山陰ヤクルト販売株式会社の求人情報

商品を売るのではなく、
お客様の健康を考え、笑顔を届ける仕事

卸売業、小売業(島根県 出雲市)

「ヤクルト」といえば小さな頃から慣れ親しんだ飲み物として、誰もがすぐにイメージできる商品ではないでしょうか。

最近では「腸活」という言葉を聞くことも増え、腸内環境を整えることで体の免疫力がアップし病気になりにくい体が作られることが認知されてきました。まさにその手助けをしてくれるのがヤクルトの商品。子どものためだけの飲み物ではなく、腸活で元気になりたい大人にも注目されています。

山陰ヤクルト販売株式会社(以下:山陰ヤクルト販売)は、地域の方々の健康を願い、「1人でも多くの方に健康を届ける」という想いで、各家庭や企業、病院など様々な場所へヤクルト商品を届けています。

物流や商品の販売形態が多様化する中で、昔からずっと変わらない「お客様に直接商品をお届けする」というヤクルトのスタイル。そこには、「ただ商品を販売するだけではない」という企業理念があり、社員の向かうべき方向性が明確に示されています。

まずは、代表取締役社長の山本祥二さんにお話をお伺いしました。

Q.事業内容を教えてください。

ヤクルトという企業は昭和10年、代田稔博士によって創業されました。その頃はまだ、今のように医療が全ての人々に行き届かない時代でした。創業前、代田博士は医者として人々の役に立ちたいと思っていましたが当時の医療技術では病気を治すことが難しく、高価だった薬を買えずにたくさんの人が亡くなっていくのを目の当たりにしたそうです。そこで、病気にならない体を作る「予防医学」を研究し、5年の歳月をかけて強化培養を成功して作られたのが「ラクトバチルス カゼイ シロタ株(乳酸菌シロタ株)」です。

私たちの腸内にはたくさんの細菌が住んでおり、良い菌(善玉菌)と悪い菌(悪玉菌)のバランスが整っている時が病気になりにくいとされています。ところが、ストレスなど何らかの原因でそのバランスが崩れると、免疫力が下がり病気にかかりやすい状態になってしまいます。そこで、良い菌を生きたまま腸内に届けて補充することでバランスを保ち、病気になりにくい状態にするという発想に結びついたんです。

乳酸菌シロタ株は、胃液や胆汁などの強い消化液に耐えて生きたまま腸内に到達することができるため、良い菌を増やし、悪い菌を減らす力があります。この優れた乳酸菌を、たくさんの人に届けたいと考えた代田博士は、飲みやすい飲料にしてヤクルトとして商品化しました。ヤクルトという企業は、医療の延長線上で始まった会社だったのです。

多くの人に飲んでもらいたいという想いから、価格も安く設定されました。当時、どこの家でもあるものといえば「はがき」だったそうで、はがきと同じ値段でスタートしたそうです。

Q.なぜ昔から宅配を続けているのでしょうか。

私たちはお客様の体の健康はもちろん“心の健康”も大切にしています。お客様からよく「うちに来るヤクルトさんは体のことを心配してくれる、笑顔で話しかけられると自分も頑張らなければ!と言う気持ちになる」との声を聞きます。ヤクルトスタッフが直接伺うことで、心の健康も届けています。そこを大切にしているので、ヤクルトの宅配はただの商品配達の仕事ではないのです。

商品を各家庭や企業に届けるヤクルトスタッフ。時には「健康アドバイザー」として、お客様に体の状態を聞くことも。

ヤクルト本社では、代田博士から受け継がれた乳酸菌シロタ株のさらなる研究が進められています。その結果、高密度の乳酸菌シロタ株には、ストレスの緩和や睡眠の質を高める機能があることが確認されました。近年商品開発された「Yakult1000」はブームとなり、一時スーパーでは購入制限を設けられるまでに。

「Yakult1000」をご愛飲いただいているお客様から「よく眠れるようになった」といった声も聞いています。そういった話を耳にすると嬉しいですね。

Q.どのような人に来てもらいたいですか?

明るい人でしょうか。自分の損得だけではなく、相手のことを考えられるような方だと良いですね。私は以前、車のディーラーに勤めていたのですが、また自社の車に乗ってもらいたいということを伝える時、商品だけではなく、人柄で決めていただくことが多かったと実感しました。そういった経験から、明るくて相手の気持ちがわかるような人柄が大事ではないかと思っています。

商品と共に想いを届ける山陰ヤクルト販売の仕事。淡々と業務をこなすのではなく、人に寄り添い支える仕事をしたいと考える方にはぴったりの職場ではないでしょうか。

続いて、取締役の郷原隆文さんに、採用の詳しい内容をお伺いしました。

Q.現在、募集されている職種は?

正社員採用の場合、入社後に「宅配サービス部」「流通サービス部」「広報部」のいずれかに配属されます。ただし、弊社は宅配業務が基本的な事業です。宅配をある程度知らないと他の業務もできません。ですので、宅配業務を一定期間経験してもらってから、本人の適正に応じて配属先が決まります。
もちろん、未経験の方でもOKですが、普通自動車運転免許が必要です。

Q.研修制度について教えてください。

入社後はまず山陰ヤクルト販売の本社で、10日程度の新入社員研修を行ないます。そこでビジネスマナーから、会社の経営理念、経営ビジョン、ヤクルトの商品を学んでもらうほか、健康の基本知識についても習得してもらいます。

その後、いずれかのセンターへ配属され、先輩ヤクルトスタッフに同行しながらお届け業務を覚えてもらいます。一人ひとりのお客様に会い、その方々に健康になってもらいたいというところをしっかり体感して欲しいですね。

宅配の仕事がベースとなっているため、最初はヤクルトスタッフに同行し、実際のお届け業務をしばらく経験することが必須となっています。

センターに帰ってからは、在庫確認や翌日の準備など業務は続きます。お届け〜在庫確認はスタッフに支給されている携帯端末を使用します。地図システムとも連動していて、毎日のお届け先も誘導してくれるのだとか。

Q.入社後のステップアップについて教えてください。

弊社では明確な人事評価制度を設けており、主任~部長まで基準を公表しているのでステップアップを目指して取り組んでいただきたいですね。

Q.研修やフォローアップもありますか?

それぞれの階層別に必要な研修を行なっています。例えば、マネジメント・ビジネススキルといった自己啓発セミナーはe-ラーニングやwebセミナーなど様々な形で研修プログラムを受講することができます。役職に関わらず参加できる研修も用意されており、誰でも自学で知識を積みあげていける環境が整っています。

会社が奨励している公的資格を取得すると奨励金をもらえる制度もあり、さらに通信講座の受講費も半分が助成されているそう。なお、奨励する公的資格はそれぞれの部署によって定められているそうで、例えば広報部はPRプランナー、総務部は日商簿記、その他の部署ではセールススキル検定や販売士検定などがあるとのこと。

ちなみに、広報部の方に奨励している資格の中には「管理栄養士」も入っています。弊社では「健康教室」といって、地域の企業や教育機関などに出向き、腸の健康や便のことなどについてお話する出前講座を行っています。この業務が、管理栄養士の資格を取得する際に必要な実務経験としてカウントできるので、弊社で働きながら管理栄養士の資格取得を目指すことも可能です。

その他にも、「旬の食べ物」やその他アドバイスが書かれたチラシを作り、お客様に配ることもあるそうで、栄養士や管理栄養士の資格があれば活躍できる場が広がりそうです。

Q.この仕事に携わる上で意識してほしいことは?

先ほど社長からもあったように、弊社は今の事業が成り立った経緯や理念を非常に大切にしている会社です。単なる「もの売りではない」ということを様々な場面で徹底していて、私たちは決して自分たちの売り上げや利益をあげることだけを目的にしていません。地域のお客様に健康になってもらうことが目標であり理念でもあるので、このことを忘れないでほしいですね。

ヤクルトスタッフを対象に、年間の販売実績を表彰する制度がありますが、対象者を推薦する基準は売り上げだけではないとのこと。

日頃の仕事ぶりを管理する社員がきちんと見ていて、弊社の理念に沿った仕事をしていない人は最初から対象外にします。理念に沿いながらお客様に商品を提供しているかどうかがまず最低限のラインであり、そこに売り上げ状況を加味した結果で選出しています。

これだけ物価が上がっていると、皆さん不必要なものは買わないようにしていますよね。でも、ヤクルトが毎日欠かせないものと思ってもらえているなら、他のものは買わなくてもヤクルトは買っていただけると思います。売り上げだけを重視してやっていたら、その思いは叶わないと思います。

代田博士がどんな想いで事業を立ち上げたのか。長い目で見た時に会社が存続していくのは、その背景や、会社の経営理念、経営ビジョンに沿った仕事をした結果ではないかと語る郷原さん。

お客様に健康になってもらいたいという気持ちで仕事をしているからこそ、お客様から感謝の言葉をいただいた時に、一番やりがいを感じるのではないでしょうか。

Q.どんな人に入社してもらいたいですか?

ヤクルトができた背景の予防医学や健腸長寿といった代田博士の想いを「代田イズム」と言いますが、その考えや経営理念・経営ビジョンに共感していただける方に入社していただきたいですね。

Q.求職者の方にメッセージをお願いします。

まず、全く経験がなくてもサポートできる体制が整っていること、そして絶対にやりがいを感じていただける仕事ということ、この2つは間違いないと思っているので、興味のある方はぜひご応募ください!

続いて、従業員代表として広報部係長の松浦有里子さん、流通サービス部の常松将悟さん、宅配サービス部の鐘築直也さんにお話を伺いました。

Q.この仕事を選んだきっかけは?

人と話すことが好きな自分の性格を生かせる仕事、そして地域に貢献できる仕事を探す中で、山陰ヤクルト販売に出会いました。実は隣に居る常松さんは学生時代の先輩なんです。常松さんが楽しそうに働いている姿を見て、馴染みやすそうな社風を感じたのも、転職を決意する大きな決め手でした。

大学卒業後は地元島根で働きたいという想いを抱いていた鐘築さん。一度は他の企業へ就職したものの、募集要項に無かった県外へ配属されたことをきっかけに退職し、山陰ヤクルト販売に転職したそう。

実は私も高校の先輩が山陰ヤクルト販売におり、仕事内容を教えてもらったのが転職のきっかけでした。以前は量販店に勤めていたのでその経験や知識を活かせると思いましたし、お客様とコミュニケーションをとりながら行う仕事と聞き、山陰ヤクルト販売の仕事に俄然興味が湧きました。

転職を決意した決め手の一つはワークライフバランスだったと続ける常松さん。結婚を機にシフト制の量販店から土日祝日休みの山陰ヤクルト販売に転職し、仕事と家庭を両立できる環境を手に入れたそう。

係長であり管理栄養士の資格を持つ松浦さんの入社のきっかけは何だったのでしょうか?

私は大学卒業後管理栄養士の資格を取得し、当初は病院や施設で働くことを考えていましたが、調理師のように人数が必要な仕事ではないため、採用の空きがなかなか見つかりませんでした。違う選択肢を考えた時に、企業で管理栄養士の資格を生かし働く道があることに思い至り、山陰ヤクルト販売に就職しました。

大学時代は腸の研究をしていたという松浦さん。その経歴もあり、ヤクルトには何か通じるものを感じたのだとか。入社後も管理栄養士として、腸の健康に関する食事相談や健康教室など、活躍の場はたくさんあるといいます。

入社後は、新人研修としてビジネスマナーや商品知識を身につけた後、それぞれ実際の現場で研修を行ったそう。各部署によって研修内容は違うのでしょうか?

Q.鐘築さんの実地研修はどのような内容でしたか?

先輩社員について、ヤクルトスタッフの採用活動からスタートしました。一般のご家庭を一軒一軒伺って、「ヤクルトスタッフの仕事を一緒にしてみませんか?」という声掛けをしていました。今は、ネットやSNSで募集をしていますが、当時はまだ主流ではなかったのでこういう方法で行っていましたね。

その後、宅配サービスセンターの配属になり、ヤクルトスタッフの育成、サポート業務など、先輩社員に色々と教わりながらマネジメントも身に付けていった鐘築さん。コミュニケーションの取り方なども教わったそう。
現在は、宅配サービス部でヤクルトスタッフの育成やサポート業務に携わっているとのことですが、ヤクルトスタッフのまとめ役や相談役といった業務を行う上で、どんなことに気をつけているのでしょうか?

マネジメント業務は、社員とヤクルトスタッフの信頼関係がないと成り立ちません。商品知識を伝えたり、お客様とのコミュニケーションの取り方についてアドバイスをするのですが、信頼関係があるからこそ、こちらの意見も受け入れてもらえていると思っています。

Q.鐘築さんの仕事のやりがいを教えてください。

入社当初は覚えることが多く必死でしたが、実際に自分がお客様のところへお届け業務をするようになってからは「来るのを楽しみにしているよ」と声をかけてもらうと、頑張ろうと思えましたね。あとは、ヤクルトスタッフからお客様の悩みや質問などを聞いて、私が回答した内容でお客様が喜んでおられたと聞いた時は嬉しいです!経験を重ねるごとに、やりがいを感じることが増えていきますね。

Q.常松さんはどのような研修内容でしたか?

新人研修後は先輩社員に同行して、量販店だけではなく売店や老健施設、病院などに商品をお届けしたり、自販機作業を先輩に教えてもらいながら覚えていきました。慣れたところで一人で行くようになり、今は補充する商品のラインナップなども任せてもらっています。

Q.常松さんの仕事のやりがいを教えてください。

お客様に喜んでいただけることがやりがいだと感じています。私たち流通サービス部は、量販店や病院、老健施設などに行くので、お客様の声を直接聞くことができるのが強みだと思います。お客様が喜ばれている姿を近くで見たり聞いたりすると、やっていて良かったなと思いますね。病院では商品をお届けする時に「腸の調子が良くなったよ」など直接声をかけてもらうことが何度もあり、嬉しかったです。

量販店に勤務していた時は、商品を搬入する際に話をせずに帰っていくメーカーもたくさんありました。しかし、私が量販店に搬入する側になって改めて感じたのはコミュニケーションの大切さです。弊社としても会社全体でコミュニケーションをしっかりと取ることは徹底されています。お客様から直接お声がけいただけるのは、信頼関係が築けているからこそではないでしょうか。そこが、ヤクルトならではだと思っています。

Q.社内はどんな雰囲気ですか?

社員同士もコミュニケーションがよく取れていると思います。本社の2階には宅配・流通・広報・人材開発の4つの部署の社員がいますが、部署の垣根がなく、話をしますね。

私は宅配業務をしているため外出が多いのですが、帰社すると同僚と仕事からプライベートまで色々な話をします。嫌なことがあっても周りのメンバーが「美味しいもの食べて忘れなよ」と励ましてくれるので、本当にありがたいです。

山陰ヤクルト販売では日常的なコミュニケーションもさることながら、部活動なども活発で社員の団結力に一役買っているそう。2023年に発足した卓球部には常松さんと鐘築さんも所属しており、大会では上位の成績を残すほどの強さだとか。息抜きも全力で取り組むからこそ、仕事への更なる活力が生まれるのかもしれません。

Q.子育て世代の働き方はどうですか?

昨年子どもが生まれたのですが、赤ちゃんの頃は予防接種がたくさんあって、それを上司に相談したら「そういうことは進んで行きなさい」と言ってもらえたので、妻と一緒に行くことができました。子育てに協力的な雰囲気がありがたいです。

休みが取りやすい環境や周りのフォローがあり、仕事と育児の両立がしやすい職場だそう。こういった子育ての相談ができるのも、コミュニケーションが取りやすい職場だからこそではないでしょうか。

Q.今後の目標を教えてください。

まずは、担当しているセンターのヤクルトスタッフの育成やマネジメント業務に力を入れ、より良い職場環境づくりに取り組みたいと思います。ひいてはそれが地域の方にヤクルト商品を通じて、健康になってもらうことに繋がりますから。

「常松さんに任せたら大丈夫!」と、取引先の方にさらに信頼してもらえるようになりたいですね。そのために今後も健康や商品に関する知識を身に付けていきたいと思います。

Q.どんな方に入社してもらいたいですか?

この仕事をしているとお客様と接する機会が本当に多いので、明るい方が良いと思います。あとは、色々な仕事を行う上で先輩からのアドバイスに素直に行動できるような方だと、成長していけるのかなと思いますね。
人々の健康を守っていく仕事なので、ヤクルト商品や仕事を通じて地域のお客さまの健康を支えていきたいという想いに共感していただける方に来てほしいです。

山陰ヤクルト販売は地域の人々の健康を支えるため、身近なアドバイザーとして日々お客様に商品をお届けしています。そこには、社員やヤクルトスタッフと、お客様との信頼関係があり、心の元気にも大きく影響していることがわかりました。

共にお客様の健康を願い、働いてみたいという方は、ぜひ一度お問い合わせください。

(2023年12月取材)

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