帝人コードレ株式会社の求人情報
豊かな自然に抱かれた島根県大田市から世界へ羽ばたく
未来を彩る人工皮革素材を私たちと創造しませんか
人工皮革の開発製造(島根県 大田市)


緑豊かな自然が広がる島根県大田市を拠点に、世界が注目する人工皮革、フィルム素材「コードレ®」を創出している帝人コードレ株式会社(以下、帝人コードレ)。1971年の創業以来、革新的な素材の開発に情熱を燃やし続けています。
帝人コードレが生み出す人工皮革やフィルム素材は、世界的スポーツブランドの製品に数多く採用されているだけでなく、自動車の内装や高級家具といった、私たちの日常に寄り添う製品にも広く採用されており、その品質と信頼性は揺るぎのないものです。
まずは、工場長兼環境安全室長の島林一雄さんに、帝人コードレと製品について詳しくお話を伺いました。
帝人コードレの製品を我が子のように誇らしく眺めるその目には、自社製品に対する心からの愛が感じられます。

Q.社名にある「コードレ」とは、どのような意味でしょうか?

帝人コードレが製造する人工皮革、合成皮革、フィルム。そのすべてを総称するのが「コードレ®」です。この名前には、最高級の革素材である「コードバン」(馬皮革からわずかしか取れない希少なもの)に由来し、革のダイヤモンドとも称されるコードバンに、いつか追いつき、追い越したいという、私たちの熱い想いが込められたものです。
近年は、長年培ってきた高分子加工技術を活かし、新たな可能性にも果敢に挑戦しています。例えば、「No-sewFILM」(ノーソーフィルム)。これは、高度なポリウレタン樹脂技術と独自の製造プロセスから生まれた高機能素材です。基材には高強度かつ軽量な不織布を、表面には耐摩耗性、耐候性に優れたポリウレタン樹脂を均一にラッピングし、熱圧着で仕上げる素材で、主にスポーツシューズなどに活用されています。

Q.人工皮革業界において、御社の強みはどのような点でしょうか?

弊社は業界内でも確固たる地位を築いており、特にスポーツ分野においては強いブランド力を誇っています。開発から製造、そして営業まで、そのすべてを一貫して島根県内から展開しており、現在では製品の7割から8割が輸出されています。主な取引先は、有名スポーツブランドが本社を構えるヨーロッパやアメリカ、そしてメーカーの製造拠点があるアジア圏など。さらに、ベトナムでのOEM委託生産も展開しています。
人工皮革のメーカーは国内のみならず海外にも多く、軽く数百社がしのぎを削る中で、総勢200人あまりの会社が主要メーカーとして躍進し続けているのは、島根だけでなく、我が国が世界に誇る企業だと言えます。

世界を相手に商売しているというと、皆さま驚かれることが多いのですが (笑)。私たちは人工皮革のトップブランドであるという誇りを胸に、お客さまと真摯に向き合い、確かな品質をご提供することで信頼関係を築いてきました。その根幹にあるのは、ここで働く社員たちです。小さな会社ではありますが、だからこそ社員同士のつながりや団結力が非常に強いと感じています。
Q.どんな方を求めていますか?


ただ指示を待つのではなく、自ら考え、積極的に意見を出せる方。そのような方が弊社の風土に合うと感じています。
新素材開発プロジェクトを例に上げますと、ミッションとして「3つのアイデアを提出する」と設定します。その際、言われた通り3つのアイデアだけを提出するのではなく、さらに「4つ目のアイデアを提案する」といったように、自発的かつ前向きなアクションができることを期待しています。
仕事を進める中で、もちろん失敗もあるでしょう。しかし、それは決して恥ずべきものではありません。むしろ、失敗から学ぶことこそが、成長への糧となります。素材開発は、試行錯誤の繰り返しによって実を結びます。失敗を恐れず、トライ&エラーを楽しめる方であれば、きっとここで有意義な時間を過ごせるはずです。

私たちは、新しいことに興味をお持ちの方を歓迎します。そして、帝人コードレはそのような熱意をお持ちの皆さまが、多くの成功体験を積み重ねられる場所でありたいと考えています。

帝人グループは、繊維、樹脂、ポリマー、医療など、多岐にわたる分野で事業を展開していますが、帝人コードレもその一員です。UIターンで働く方も多く、地域に根ざした企業であることがうかがえます。

隣に座っている森下君も、Uターンで入社した1人です。彼も今、試行錯誤の最中でしょうか (笑)。鳥取県の大学を卒業後、島根県に戻り、さまざまな経験を得て、現在弊社で活躍してくれています。
2023年11月、帝人コードレの技術課で新たなスタートを切った森下和史さん。故郷である大田市に戻り、家族との穏やかな暮らしを楽しまれているそうです。仕事と子育てを両立させながら、日々奮闘されている様子を伺いました。

Q.入社のきっかけを教えてください。

学生時代は鳥取県の大学で化学を専攻していました。分子量の高い物質に光を当てた際の挙動を研究するなど、少しマニアックな超分子の研究に没頭していました。
新卒で一度は機械設計の技術職に就いた森下さんですが、やはり大学時代に学んだ化学の知識を活かしたい想いが捨てきれなかったそう。また、慣れ親しんだ地元の大田市であれば、土地への愛着を感じながら、長く働けるだろうと考えていたと言います。

仕事と暮らしは、どちらも大切なものです。特に暮らしの部分を考えると、私にとっては家族が住みよい環境であることも重要でした。その点を考えたとき、自分自身が過去最も長く過ごした大田市が頭に浮かんだんです。私と同じように親となった友人も多く、何かがあったときにお互いに助け合えることができますし、子どもをのびのびと育てることができると思いました。
その上で、家族と生活リズムを合わせやすい仕事に就きたいと考えていました。
そんなときに出会ったのが帝人コードレでした。自分の希望をすべて満たしてくれる会社だと直感し、入社を志望しました。

Q.現在の仕事内容を教えてください。

半導体製造に欠かせない、高精度の研磨用人工皮革の開発を担当しています。これは、PCなどに使われる小さな部品を磨くための布なのですが、日々、新しい素材や製法を試し、より良い製品を追い求めています。
現在は、これまであった研磨材の代替製品を手掛けているとのこと。従来のものを超える性能値を達成し、厳しい検査をクリアする必要があるため、困難に直面することも多いと語ります。

製品を検査に通すまでは、ひたすらサンプル作りの繰り返しです。島林工場長のお話にもありましたが、まさに試行錯誤の連続ですね (笑)。1つの課題をクリアすると、また新たな課題が浮上する、その繰り返しです。
「なかなか試作へのOKがでなくて・・・」と苦笑いの森下さんですが、「この部分はクリアした!」「次はここを工夫しよう」と、小さな達成感が積みあがっていく喜びを、存分に楽しまれている様子が伝わってきます。
しかし、どうしても行き詰まった時は、どうされているのでしょうか?

そんな時は、同じ班の先輩方に相談することが多いです。「テスト環境を変えてみては?」など、さまざまなアイデアが飛び交い、時には思いもよらない解決策に行きつくこともあります。「そんな視点があったのか!」と、日々新しい発見があり、試行錯誤しながらも、充実した毎日を送っています。

ある程度サンプルが完成すると、いよいよ量産性を確認するための、実際の製造ラインを使ったテストが始まります。

製品を生産するための製造ラインを、試作テストにも利用するため、わずかな隙間を利用させてもらえるよう、製造スタッフの方々との綿密な調整が必要になります。つまり、技術者は研究開発だけでなく、さまざまな部署との連携も不可欠なのです。
そうした連携を実現するために、現場業務以外の時間、社員食堂などでコミュニケーションを取って、お互いに信頼を深めて協力しやすい関係を構築したいと言います。
さらに、帝人グループでは技術交流会が定期的に開催され、各グループ会社が持つ技術やノウハウを共有しているそう。この交流会は、本来の目的である技術情報の共有に加え、グループ企業の垣根を超えたコミュニケーションを図る貴重な機会となっているとのことです。
森下さんは、「異なる製品を扱う会社同士でも、共通する課題や解決策を見つけることができ、新たな視点を得られる、かけがえのない場です」と、交流会が自身の成長を大きく後押ししてくれていると語ってくれました。

現在は、携わっている研磨用人工皮革の開発に全力を注いでいますが、今後はもっと帝人コードレの主力製品であるスポーツ用品向けの人工皮革やフィルムの知識を深めていきたいです。そして、これらの製品を通じて当社のモノづくり精神を世界に広めていきたいと考えています。
Q.最後に、帝人コードレが気になった方へ、メッセージをお願いします。

当社の人工皮革、フィルム素材は、まさに世界に誇れる製品であり、私もその開発に携われていることを心から誇りに思っています。帝人コードレには、素材を知り尽くしたプロが集結しており、学ぶべき技術、ノウハウが豊富に蓄積されています。ここでなら、きっと互いに成長できるはずです。もし当社に少しでも興味をお持ちいただけたなら、ぜひ一度、足を運んでみてください。
続いて、総務課所属の佐貫奈生さんにお話を伺いました。
佐貫さんは、埼玉県で就職されたあと、島根県へUターンし、帝人コードレに入社されました。

Q.Uターンのきっかけを教えてください。

学生時代まで島根県で過ごしましたが、県外に出てさまざまな経験を通して成長したいと考えて、埼玉県の企業に就職しました。新卒で食品業界に入り、希望通り多くの経験を積むことができたのは、とても自分にとって大きな財産となりました。ですが、仕事が忙しくストレスや疲労が積み重なっていったこと、環境と自分の価値観の間に生じた溝が広がっていったことで、次第に自分らしさを見失うような感覚に陥ってしまって・・・。
将来的に島根県へ帰ることは考えていたのですが、改めて自分の内面と向き合ってみると、「地元の暮らしのほうが落ち着く」「生まれ育った故郷で、自分らしく働きたい」と思っている自分がいることに気づき、Uターンを早めようと考えました。
佐貫さんがUターンすることを決め、ご実家の両親に帰ることを伝えたときは、県外に出ることを心配していたお父さまがとても喜んでくれた、と気恥ずかしそうにしながら話してくれました。

Uターンしたことで、家族がそばにいる安心感を得られたのは、個人的に大きなポイントですね。出産や子育てといったライフイベントのことも考えやすいと感じています。
Q.入社のきっかけを教えてください。

「くらしまねっと」や転職エージェントなどで求人を探していたところ、帝人コードレに出会いました。事業内容の面白さにも惹かれましたし、裁量が大きく新しいことにも挑戦できる環境がありつつ、ワークライフバランスを整えながら働くことができる、非常に魅力的な会社だと感じました。
オンライン面接ではこれまでの経験や、やりたいことを丁寧に聞いてくれるなど、画面越しにも、人材を大切に考える温かい企業の雰囲気が伝わってきたそう。また、今後どんな仕事を任せてもらえるかと尋ねたところ、すぐさま「なんでも挑戦できますよ。佐貫さんの提案を聞かせてほしい」という回答をされ、心が踊ったと言います。

「あなたに提案してほしい」という言葉に、本当にグッときました。それなら、前職で培った人材教育や職場環境整備の経験を活かし、社内の課題解決に貢献したい!そう強く思ったのが、入社のきっかけです。

Q.現在の仕事内容を教えてください。

採用、人事、労務など、社員のみなさんが快適に働けるよう、総務全般を担当しています。トイレの詰まり解消から新卒のリクルーティングまで、まさに何でも屋ですね(笑)幅広い業務に携わることを求めていたので、毎日充実しています。
この会社で働きたい、働き続けたいと思える環境づくりを行うことが、私の使命だと感じています。
Q.帝人コードレでの働きやすさについて教えてください。

男女問わず、誰もが働きやすい環境だと思います。産休・育休の取得実績も豊富で、実際に復職して活躍されている女性の先輩方もたくさんいらっしゃいます。ロールモデルとなる先輩が身近にいるので、気軽に相談できますし、将来の自分の姿を想像できてとても心強いですね。先輩たちのように、帝人コードレで長く働き続けたいと心から考えています。
帝人コードレは女性がより一層活躍できる企業を目指しており、現在はまだ女性管理職はいないものの、女性活躍推進の流れを受け、初の女性管理職誕生もありそうだとか。
Q.今後の目標をお聞かせください。

総務の仕事は、社員の皆さんを支えることが最大の役割です。誰からも気兼ねなく頼られ、どんな課題にも迅速に対応できる、そんな頼れる存在になりたいと思っています。
まずは、総務の仕事でしっかりと実績を積み重ね、性別年齢国籍問わず、すべての従業員が、それぞれの個性と能力を最大限に活かせる会社にしていきたいと教えてくれました。
Q.最後にUIターンを考えている方へメッセージをお願いします。

帝人コードレは、島根県の豊かな自然に囲まれた地にありますので、都会の喧騒から離れ、心穏やかに働くことができるのも大きな魅力です。もし、少しでも興味をお持ちいただけたなら、ぜひ一度、会社見学にいらしてください。帝人コードレで、私たちと一緒に成長しながら、良い会社を作っていきましょう。
帝人コードレの強みは、高い品質の製品力と、社員一人ひとりが仕事に真摯に向き合う姿勢です。島根県大田市から、世界に向けて事業を展開していることは、まさに島根企業の底力と言えるでしょう。もし少しでも気になったら、一度、扉を叩いてみてください。きっと帝人コードレの魅力を感じていただけると思います。
(2024年11月取材)
