山陰パナソニック株式会社の求人情報

固定観念にとらわれない働き方を。
山陰から新風を巻き起こすメンバーを募集!

卸売業、小売業(島根県 出雲市)

出雲市に本社を置き、山陰両県に28事業所を構える山陰パナソニック株式会社(以下:山陰パナソニック)。誰もが1度は目にしたことのある、世界ブランドの「Panasonic(パナソニック)」の製品やサービスを通し、人々に便利で快適な暮らしを届けています。

近年は時代のニーズに沿った新規事業も立ち上げ、製品だけにとらわれない新たな視点からのサービスを展開しています。他にも、SDGsやスポーツ振興、障がい者福祉の取り組みにも力を入れており、地域社会との繋がりを大切にしているとのこと。

今回取材に訪れたのは、松江市の中心地から少し離れた企業団地内の社屋。大きな敷地に建つ建物に入った瞬間、社員の皆さんの明るい挨拶が響きます。

2階に上がると、目の前にはグリーンに囲まれたおしゃれなインテリアが並び、まるで屋内公園のような空間が広がっていました。ここは、自席を持たないフリーアドレス制のオフィスフロア。こんなスタイルのオフィスは、島根県にはまだまだ少ないはず。

まずは、代表取締役社長の渡部幸太郎さんにお話を伺いました。

Q.事業内容についてお聞かせください。

パナソニック製品を中心とした卸売業が主な事業のひとつです。皆さんがパッと思いつくのは家電製品だと思いますが、他にも住宅設備のキッチンやお風呂、洗面台、あとは照明やシステム関係の器具、建物の裏にあるような配線器具など、かなり幅が広いですね。それらの販売だけではなく、物流、設置、メンテナンス、修理なども行っています。

パナソニック製品に関わるあらゆる業務に携わっている山陰パナソニック。それだけでも膨大な仕事量のはずですが、既存の事業だけに留まらず、新しい事業にも積極的に参入していると言います。

パナソニックグループは創業時からこれまで「物を広く普及させることによって、皆さんの生活を豊かにしていく」という考えのもと、快適な暮らしを支える家電製品を開発・提供し、人々のお困りごとを解決してきました。

しかし、モノが溢れる世の中となった今、単純に製品を作って売るだけでは我々がお役に立てるシーンが少なくなってきました。これからはモノだけではなく様々なサービスを通して、人々の心を満たしていけるようお手伝いができたらと思っています。そんな流れから、昨今特に高い関心を集めている「ウェルビーイング」に関するサービスへの本格的な参入を進めているところです。

2022年に新しく開設された「デジタルヘルスケア」事業は、現代の生活の中で人々が抱えている課題に対し、健康に安心して暮らしていけるようデジタル面から支える取り組みとして立ち上がりました。

主にスマートフォンのアプリケーションを開発しています。ひとつは「femerry(フェメリー)」という月経や体調を記録し、管理する女性支援アプリ。もうひとつは、妊婦や乳幼児の検診などを管理し、子育て情報も得ることができる「coacco(コアッコ)」という子育てアプリです。どちらも最大のポイントは入力した情報を元に「医師や看護師に相談できる」というところですね。このアプリは社員のアイデアから生まれたものなんですよ。

地方には病院や医師が少ないことから、十分な医療サービスがすべての人に行き届かないこともあります。そんな人たちが気軽に医師や看護師に相談できる方法として、このアプリの活用が期待されています。

また、この先、日本全国、全世界に広がっていくであろう過疎という社会的な課題に向け、先進地区である山陰から動き出したということも大きな意味があると渡部社長は続けます。

島根・鳥取は、日本の中でも少子高齢化が1番進んでいる地域です。日本一ということは世界一でもあります。つまり、山陰で成功した取り組みは、10年後、20年後に日本全国・世界へと広がっていく可能性を秘めていると言えます。この逆境や地域の課題を強みにしてチャレンジを続け、今後は海外にもマーケットを拡大していくつもりです。

社員の発案から生まれたアプリのように、周りの身近な課題に目を向けたくさんのコンテンツを立ち上げているという山陰パナソニック。部署の垣根を越えて連携が取れる体制があるからこそ、一人ひとりが抱える悩みや、世の中の課題について活発に意見が飛び交うのだそう。

Q.元々意見が言いやすい社内環境だったのですか?

いや、実は少し前まで縦割りの強い組織でした。事業分野で部署が分かれているので社員同士も他部署がどんなことをしているか分からないという環境でした。そんな中、約5年前から会社の改革を行い、その一環として社内プロジェクトを立ち上げました。様々な部門のメンバーが集まり、自分の価値観をぶつけ合うことで、これまでに無い新たな発想が生まれるようになりましたね。

現在は、大小合わせて7つのプロジェクトが動いており、その内容も様々。業務改善や新規事業、広報やブランディングなど社内のことはもちろん、物流問題など社会的な課題についての議論も行われているそう。

大規模な会社の改革期の最中にいる山陰パナソニック。オフィスのリノベーションもその一環だそう。

ここは、元々倉庫でしたが、壁を全て取り大きな空間にしました。フリーアドレスにしたのは、偶発的な社員同士の出会いから良いアイデアが生まれ、イノベーションを起こしていける可能性があると考えたからです。

社員が同じ方向を向いて進んでいくことが重要ですから。「なぜこのように改革していくのか、新しいことを始めるのか、オフィスを見える化しているのか」といった私の思いを社員に伝え続けるために、月1回動画配信を行ったり、ブログもほぼ毎日更新しています。

Q.今後はどのような職場にしていきたいですか?

ひと言で言うと「サーカス」ですね!色々な個性があって、その個の力を競争力に変えていく。一人ひとりのカラーを最大限に活かすことによって、人とマーケットを動かしていきたいです。

サーカスは人間も動物もそれぞれ個性が違うからこそ、それが結集した時、見ている人を飽きさせない究極のエンターテイメントになる。「会社も色々な人がいるから面白い、奇想天外なことが起こるかもしれない」と、フラットな職場環境や経営をイメージしていると語る渡部社長。

だから、なるべく型にはめず自由にやってもらいたいと思っています。放牧主義という感じです。この会社の「経営理念」という柵の中で、どんどん自由にやってほしいです。

Q.どのような人に来てもらいたいですか?

もちろん、未経験の方もOKです。最近は、ちょっと変な人が好きですね(笑)。というのも、日本では小学校・中学校と義務教育が始まった瞬間に、学校の規則の中で普通に育てられていく。「あれやったらダメ、これやったらダメ」と、がんじがらめに生きていくと、だんだん脳みそが凡人化して、同じような考えを持つ人たちばかりが出来上がっていくんですね。

会社には、昔から続く風土がまだまだ残っているので、それを壊してほしいと思っています。偏見や偏った価値観など全て取っ払って、言いたいことを言える環境を作ることによって、革新的なアイデアや面白いコンテンツを生み出していけると思っています。なので、ちょっと変わった視点を持っている人は大歓迎です!

Q.最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。

「山陰パナソニックの志」を一緒に貫いていける同志を求めています。それは、年齢も、性別も関係ありません。我々のビジョンに賛同して集まってきてくれた方と一緒に、みんなで新しいものを世の中に生み出していきたいですね!

できれば、中途採用としてアウトサイダーを求めているという渡部社長。それぞれの違う色を出して、プロジェクトに新しいエッセンスを入れていきたいという考えから、異業種からの転職も歓迎しているそうです。

続いて、会社の改革期の中で採用された人材戦略部人事課の船井亜由美さんにお話を伺いました。
船井さんは2年前に大阪から島根県にUターンしてきました。

Q.島根県にUターンしたきっかけは何でしたか?

就職のために大阪に行き、そのまま何十年も住んでいました。年上の夫が先に定年退職を迎え、老後はどうしようかと2人で話していたところコロナ禍に突入してしまったんです。その時の生活は大変でした。街中のデパートも閉まり、会社にも行けずリモートワーク、ずっと家で過ごす日々。「このまま大阪にいてもいいのかな?」と考え始めたことがきっかけです。

そこから移住先探しが始まります。ふるさと島根定住財団が主催する「UIターンフェア」にも参加し、担当者と話をしたことも。移住先探しを進めていくにつれ、他の地域も候補に挙がりましたが、やはり自分が住み慣れた場所であったことやご主人が気に入ったこともあり、島根に帰ってくることを決意。

私たちの場合は先に住む場所を決めました。出雲市に良い中古物件があったので、そこから通える職場を探しており、「UIターンフェア」でお世話になったふるさと島根定住財団から紹介してもらったのが山陰パナソニックでした。実は他でも内定をもらっていましたが、面接で聞いた社長の話が面白くて(笑)。

面接時に「これからは新しい取り組みを、どんどんしていきたい!」という渡部社長の話を聞き、自分もそこに参加し、今まで培ってきた経験を活かして貢献できたら…という思いで入社を決意したそう。
偶然にも、前職でパナソニックグループの会社に勤務していた船井さん。同じグループ会社でありながら、独自の経営を展開する山陰パナソニックのスタイルに魅力を感じたのだとか。

Q.現在はどんな業務をしていますか?

主にリクルートと新卒採用、入社1年〜3年目までの社員の研修とフォローアップなどを担当しています。研修といっても座学だけではなく、ちょっと変わった研修も企画しているんですよ。例えば、「社長のカバン持ち研修」は、社長に丸1日ついてもらいます。その日の会議にも一緒に入ったり、社長に悩みを直接相談できる機会でもあるので、視野が広がったり前向きな気持ちになれる企画です。社員がその様子を写真で報告、それをSNSに投稿し、社内の人に見てもらうことも研修の1つです。

仕組み作りから運用までの全てを担当している船井さん。今まで人事の仕事をされていたのでしょうか?

実は、今まで人事の仕事は全く経験していません。私は、事業企画の仕事に長く携わっていました。新しい事業を起こすという仕事ですので、その経験が生きているかもしれませんね。

Q.未経験から人事に配属になった経緯は?

面接時に「どういう仕事がしてみたい?」と質問され、「今までの経験を活かして、人を育てたい」と答えました。年齢的に、現場の第一線で仕事をすることは考えていなかったので、これから社会人として働く若い人たちに、仕事のやり方・考え方を伝えながらサポートしていきたかったんです。

船井さんの今までの経験とこれからの思いを汲み取った結果、人事課への配属が決まったのだとか。「人事らしいことをしてないんですけど」と笑う船井さん。先程の社長の話にもあったように、型にはまった人事をしてないことが強みになっているのかもしれません。

新人研修の目玉として、他の企業からも注目を浴びているのが「サンパナジャーニー」。JRが発行している5日間全線乗り放題の「青春18きっぷ」を使い、ひとり旅を行いながら各地を回る企画です。

この企画は「この切符を使って研修をしたい」という社長のアイデアから思いから生まれました。その時は詳細が全く決まってなかったんですが、実は私が過去に15泊16日で青春18きっぷで旅をしたことがあったので、その経験をもとに研修プログラムを立案しました。あとは、安否確認や、経費の使い方など細かい部分を決めていき、実行できる形に仕上げていきました。

新入社員はそれぞれ、どのように旅を進めていくかを計画し、1日予算1万円の中で様々なミッションをこなしていく。一見、テレビ番組の企画のようなことが、研修として企業が行なっていることに驚く人も多いのでは。

もちろん、色々なトラブルが発生します。でも、それをできるだけ自己解決できるようになってほしいんです。社員には「生きて帰ってきてね」とだけ言って送り出します(笑)。

大雪のため電車が運休したり、寝過ごしてしまい無人駅に取り残された社員も。そんな場合は電話で励まし続けるという船井さん。現地の人たちに助けてもらいながら、人々のあたたかさにも触れ、様々なドラマが生まれる5日間は、社員にとって特別な経験に違いありません。

今年で2年目を迎える「サンパナジャーニー」をはじめ、各研修を経て一人前に成長していく社員たち。今までこの研修を終えた社員22名は、なんと離職率がゼロだそう。斬新な研修内容はもちろん、船井さんが社員の小さい相談から、部署のやり方にまで関わる大きな相談まで、すべてを受け止めてくれることが関係しているのかもしれません。

一般的に離職する若手の社員は、潜在的な悩みを誰にも相談できずに辞めていくパターンが多いと言われています。そういった大きな問題になる前に、なんとかしたいと思っていて。

Q.仕事のやりがいはどこですか?

やりたいことを伝えると中身はほぼ任せてもらえるので、信頼していただけているのかなと思うと嬉しいですね。それに、企画によって社内外の色々な方と協力して仕事ができるのも刺激があって楽しいです。それが形となって動き出し、社員たちが毎日元気に仕事をして…。そういう光景を見るとやりがいを感じますね。

アグレッシブに仕事に邁進する船井さん。島根に帰ってからの生活についても聞いてみました。

Q.島根の暮らしはどうですか?

大阪では外食が多かったのですが、島根は食材がすごく美味しいので自分でできるだけ作るようにしています。産直市場で旬の食べ物を買うのも楽しいですね。

祖父母の家が安来市広瀬町にあったという船井さん。そこでの、いわゆる「自給自足」のような生活体験が今の自分に繋がっているそう。

祖母は素材から手作りにこだわり、畑の横に白い花が咲いていると思ったら蕎麦だったり、こんにゃくを芋から育てて作ったり。祖父が猟師の免許を持っていたので目の前でさばくジビエ肉を食べさせてもらったり。そういう経験がすごく自分の心の中に残っていて、「生きる目的はお金ではなく、最終的に食べ物を口にすること」というのを実感しています。

写真を撮ることが趣味でインスタグラムにも投稿している船井さん。花火や稲佐の浜の星空など、島根の美しい風景や暮らしを撮影しては発信を続けています。

続いては、船井さんに人事担当として求人について伺いました。
現在8つの部門があり、事業領域の広さが強みだという山陰パナソニック。

Q.特に採用に力を入れている部門はありますか?

デジタルヘルスケアのデジタルマーケティングを強化していきたいですね。その他には、エンジニアリングセンターと言って、どのように照明を使ったらいいかCADで設計図を描いたり、施工管理やメンテナンスに関わる部門でも採用を強化しています。これらは専門的な知見が必要になる分野なので、経験がある方を募集しています。
それに加え、特にどの部門ということはなく、今までの経験を生かして新しいことにチャレンジしたい!という向上心のある方を求めています。

例えピンとくる募集要項が出ていなかったとしても、挑戦したい方はとにかく問い合わせしてもらいたいと続ける船井さん。

「こういうことをやってみたいけど、この会社に入ってできますか?」という積極的な方だと良いのかな。会社としても良いアイデアを実現させるための体制はあるので、そういう想いを持った方には魅力的な職場だと思いますよ。逆に、言われたことを淡々とこなすスタイルの方は向いてないかもしれません。

Q.福利厚生について教えてください。

24万人が属しているパナソニックグループなので、福利厚生はかなり充実していると思います。入院した場合の医療保険や、補助などは手厚いですし、お得な購入制度もあります。

社内の部活動としては「eスポーツ部」を発足しており、それは単なる部活動にとどまらず、他企業や地域の学校との交流にも繋がっているのだとか。ちなみに、大会では決勝戦まで進むほどで、今後の活躍が益々期待されます。

山陰各地28拠点ある山陰パナソニック。どの部門に配属されるかで勤務地も変わってくるので、希望がある方は相談ができるそう。地域限定という契約もあり、転勤を希望しない人についても体制が整っているとのこと。

Q.これから入社を考えている方にメッセージをお願いします。

とにかく、未経験であっても積極的に門を叩いてほしいなと思います。今までのご自分の経験がどこでどう活かされるのか、可能性は無限大です。ぜひ異業種の方にも来ていただき、山陰パナソニックに新しい風を吹かせてほしいです。

社会的な課題解決に向けて、日々成長をし続ける山陰パナソニック。「こうであるべき」「こうでないといけない」という価値観や普通の感覚を脱ぎ捨て、新たな発想ができる人を募集しています。
チャレンジしてみたいという想いがある人は、ここで必ずカタチになる何かを掴めるはず。ぜひ、1度社長の話を聞きに行ってみてください!

(2023年12月取材)

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