しまねUIターン情報誌 ビーンズ

vol.65

生き方改革

移住前の暮らし

親として自立し子育て環境を見直す

 東京都で生まれ育った城所佑志さんは、東京の大学へ進学し、東京の企業へ就職。実家も近く、便利な東京暮らしは楽しかったが、結婚して子どもが生まれたときに親としての「自立心」が芽生えた。子育て環境のことを一番に考えるようになり、地元を離れて田舎で暮らしたいと思うようになったのだ。
 移住の候補地を「馴染みのある田舎」と考えたときに、思い浮かんだ地域が新婚旅行で行った島根だった。

  • 西崎さんの移住ストーリー
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城所さんの移住ストーリー

城所さんの移住ストーリー

移住活動開始!

「移住計画書」を書くことで
田舎への移住を実現できた

 夫婦で「移住計画書」を作り、優先順位を付けた。①子どもの生活環境②一軒家で庭付き③病院がある④移住者同士の交流⑤家族との時間を優先できる仕事に就く。それらができそうな島根の地域を探すと川本町がヒット。東京で行われた「しまねUターン・Iターンフェア」の川本町のブースへ行き、その約1か月後に川本町を訪れた。思い描いていた通りの田舎環境があり「ここに住もう!」と心に決めた。
 松江市の林業公社とふるさと島根定住財団と3者面談を行い、邑南町、川本町、美郷町のパンフレットをもらった。そこから林業家になる道が少しずつ広がっていった。

移住後の暮らし

地域の人と触れ合うことで
田舎暮らしを楽しめている

 人によっては田舎特有の近所づきあいが苦手な人もいるが、城所さんにとっては心地良い距離感。近所の人が子どもたちを気遣って声をかけてくれたり、畑仕事を手伝ってくれたりもする。コンビニは近くにはないが、家族皆で車で移動しながら買いものへ行くのも楽しい。不便を逆に楽しんでいる。最近発足した三原地区を盛り上げる「三原を咲かせる会」に参加。フリーマーケットやものづくりのワークショップなど、老若男女が集え、楽しめる催しを企画中である。
 今後は、アンガーマネジメントの資格を生かした活動を展開する予定である。

  • 西崎さんの移住ストーリー
  • 西崎さんの移住ストーリー

左/地区の皆さんの中に溶け込む城所さん。右/「三原を咲かせる会」の集まりでは、子どもたちが楽しめる催しを企画。

悩み期の暮らし

  • 悩み 01子育て環境は都会ではなく
    田舎が良かった
    2子目の子どもが生まれ、都会より自然の中で遊び学び、創造力を育む子育てをしたいと思っていた。希望は山や川、田んぼが広がっているような田舎暮らし。
  • 悩み 02便利すぎる都会から解放され
    親として自立したかった
    都会はモノもあふれ、何でもできる恵まれた環境であった。その便利すぎる生活から解放され、自立したいと思っていた。

移住の決め手

  • 決め手 01川本町の一体感が良かった定住財団主催のUIターンフェアへ行ったときに、川本町の担当者の印象がとても良かった。また町内にある企業の人が子守りをしてくれたことで、しっかり話を聞くことができた。町と企業の一体感が垣間見られ、移住にあたっての安心材料の一つとなった。
  • 決め手 02大人も子どもも仲良し 川本町へ見学に行ったときに同年代の子育て7家族とご飯を食べた。大人は大人で語らい、子どもたちは子どもたちで遊んでいたのが印象的だった。

城所さんが利用した制度

UIターンしまね
産業体験制度

島根で新しい生活を踏み出す一歩として、産業体験をご活用ください!
島根にUターン・Iターンし、農業・林業・漁業・伝統工芸・介護分野の産業を体験する場合に、滞在に要する経費の一部を助成します。
農林漁業にて新規就業をお考えの方は、受入先で指導を受けながら知識や技術を身に着けるチャンスです!