清和ジーテック株式会社の求人情報

100年の歴史が紡ぐ、次代のものづくり。
世界が認めた工作機械メーカーの未来を紡ぐ。

工作機械の製造・販売(島根県 出雲市)

豊かな自然と歴史文化が息づく島根県出雲市斐川町。実は全国的に見ても高い技術力を持つ製造業が軒を連ねる“ものづくり”の町でもあります。そんなこの地に拠点を構えるのが、大正9年(1920年)に大阪で創業し、100年以上の歴史を持つ工作機械メーカー「清和ジーテック株式会社(以下、清和ジーテック)」です。
本社の入口には、創業当時に使用されていたレトロな機械が展示されており、その長い歴史を感じさせます。
創業以来、歯車加工用の工作機械という専門分野に特化してきた清和ジーテック。時代とともに進化を遂げ、現在ではSEIWAブランドとして世界20カ国以上への納入実績を誇るグローバル企業へと成長。2023年には社名を改称し、新たなスタートを切りました。
確かな技術力を基盤としながら、人と協働するロボットなどをターゲットとした機械の開発にも挑戦。新しい事業分野の開拓にも意欲的な同社の今を、常務取締役の河本憲二さんに伺いました。

Q.事業内容についてお聞かせください。

弊社は歯車を加工するための工作機械に特化した会社です。主力製品は自動車産業をはじめ、幅広い業界で使用される工作機械。特に「ギヤホーニング盤」と呼ばれる機械は、歯車の最終仕上げ工程で高い精度と効率性を発揮します。
歯車は身近なところでは車のエンジンやトランスミッション、さらには船舶や航空機、ロボットまで、動力で駆動するものには必ず使われています。そのため生産需要が途絶えることは、まずありません。

自動車だけとっても、ガソリン車から電気自動車まで用途によって求められる歯車の形状や性能は大きく異なります。そして、設計通りの性能を発揮するためには歯車に微細な調整が必要となるため、高い専門性が求められるそう。

そこに着目し、歯車という専門分野に特化し続けてきました。今や自動車をはじめとする様々な産業で、清和ジーテックの製品はなくてはならない存在となっています。

その言葉を裏付けるエピソードとして、河本常務は清和鉄工(前身)時代の出来事を語ってくれました。

当社は一度大手企業の傘下に入りましたが、母体企業の経営悪化による影響を受けたことがあります。

その際、トヨタ自動車が清和ジーテックの製品の重要性を高く評価し、島根県に働きかけて存続を要望。県からの協力も得て独立し、現在に繋がったそう。

お客様のニーズに真摯に向き合い、共に問題解決に取り組んできた結果、長きにわたる信頼関係を築くことができました。その信頼が今の基盤となっています。

大手企業もその実力を認める清和ジーテックの製品。それは社員一人ひとりの誠実で妥協を許さない姿勢が生み出した、唯一無二の技術の結晶です。

Q.今後の展望について教えてください。

モビリティ業界ではEV化の波が加速しています。今後はさらに歯車の軽量化や効率化が求められるでしょう。特に電気自動車やハイブリッド車に最適な歯車の仕上げ技術の開発に注力し、主力製品であるギヤホーニング盤をさらに進化させていく方針です。

自動車メーカーの組織体制もEVへのシフトに伴い変化しているそう。電気自動車は蓄電池や様々な電子機器が組み込まれているため、ガソリン車のエンジンとは根本的に作りが違うので、メーカー内でも担当部署が異なります。そのため、これまで苦楽を共にしてきたメーカーであっても新しい部署とも同様の関係性が築けるよう、連携強化も課題のひとつとのこと。

お客様が求める製品イメージと当社の技術力をいかに融合させ、新たな価値を生み出していくかが重要です。
そして、企業を構成するのは人です。変革期の今だからこそ原点に立ち返り、社員一人ひとりがやりがいを感じ成長できる環境を整えていかなければと考えています。

実は元々他社に就職しており、清和ジーテックとは取引先の関係だったという河本常務。清和ジーテックの高い技術力や仕事に取り組む姿勢に惹かれて転職を決意したのだそう。自身も現場をよく知っているからこそ、社員一人ひとりへの深い理解があり、それが今の働きやすい環境づくりにも活かされています。

Q.どんな職場を目指していますか?

ITシステムの導入も視野に入れ、無駄な作業を省き効率化を図ることで、社員の負担を軽減していきたいと思っています。また、女性社員が働きやすい環境づくりを推進し、多様な人材が活躍できる企業を目指しています。

Q.求める人材は?

前向きで機械への興味関心が高い方ですかね。特に機械に関する知識や経験をお持ちの方には、私たちの技術をさらに発展させてほしいと期待しています。

同時に、次世代の清和ジーテックを担う将来の幹部候補も育てていきたいと、若い世代の育成にも意欲的です。

最後に、求職者の方へメッセージをいただきました。

ものづくりが好きな人にとって、やりがいのある環境が整っているのが弊社の魅力です。経験豊富な先輩社員と共に、ものづくりの醍醐味を次世代に伝えていきたいと考えています。少しでも興味をお持ちでしたら、ぜひ会社見学にお越しください。

続いて、製造部兼経営企画室の日野里奈さんにお話を伺いました。

大阪からIターンしたという日野さん。結婚を機に夫の実家がある出雲市への移住を決意し、ふるさと島根定住財団の「くらしまねっと」で見つけた移住イベントに参加。そこからの縁で清和ジーテックと出会いました。

県内では珍しい貿易関係職種の募集だったので応募したんです。当時はペーパードライバーだったので自転車通勤が可能な場所に家を借りました。

現在は製造部と企画室を兼務し、事務作業から採用、広報、通訳まで、幅広い業務を担当。「社内では"何でも屋さん"と呼ばれています(笑)」と笑顔を見せます。
中国語が堪能な日野さんは、お客様との会食で通訳を担当することも。SNSの運用や展示会の企画など、多彩な才能を発揮しています。

様々な業務を担当することで、多くを学び、自身の成長を実感できます。特に新しい企画を立案する際は、自分のアイデアが形になる喜びがありますね。

Q.職場の雰囲気はいかがですか?

清和ジーテックは優しくて穏やかな人が多い印象です。広報業務で、シャイな社員の方々に"インタビュー記事に登場してほしい"とお願いすることもありますが、恥ずかしがりながらも快く協力してくださいます。

残業時間が少なく、家庭との両立がしやすいと日野さん。

私も産休・育休を取得後、仕事と育児を両立できています。子育て中の社員への理解がある職場で、とても助かっています。

移住して自分らしいワークライフバランスを実現した日野さん。島根の暮らしでどんなところに魅力を感じているのか伺いました。

大阪の慌ただしい日々から一転、時間に追われることのないゆとりある生活を送っています。苦痛だった通勤ラッシュからも解放され、今は快適な車通勤です。

休日の美味しいもの探しが趣味という日野さん。週末は家族で島根のグルメを堪能しに出かけているそう。

出雲市内の農園で採れた野菜で作った「野菜グリル焼き」

操業の関係で大型連休にまとまった休みが取れるので帰省もしやすく、Iターンの人も働きやすい環境だと思います。充実した休日を過ごすことができ、仕事のモチベーション向上にも繋がっています。

Q.求職者の方にメッセージをお願いします。

出雲市はゆったりとした時間が流れる美しい町で、とても生活しやすいですし、清和ジーテックは風通しが良く、新しいことに積極的にチャレンジできる社風が魅力です。働きやすい環境だと思いますので、ぜひお越しいただき、私たちと一緒に成長していきましょう。

今後、海外展開が進めば、語学力を生かして日野さんが活躍する場面が更に増えていくのかもしれません。個々の武器を生かし、伸び伸びと働ける環境こそが、清和ジーテックの高い技術力や競争力を確かなものにしています。

次に、製造部製造課の泉原海斗さんに話を伺いました。

松江市出身の泉原さんは、プラモデル作りが好きだったことから製造業に興味を持ち、ポリテクセンターに入学。機械加工技術を学び、一度は他の製造業に就職しましたが、工場見学で見た清和ジーテックの技術力に感動し、転職を決意しました。中でも泉原さんの心を掴んだのが「組立」です。

製品が完成するまでの大まかな流れは、「設計→加工→組立」で、それぞれに異なる専門性が必要なため、分業されています。

加工職場も見学しましたが、私はそれ以上に組立の職場に興味を持ちました。小さな部品から組み上げたものを本体に取り付けていくのですが、それがあんなに大きな一つの製品になっていく様子に驚き、どうやって作っているのだろう…と、工程の全てを知りたくなったんです。

目を輝かせながら魅力を語ってくれた泉原さん。幼い頃から親しんだプラモデル作りの延長線上に、より複雑で専門的な工作機械の製造の面白さを見出したようです。

Q.現在の業務内容を教えてください。

製造部で組立作業を担当しています。図面を見ながら細かい部品を組み上げて製品を完成させる仕事です。入社半年ですが、先輩方に教えていただきながら鋳物の扱いや図面の読み方を学んでおり、部品を接続するための穴あけ作業も任されています。

数ミクロン単位の精密な作業に緊張するものの、毎日が新しい発見と驚きの連続で楽しいと続ける泉原さん。
製造する工作機械には様々な種類があり、チームワークが不可欠な仕事とのこと。

大型製品はクレーンを使い複数人で組み立てるため、チームワークが不可欠です。まだ分からないことだらけですが、迷ったときは先輩が丁寧に説明してくれるので、そのサポートのおかげで安心して仕事に取り組むことができています。

Q.初めての仕事で印象に残っていることは?

最初は図面を見ても、部品がどこにどう組み込まれるのか想像できませんでした。でも実際に作業を重ねていくうちに、次第に全体が見えてくる。今ではまるで大きなパズルを組み立てるような面白さを感じています。

ただ単に組み立てるのではなく、泉原さんのように「なぜそうなるのか?」を考えながら作業することで応用が利くようになるのだそう。まだ入社から半年ながら、技術者としてめきめきと腕を上げています。

Q.仕事のやりがいは?

穴あけ作業も、最初は寸法を合わせるのに苦労しましたが、今ではスピードも上がり、一発でピタッとはまると"やった!"と小さな達成感があります。この積み重ねが、仕事の面白さであり、やりがいですね。

Q.今後の目標を教えてください。

より複雑な機械の組立てに挑戦し、先輩方のように頼られる存在になりたいです。将来は、お客様と直接コミュニケーションを取り、製品の特長を詳しく説明できる専門性の高い技術者を目指しています。

周りに支えられ、しかし頼り切ることなく自分の足で着実に成長している泉原さん。清和ジーテックの将来を担う技術者の1人になっていく未来が見えるようでした。

Q.最後に求職者の方へメッセージをお願いします。

興味をお持ちでしたら、ぜひ一度工場見学に来てください。実際に見て、触れて、会社の雰囲気を感じていただくのが一番だと思っています。休暇も取りやすく、プライベートも充実できる環境です。新しい仲間との出会いを心待ちにしています!

取材を通じて見えてきた清和ジーテックの真の魅力。それは「人」を中心に据えた企業づくりなのかもしれません。

技術者出身の河本常務は現場経験を活かし、社員一人ひとりへの深い理解に基づいた働きやすい環境づくりを実践。営業職の選考では、「みんなでごはん会」という形式にとらわれない面接スタイルを取ることもあるそうで、同社の風通しの良い社風が伝わってきます。

また、若手社員の泉原さんから感じた仕事への情熱と向上心は、次世代への確かなバトンとなっていくでしょう。

100年を超える歴史を持ちながら、常に新しい風を取り入れる姿勢。伝統の技術を守りつつ、革新への意欲を失わない。それが清和ジーテックの企業文化として根付いています。

ものづくりに興味をお持ちの方は、随時受付中の工場見学へ。きっと新たな発見があるはずです。

(2024年11月取材)

この求人に応募する
一覧に戻る

「心で読む求人票」をSNSでシェア