みなさん、こんにちは。山陰のタウン情報誌ラズダ編集部のいしやんです。突然ですが、島根県出身のみなさん!思い出の場所ってありますか?
学生時代の登下校ルート、先生に隠れて買い食いしたお店、小さい頃よく遊んだ公園など、それぞれにぼんやりとでも思い出の場所がありますよね。
今回は島根県の石見エリア、江津市・浜田市・益田市のノスタルジックを感じちゃいそうな場所をいくつかピックアップ。私自身、学生時代を島根県西部で過ごしたので、ついマニアック気味に写真をパシャパシャ撮っちゃいました!
その土地の出身ならつい、画面の向こうで「懐かしい!」って言っちゃうかも!?
【江津市】ゆめタウン江津
かつての“グリーンモール”はゆめタウンとして営業中
昭和56年にオープンして以来、長らく江津市民の買い物スポットとして賑わった『ショッピングタウン グリーンモール』。2017年1月、惜しまれつつも閉店してしまいましたが、現在は『ゆめタウン江津』として元気に営業中。
グリーンモール、江津市民だけでなく、近隣エリアにお住まいだった方はかなり懐かしい場所のひとつじゃないでしょうか。当時は1階に、グルグルとボールがレールを走る観賞用遊具のボールマシンがあって、それをボーッと眺めていたなんて方も多そうですね。屋上には食べ放題の焼肉屋さん、外側に併設された『モスバーガー』、そして1階のおいしい大判焼きのお店。ちなみに、大判焼きのお店は『ゆめタウン江津』になった今も営業しています。たまに帰った時ぐらいはあの味、食べてみません?
『ゆめタウン江津』がある国道9号線沿い、「グリーンモールがゆめタウンになった」こと以外は、実は大きく変わっていません。ローカルスーパーの『キヌヤ』をはじめ、お馴染みの看板など、いつか過ごした時のまま残っていますよ~。
【江津市】JR江津駅周辺とあけぼの通り
“懐かしい”の中に、新しいモノも増加中です
『グリーンモール』周辺があまり変わっていないことに対して、イメージを変えつつあるのが江津駅周辺です。JR江津駅の駅舎やロータリーのあたりは特に変わっていないんですが、ガラッと一変したのが駅前。
『パレットごうつ』と呼ばれる大型公共施設が2016年にオープンして以降、駅前は少しずつ変わりつつあります。決してネガティブな意味ではなく、若い世代を中心に、空き店舗の活用などが進んでいて、活気も上昇中。昔通った本屋さん、ラーメン店など、歴史ある思い出の場所と、新しい場所が同居したステキ空間になっていますよ。特に道が拡幅・整備された「あけぼの通り」沿いは、新旧入り混じったメインストリートに。
江津駅のすぐ東には江の川。そこへ架かる江川橋からの眺めは、「あ~帰ってきたな~!」と思わせてくれる景観。日本製紙の煙突から出る煙も、江の川の静かな流れも、昔は当たり前だった景色を見て、ホッとしてしまうのは何でなんでしょうね?
【浜田市】青川陸橋と港町
潮風そよぐ変わらない浜田の街並み
私自身、浜田市に住んでいたこともあって、この「青川陸橋」は思い出の場所のひとつ。国道9号線に架かる青川陸橋。車通りも多い道だけに、私だけでなく、これまでこの橋を意識していないかった方も見覚えはあるはず!
移動といえば自転車だった当時、学校へ行く時、友達の家へ向かう時など、何度も通った道です。陸橋の上からは、目線を上げると街並みの向こうに浜田港が見え、大人になって見ると郷愁を感じます。
青川陸橋を下った先から海の方へ進めば、すぐに港。「お魚センター」が『おさかな市場』に変わった以外は以前の趣きのまま。昼間から釣りをしている釣り人さん、うず高く積まれたトロ箱、かすかな潮の香り。ゆったりと時間が流れています。
そうそう、大きなカモメの像がある『カモメ公園』はまだありますよ。遊び場として、待ち合わせスポットとして利用されてきた憩いの広場。大人になった今、あなたならどうやって過ごしますか?
【浜田市】JR浜田駅周辺
駅を中心に再開発が進行中!でも駅前商店街はの~んびりしてる
江津市と打って変わり、浜田市は浜田駅とその裏手がまるっと変わりました。駅舎は随分と立派になり(自動改札はない・・・)、駅舎の西側には以前、浜田高校近くにあった医療センターが新築移転。道もキレイになっていて、久しぶりに帰ると迷うかも。
一方の駅前商店街、銀天街どんちっちタウン周辺は、お店の入れ替わりがあったり、閉店してしまったりしたお店もあるけれど、大きな変化はなし。みんな好きな『ケンボロー』や『豆狸(まめだ)』といった昔からあるご飯屋さんも健在ですよ。おいしいものがコンビニでも手に入る時代だからこそ、地元に帰った時にわざわざ懐かしいご飯屋さんに行くのって、それだけでちょっと贅沢ですよね?
ついでに食後はふらっと、浜田川沿いをのんびりお散歩も。
『石央文化ホール』のある通りは、お店の並びもあまり変わっていなくて、道を進むごとに思わずキョロキョロしてしまうかもしれないですね。『石央文化ホール』裏にある『にしきそば』も元気に営業中みたい。こっちも覗いてみて。
【益田市】SL公園
SLがドーンと登場する懐かしの遊び場へ
益田市民が「SL公園」と呼んでいる『西公園』。“どうしてSL公園?”と思いましたが、答えは公園内を見れば一目瞭然。ドドーンと置かれたSLは、年月の分、たっぷりと年季を刻んでいました。住宅街の真ん中にある公園なので、私が写真を撮りに行った日も、子どもたちの姿がちらほら。遊具がたくさんあるわけじゃないけれど、子どもたちは元気いっぱい。
みなさんの中には、親に連れられ遊びに来たという方も少なくないのではないでしょうか。小さい頃は親と、お兄さんお姉さんになった頃は、ココで待ち合わせしてかくれんぼや鬼ごっこ。きっと、いろいろな人の思い出も詰まっているんでしょうね。
ちなみに、通称・トンネル公園の名前で親しまれている『東公園』もまだありますよ。土管が貫通したお山のある公園ですよね。「SL公園」と「トンネル公園」、距離も近いので、“今日はSL!”、“明日はトンネル公園に集合な!”なんて会話もあったんでしょうか。みなさん、実際はどうでしたか?
【益田市】JR益田駅周辺
“変わらない”が落ち着く駅前ロータリー
JR益田駅とロータリー界隈は、10数年前と比べても大きく変わっていないように思います。駅の改札を抜けた向こうには、山陰本線の懐かしいワンマン車両。1両編成と余白を活かした時刻表のデザインに慣れすぎていて、都会に出た時、長~い車両編成とギッチギチの時刻表にカルチャーショック。みなさんも似たような経験ありますよね?
駅前のロータリーも時間は経過しているものの、近隣住民のみなさんが丁寧にお手入れされているのかキレイな状態。さっき“変わっていない”と言っちゃいましたが、フルーツパーラーが都会的なカフェに変身していたり、オシャレなホテルができていたりと、少しずつ新しい空気が吹き込まれていますよ。
益田駅周辺といえば、飲食店もたくさん集まる商店街も忘れてはいけません。お店の規模もジャンルも様々なお店が集まる益田駅前商店街。聞くところによると、その数は100軒以上とか。これだけの数が集まるのって、地方では中々少ないのでは?そういえば、益田駅から最寄りの空港までは車で10分ほど。空港との距離も近くて、お店もギュッと集まっている益田市って思っていた以上に便利!?
住んでいた時は気が付かなかったことでも、改めて見てみると、地元にはまだまだ魅力が眠っていそうですね!
YouTube「ラズダTV」島根県浜田市さんぽ
どこか懐かしい風景がいっぱい
山陰の地域密着型YouTubeチャンネル「ラズダTV」では、ラズダ編集部のべーやんとフリータレントのゆかさんが、浜田市内をのんびりとお散歩。JR浜田駅前の商店街、競技場のシンボルである蒸気機関車、水面が光る浜田川沿い、風情ある紺屋町など、島根県西部出身の方なら思わず「懐かしい!」と感じる風景がたくさん!動画を観て、ぜひあなたの“思い出”を探してみてください。
※こちらの記事は2022年4月公開