山陰開発コンサルタント株式会社の求人情報

安全で快適な暮らしを。
人々の社会基盤と、地域の未来を支える仕事。

学術研究、専門・技術サービス業(島根県 松江市)

私たちが暮らす街の中で、そこかしこに存在している道路や橋。
当たり前すぎてつい見落としてしまいがちですが、もし毎日通るあの道や、いつもの橋がなかったら・・・。

そんな、なくてはならない社会基盤を支えているのが「山陰開発コンサルタント株式会社」(以下:山陰開発コンサルタント)です。1962年の創業以来、各地の道路や河川、上下水道、港湾などの設計や整備を行い、地域に密着した建設コンサルタントとして、人々の生活を支え続けてきました。

2024年で創業62年となる山陰開発コンサルタントですが、「コンサルタント」という言葉を会社名につけて事業を開始したのは、島根県内でも一番古いのだとか。

そんな長い歴史を持つ山陰開発コンサルタントについて、まずは業務企画部で次長を務める細田昌幸さんにお話を伺いました。

Q.主な事業内容を教えてください。

弊社は、地域に根ざした総合建設コンサルタントとして、社会資本整備に関わる測量、地盤調査、土木の設計を行っています。施工会社のように、実際に現場で道路や河川を施工する仕事ではなく、工事を始めるまでの設計・計画・立案の業務を担っています。
なかなか目には見えにくい部分ではありますが、道路の改良、橋の設計や修正など、概略から詳細な部分まで絵に描いたものがカタチに残る仕事です。

私たちの身近にある道路や橋梁を、長く安全に使い続けるためにできることを考える。
社会インフラの構築や修繕には、必ずと言っていいほどコンサルタントが必要になってきます。

道路が狭く道路線形が悪い、または急勾配な道路による交通事故が発生する箇所があります。その場合、山を切ったり盛ったりして道路を改良するなどといった設計も行っています。

その他にも、道路斜面などの落石防止対策や地滑り防止対策といった、減災防災や災害復旧のための設計などにも携わっているそう。

また、国道事務所との災害協定を結んでいて、豪雪の際は、視界確認やドローンを飛ばし上空から渋滞がどのくらい続いているか確認するなど、決められた判断基準をもとに通行止めの決定を下すこともあるのだとか。
では、会社の体制についても聞いてみましょう。

Q.御社の従業員の人数や構成を教えてください。

現在、男性51名、女性12名の計63名が在籍しています。その中で、新卒と中途の割合は、圧倒的に新卒のほうが多い状況です。

まだまだ女性は少ない職場ですが、昨年初めて役職がついた女性社員もいます。普段の頑張りを、周囲が認めた結果だと思っています。また、島根大学と共同研究をして学会で発表した女性社員もいて、社内の表彰制度で優秀社員賞をもらったという事例もあります。

現在、定年退職の年齢は60歳ですが、65歳までの延長雇用制度も設けています。条件面で変更になる部分もありますが、65歳以降も継続して働けるようになっているとのことで、70代でも仕事に関わっている方もいるのだとか。今後も性別・年齢問わず、誰もが活躍できる環境づくりを目指していくと細田次長は言います。

Q.学校で専門分野を学んだ方の入社が多いですか?

大学で専攻して学んだ人や、農林高校などで土木関係を学んだという人が多いです。しかし人手不足の影響もあり、今後は専門や文理などを問わず採用していこうと考えています。専門知識がなくても、意欲があって目標に向かって突き進む力があれば、会社に貢献していただけるのではと思っています。もちろん他業種からの転職も歓迎しています。

業界全体の人手不足は顕著であり、山陰開発コンサルタントでも特に30〜40代、いわゆる中堅社員の層の薄さが課題だそう。 「これからは間口を広げ、地域貢献や防災などに興味があればどなたでも応募してもらいたい」と語る細田次長。これに伴って、社内で育成していく体制づくりも強化していく考えです。

Q.どのような方に来てもらいたいですか?

やる気があって、前向きで、協調性があるというのは大前提です。
それを踏まえて、地域社会に貢献したい方、地域の防災や安心安全な町づくりに携わっていきたいという想いを持っている方ですね。また、技術を研鑽していく仕事なので、自分の力を発揮し、どんどん自分磨きをしたい方に向いているのではないでしょうか。

一人前になるのに、最低10年はかかると言われる設計の仕事。日進月歩で技術革新していく中、若い世代の人がどのように成長していけるかが重要になってきます。入社後はどんな流れで仕事を進めていくのでしょうか。

新卒の場合は外部研修と並行しながら社内研修を行います。中途の場合は社内研修のみですが、どちらの場合でも、入社後は5年間にわたって先輩のメンターがつき、様々な業務に携わり自分の得意分野を見極めながら、日々の仕事や役割をこなしてもらいます。
技術士補取得後、4年の実務経験を積むと、技術士などの資格取得にトライできるようになってきます。ちょうどその頃から、一人で仕事を任せられるようになってくるのが平均的な流れですね。

従業員が長く仕事を続けていけるように積極的な資格取得への挑戦や、技術研鑽のためにモチベーションを上げていけるよう会社として可能な限り協力体制を取っている、と細田次長は言います。

Q.資格取得について教えてください。

資格取得に関わる、研修費、受験料、旅費・交通費などはすべて会社負担です。資格を取得した際には一時金、その後は資格手当などが給与面に反映されます。資格を取得できれば、その人のモチベーションアップはもちろん、業務を行う上で取引先との信頼関係にも繋がっていきます。「この人に仕事を頼みたい」「この人と仕事がしたい」と思ってもらえる関係を築くためにも、資格は最大の武器だと思っています。だからこそ、会社側でも業務と資格取得の両立をバックアップできるよう応援しています。

Q.今後、どのような職場にしていきたいですか?

部署の垣根がない職場にしていきたいですね。社屋が本館と別館に分かれていることに起因して、物理的に他部署とのコミュニケーションが取りづらいという状況があります。しかし、今後は、もっと社内全体でのコミュニケーションが円滑にできるような体制づくりを考えています。

また、会社のイメージアップを図るため、今は社内ブランディングに力を入れています。Webサイトのリニューアルや、新しいロゴなど、まずは若い人たちに興味を持ってもらえたらと思っています。

若い世代の目に留まるようなデザインにすること。それは、この業界自体を知ってもらうためのアピールでもあるそう。多方面から興味を持ってもらうことはもちろん、社内の居心地の良さや、格好良さで社員が誇りを持ち、モチベーションアップに繋げていくことも狙っています。

Q.最後に、求職者の方に向けたメッセージをお願いします。

新卒・中途問わず、この業界を知らないと、仕事内容がわかりにくい部分があるかもしれません。しかし、そこは社内でしっかり学んでもらえる ので、まずは弊社について話を聞きに来てもらうことが一番だと思います。

経験者にとっては、可能な限り資格を活かせる環境でありたいと思っています。資格はあっても実務経験がないという人でも、入社後に先輩社員がしっかりとサポートしながら教えていくので問題ありません。チャレンジ精神をもって、何にでも取り組んでほしいですね!

続いて、実際に現場で働く社員の方にもお話を伺いました。入社5年目になる営業企画部係長の杉原貴大さんと、入社4年目になる社会基盤整備部技師の樋口克洋さんです。

Q.入社のきっかけは?

私は島根県松江市の高校卒業後、奈良県の大学に進学し、そのまま奈良県内で就職をしました。営業職として靴下の卸売業務に携わっていましたが、数年後に実家の都合で家族と共にUターンしました。新たな仕事を営業職に絞って探している中で、ふるさと島根定住財団のWebサイトでこの会社が紹介されていたのがきっかけですね。希望していた労働条件に合致していたこともあり、入社を決めました。

実はその時、業務内容をあまり理解していなかったという杉原さん。
「建設コンサルタントとは何か?」と思いながらも、入社後に勉強して知識をつけていったそう。「最初に積算の本を渡された時には英語の本を読んでいるようだった」 と笑いながら当時を振り返ります。

私は県外の大学で設計の勉強をしていました。就職活動の際に「島根県に戻って働きたい」と思っていたので、県内のコンサルタント企業を調べ、山陰開発コンサルタントに辿り着きました。エントリー前に会社見学をさせてもらい、会社の雰囲気なども含め「ここで働きたい」と思ったので、試験を受けて入社が決まりました。

Q.現在の仕事内容を教えてください。

この業界の取引先は県や市町村といった官公庁です。営業職といっても、自社の商品を提案して買ってもらうということではなく、入札して仕事をいただきます。その中でも、指名入札が7~8割を占めるので、まずは指名していただくため、各役所へ足繁く伺うほか、何かお問合せがあった時には素早く的確な技術的提案をさせていただいています。
どちらかといえば、自分の顔や会社をしっかり売り込むことが大きな仕事内容かもしれません。また、業務費の積算という仕事があります。これは業務に係る経費を正確に出す作業で、案件規模によっては膨大な作業量になります。利益を適切に確保するためには重要な作業なので一生懸命行っています。

杉原さんの話を聞いていると、一番大切なことは「関係性の構築」だということが伝わってきます。
では、技師の樋口さんはどのような仕事をされているのでしょうか。

橋の補修設計や、点検の仕事に携わっています。元々、大学の時のゼミでは鋼部材のサビや劣化の勉強をしていたので、その知識が活かせる橋関係の部署に配属になりました。点検は、実際に現場に出て行いますが、最近の夏は暑くて大変です(笑)

昨年は、吊り橋の強度補修の仕事を担当したと樋口さん。吉賀町を流れる高津川は川幅が大きいので、特殊な橋が多く、吊り橋の他にもトラス橋という三角形に繋ぎ合わせた構造で、変形しにくい橋もあると言います。

Q.お二人にとって仕事のやりがいは?

先ほどの話にもありましたが、お客様から顔を覚えてもらったと実感できた時は嬉しいですね。指名入札をいただける信頼をいかに築くかが会社の売上にも大きく影響しますから 。
それから、一般競争入札で仕事が取れたときも安堵するというか、達成感を感じる瞬間ですね。

私は、完成したものを見に行った時に達成感を感じます。
たまに、「こんなに凝らなくても良かったかな・・・」と反省したりしますけど(笑)

どちらの仕事も、何ものにも代えがたい喜びが感じられそうです。日頃の積み重ねた努力が報われる時ですね。

Q.今後の仕事の目標は?

一つでも多く案件を取ることですね。でも、それを達成するには、まずは目の前のことをやっていくことが重要かなと。各役所を回って、担当のみなさん方に顔を覚えてもらうことが目標です!

最近は特に補修の仕事が多いのですが、新設の仕事もやってみたいですね。今は色々なインフラにおいて「維持していくこと」が 注力されているので、新しく橋を作るのは稀なんです。

そうですね。特に土木関係に関しては、すでにあるものを延命させる傾向が強くなっています。道路も新しく作るのではなく、補修して使っていく。もちろん費用も、修繕の方が安く上がりますから。
役所の担当の方も、どうしても新設橋は避けがちになっているようです。

それぞれ、明確な目標に向かって、今できることを一つひとつこなしていることが窺えます。

先ほども言いましたが、この会社での営業の仕事は、お客様に商品を売り込むわけではないので、自分の名前と顔を覚えてもらうことが前提です。何度も通っているうちに、あるタイミングで仕事に繋がる相談事が舞い込んでくることもあります。だからこそ、普段から相談しやすい関係性を作っていくことを心がけています。

仕事で良いパフォーマンスを出すためには、休むときは休むということですかね。忙しい時はもちろん残業もありますが、そうでない時は定時で帰ることがほとんどです。

Q.オフの日の過ごし方は?

休みの日には映画を観に行ったりしていますね。洋画を観ることが多いです。

子どもが2人いるので、基本的には子ども中心の過ごし方になりますね。自分の趣味は、お酒を呑むこと、服を買うこと、映画を観ることですね。スポーツも好きなのでバスケをしたり、たまにゴルフもしたりしています。

お二人とも、Uターンということで、島根の暮らしについても聞いてみました。

松江はバランスが良い街だと思います。映画館に歩いて行ける利便性もありつつ、あまりガヤガヤしていない。生活するためのバランスが良いなと思っています。少し都会で楽しみたいなと思ったら、バスに乗ってすぐに広島まで行けますし。

関西に比べて量販店が少ないので、少しだけ物価が高いイメージはあります。しかし、子どもの医療費が無料ですし、近くに実家があるので色々と手伝ってもらえることもあって、島根の方が私にとっては子育てしやすいと感じています。

Q.最後に、求職者へのメッセージをお願いします。

建設コンサルタント業界は忙しい印象を持たれがちですが、実際にはそんなこともなく、休みも取りやすいです。社内では部署によって部屋が分かれていますが、部署関係なく気軽に行き来して、質問や相談ができる雰囲気です。もしわからないことがあっても、周りに助けを求めやすい環境なので、安心して仲間になってもらいたいですね。

私も子どもの行事などで休みを取る時がありますが、想像していたより休暇が取りやすいという印象はあります。お客さん優先で業務を行うため、残業もたまにあります。しかし、本来は自分のペースが第一です。そこまで難しく考えずに、この仕事を選んでもらいたいなと思いますね。

山陰開発コンサルタントが扱う業務は、社会インフラにおいて根底の部分を担う、専門性が高く地域に貢献できるやりがいのあるものです。単独で仕事を任せてもらえるまで約5年という年月を長いと感じるかもしれませんが、それは地域の安全を守るという責任を負っているからこそのこと。

知識や経験がなくても、入社後の教育体制がしっかりしているので、実務経験はもちろん、資格取得に向けたバックアップも手厚い体制が整っています。
チャレンジしたい!という強い気持ちがあれば、きっとあなたも成長できるはず。山陰開発コンサルタントの一員となって、共に地域の未来を創る仕事をしませんか?

(2023年12月取材)

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