。そこでどんな商品を求めているかヒアリングし、ご提案します。「何百万売り上げるまで帰って来るな!」みたいな営業スタイルではありませんので安心してください(笑)。

なんとパッケージ中澤の営業職にはノルマが無いそう。だからこそ伸びのびと営業ができ、それがお客様や問屋の方からの信頼に繋がり、安定した企業の成長にも繋がっているのかもしれません。

幡専務曰く、この「ヒアリングしてご提案する」というポイントが重要なのだそう。

消費者の方はたまにしか使いませんが、お店の方は毎日パッケージを使うので、ちょっとした不便さでも、積み重なると大きな負担になってしまうんです。
だからお客様の立場やその先の消費者のことまで考えたご提案が必要なんです。その評価が今の売上に結び付いているのかなと思っています。

創業から約60年という長い歴史を刻んできたパッケージ中澤。創業当時は野菜などを入れる新聞紙の袋を作っており、その後ケーキ箱の製造・販売に事業転換したのが会社の大きな転機だったそう。
その後洋菓子ブームに乗り事業は一気に拡大。今では全国でも有数のメーカーとなりましたが、「お客様や消費者が使いやすい製品を作る」というものづくりの姿勢は変わっていません。

印刷の仕上がりを入念にチェック

Q:お客様の声から生まれた画期的な商品があると伺いましたが?

はい。TSDというシリーズなのですが、ホールケーキの箱に保冷剤を入れる時、横に保冷剤を入れるとケーキの側面に当たりそうになりますよね。TSDは左側の壁が二重になっていてそこに保冷剤を入れるのでケーキが綺麗に保てるんですよ。
しかもこの壁は箱を空けたときのストッパーにもなっていて、ケーキの出し入れがしやすいんですよね。

パッケージ中澤で開発した「TSDシリーズ」

壁を二重にしている分材料費が掛かり価格が高い商品とのことですが、使い勝手の良さから多くの注文が入っているそう。

この箱に入ったケーキを買ったお客様が「このお店気が利いてるな。またここでデコレーションケーキを頼もう」と思ってくれたら、少々箱代が高くてもそんなもの吹っ飛んでしまいますから。
高くてもそれだけの価値があると思っていただければ、やはり売れるんです。それを考えるのが楽しくもあり、大変でもあるんですけどね。

パッケージ中澤ではこのような新商品の開発にも積極的に取り組んでおり、TSDシリーズ以外にも様々なオリジナル商品を販売しています。
その中の1つ「デコ配セット」は、海外事業部に所属する入社4年目の中井さんが考案した商品とのこと。

デコ配セットはケーキを冷凍発送するためのパッケージで、輸送中に綺麗な形が保てるよう様々な工夫をほどこしました。

コロナ禍になるまで冷凍ケーキは馴染みが無かったと思うんですが、最近は「遠くに住んでいる家族に会えないからケーキを送る」などの需要があって、売上げも伸びています。

中井さん考案の「デコ配セット」

お客様から具体的なニーズを拾うだけでなく、社会情勢や流行の中から隠れた需要を探し出し形にするのは、簡単なことではありません。パッケージ中澤では、このようなチャレンジを積極的に後押ししているそう。

面白いことをしている企業だな…ってみせることも大切だと思っているんです。皆さん企業年鑑見て「この会社どんなところだろう?」と思わないですよね。今はホームページやYouTubeを見てそこから始まるので、製品開発だけじゃなく情報発信にも力を入れています。それは営業面でもリクルートでも一緒ですね。

社内の商品撮影ブース

常に相手の視点でものごとを考えるパッケージ中澤の思いやりの精神は、リクルートや労働環境の整備においても変わらないそう。引き続き幡専務に職場環境や採用についてお話を伺いました。

Q:男女比はどのくらいですか?

4:6くらいで男性の割合がやや高いです。弊社はUIターン者も多いですよ!県外から家族を連れて戻ってきたり、色んな人が働いています。

Q:特に積極的に採用している職種はありますか?

営業職ですね。特に即戦力になってくれる方を求めているので、県外で色んな経験を積んだUIターンの方は大歓迎です。今、営業職は男性ばかりですが、来春女性も一人入りますので男女共に採用していきたいですね。

パッケージ中澤の営業職は性別問わず活躍できるとのことですが、可愛らしいお菓子のパッケージを案内することも多いため、女性の加入は大歓迎。

Q:営業エリアは全国ということですが、出張はどのくらいありますか?

人によりますが、月10日くらいですね。ただ、11~12月はクリスマスに向けて製造部門が非常に忙しくて、お客様も同様なので、年末の2カ月間は基本的に出張はありません。

営業先は人によって様々で、エリアを決めて同じ場所で営業活動をする人もいれば、色んな地域に訪問する人もおり、一人ひとりを信じて任せてくれる部分が大きいとのこと。
そんな環境で働く従業員代表として、中井さんにパッケージ中澤の働きやすさについて伺いました。

Q:パッケージ中澤のどんなところが働きやすい?

社員同士の仲が良くて、良い意味で上下関係があまり厳しくないところでしょうか。「こうしたいです」と相談したら、「あ、いいよ」と軽い感じで何でもやらせてくれます(笑)。さっきご紹介した宅配セットもそうですね。

軽く言ってないですよ(笑)。根拠があって、しっかり考え抜いた企画だと分かったから「やってみなさい」って言ったわけです。

提案するとこんな感じで応えてもらえるので、次もがんばろう!って気持ちになります。

幡専務と中井さんの会話からは、お互いの確かな信頼感が伝わってくるよう。パッケージ中澤では、社内はもちろんお客様とも信頼関係を築くことを何より大切にしており、採用面でも重視しているそう。

我々の仕事はお客様と長いお付き合いになるので、良い関係性を築けることがとても重要です。だから「またお前来たんか」と言われつつ、お客様に可愛がってもらえるような方に来ていただきたいですね。テクニックを使わず、困ったときは困った顔するし、嬉しい時は嬉しい顔する、そういう素直な人。

これまでのパッケージ中澤の発展は、お客さまに実直に向き合う姿勢あってこそなのかもしれません。

デザイン製作部の様子

続いては入社後の研修などについてお伺いします。

Q:入社後の研修やステップアップについて教えてください。

中途採用の場合はこれまでの経験等で変わりますが、基本的には工場の現場研修を2カ月ぐらい行い、その後展示会などに先輩と出向いて現場の空気をつかんでもらいます。一人で担当を持つようになるのは早ければ半年、遅ければ1年ぐらいのケースが多いですね。

私も現場の研修を2カ月間くらいしました。その間に社長から「韓国に出張だから」と告げられ、突然海外出張が決まりました(笑)。いきなりで驚きましたけど、早い段階で営業の体験できて有難かったですし、何より面白かったです。

中井さんはその後、アメリカ、韓国、台湾、フランス、ドイツ、イタリア、中国にも行ったそう。仕事の合間に観光もできて楽しいと生きいきと語る表情は、仕事の充実感を言葉以上に伝えてくれるようでした。

ドイツで行われた国際的な展示会で、ドイツ・アメリカの代理店の人たちと
ドイツで行われた国際的な展示会で、ドイツ・アメリカの代理店の人たちと

働くには、面白さだけでなく、長く仕事を続けられる労働環境も重要です。残業が少ないという噂のパッケージ中澤ですが、実際のところどうなのでしょうか?

Q:残業が少ないというお話ですが?

残業は本当に少なく、定時の17時に退勤することがほとんどです。仮に毎日19時に退勤している方の場合、弊社の社員とは1日2時間、週5日間で10時間もプライベートの時間が違うんです。この差ってすごく大きいと思いますよ。

私も大阪にいた時は、20時くらいに仕事が終わってコンビに寄り、ご飯を食べてお風呂に入って寝る…という繰り返しでした。なので転職した時も「残業は無いとか言いつつ…」と半信半疑だったんですけど、本当でした(笑)。17時にはみんな帰る準備も終わってるんですよ。

Q:残業にならないよう何か取り組みをしていますか?

特別なことはしていません。私たちの仕事は機械を使うことも多いので、過労で倒れでもしたら本当に危ないんです。なので昔から疲れが溜まらないように仕事をしよう…という考え方です。
効率を上げると言っても、機械のスピードを上げて製品が悪くなっては元も子もありませんから。やれる範囲でちゃんとやる。そういう緩さのある会社です。

その「緩さ」が心にゆとりを生み、仕事への活力が生まれる秘密なのかもしれません。

Q:求人応募を考えている方にメッセージをお願いします。

弊社の社長は大きな夢を持ってる人なので、ぜひ夢を一緒に実現しましょう!「一緒に」、「ともに」が重要です。「ワシがやるからついてこい。」というワンマンではありません。一緒に頑張りましょう!

ここからは、中井さんに従業員代表として、入社のきっかけや普段のお仕事の様子などを伺います。

Q:どのようなきっかけでUターンし、島根で就職したのですか?

私は大阪の会社で働いていましたが、人間関係や体力面が辛くなり、転職を考えるようになりました。でも大阪にいても同じことの繰り返しになりそうで、どうしようかと思っていた時に、友人のSNSで島根へのUIターンフェアがあることを知って参加したのがきっかけです。

ふるさと島根定住財団が大阪で開催していたUIターンフェアに参加した中井さん。そこからは驚きの連続だったと教えてくれました。

すごく親身に相談にのってもらえて、「無いだろうな…」と思っていた英語を使う仕事まで探してきてくれたんです。それがパッケージ中澤でした。社長面接で「採用だから」と軽い感じで内定をもらったのも驚きでしたが、良い思い出です。

現在は国内のウエイトが大きいパッケージ中澤ですが、今後は海外への展開を強化していく計画で、中井さんの活躍の場はどんどん広がります。現在は韓国、アメリカ、フランスへの輸出が中心ですが、今後は主にアジア圏への拡大を視野に入れており、LINEやYouTubeで国内外に製品情報を発信しています。

Q:海外事業部の普段の仕事は?

出張が無い時はデスクワークですね。海外事業部はほぼ私一人なので、見積もり、注文、出荷の段取り、問合せ対応など、一通りの業務を行います。
国内の営業担当が忙しい時はその手伝いや、サンプル依頼の対応などもしますね。

Q:他の課の手伝いをすることが多いのですか?

すごく多いですね。他の部署とか、上司だからというのは関係なく、忙しい人がいれば手伝います。それも残業が少ない秘訣かもしれませんね。

社内でも頼りにされる存在の中井さんは、その力量を買われてグループ会社のお手伝いに行くこともあるとか。そんな中井さんの仕事のやりがいとは一体何なのでしょうか?

お客さんの要望に応えられた時にやりがいを感じますね。最近はコロナ禍で物流も不安定なのですが、何とか上手く調整して安定供給を続けているので、「すごく助かっている、いつもありがとう」と声を掛けていただいて、本当に嬉しかったですね。 今後はまだ行ったことのない国に進出して、仕事の幅を広げたいです。

これだけアグレッシブに仕事を頑張れるのは、しっかり休み、羽を伸ばせるワークライフバランスの良さがあるからなのかもしれません。

Q:休日はどのように過ごしていますか?

最近はあまり外出できないので家で猫と戯れていますが、大好きな旅行に行くのが楽しみです。私は営業なので自分のスケジュールを調整できますし、休みも取りやすいですよ。

仕事もプライベートも充実した毎日を送っている中井さんから、最後に求職者の方へメッセージをいただきました。

パッケージ中澤の営業は、みんな和気あいあいと助け合いながら仕事をしているので、本当に居心地が良いですよ。楽しく仕事がしたい方にはぴったりの職場だと思います!

インタビューの後で幡専務と中井さんに工場を案内していただきました。作業中にも関わらず、笑顔で声を掛けてくださる従業員の皆さんから、職場の暖かな雰囲気が伝わってくるようでした。
パッケージを通して、贈る人の“心”を伝える素敵なお手伝いを、あなたも一緒にしませんか?

(2021年11月取材)

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