ご縁と癒しに出会う島根。地元民がすすめる、とっておきのパワースポット
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島根生まれ島根育ちの20代女子。
旅と写真が好きで、地元の“とっておき”を見つけると、紹介しないといてもたってもいられないタイプ。
今回は、地元民がおすすめするパワースポットをレポートしてきました!
それでは早速取材に行ってきます!
出雲大社(出雲市)~あらゆる良縁成就を叶える!最強の縁結び神社~
島根に暮らしていると、何度訪れても特別な気持ちになる場所があります。
それが「出雲大社」。地元の人にとっては観光地というより、節目ごとに訪れたくなる“心のよりどころ”のような場所なんです。
初詣や結婚式、節目ごとのお参りなど、出雲大社は“感謝や決意を伝えに行く場所”なんです。どんなときも、ここに来ると自然と前を向ける気がします。
ちなみに、出雲大社は”いずも”ではなく、”いづも”なんですよ!
大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)が祀られ、縁結びの神様として知られる出雲大社。
でも、この“縁”は恋愛だけではありません。
仕事や人脈、暮らしの中の出来事や場所との出会いまで、あらゆるご縁をより良い方向へ導いてくれるといわれており、全国から幅広い世代の参拝者が訪れています。
特に旧暦の10月、「神在月(かみありづき)」の時期は、全国から八百万の神々が集まり、人々の縁を話し合うと伝えられています。
神迎祭から神在祭、縁結大祭、神等去出祭まで、7日間にわたり続く神事は圧巻で、この時期の出雲は、街全体がどこか静かで神聖な空気に包まれているんです。
神迎神事の夜って、家々の明かりがスッと消えて、町全体が静まり返るんです。
沿道で手を合わせてる人たちを見てると、「あ、島根ってほんとに“ご縁”を大事にしてるんだな」って実感します。
出雲大社から西へ行くこと約1km
出雲大社を訪れるなら、ぜひ「稲佐の浜」にも足をのばしてほしいです。
神々が海から出雲へと迎え入れられるとされる神迎神事の舞台で、夕暮れ時に立てば、黄金色の空と日本海の波音が重なり、自然に抱かれるような感覚になります。
夕日が沈む瞬間、波の音だけが響くあの時間が本当にエモいんです。
また、ここの砂を境内の「素鵞社」に納めて床下の砂と交換する“清めの砂”の風習は、今も地元の人たちに受け継がれています。
ちなみに、今年は約60年ぶりに祠の遷宮が行われ、新たな息吹を感じられる年。訪れるなら今がちょうどいいかもしれません!
さらに、稲佐の浜近くには「上宮」という、神々が集い“神議(かみはかり)”を行うと伝わる静かな場所があります。
神在月の出雲を歩くと、ただ信仰の地というだけでなく、人と自然がゆるやかに共存してきた“暮らしの信心”が息づいていることを感じますね。
参拝後は神門通りを散策
参拝を終えたら、「神門通り」へ。
出雲そばやぜんざいを味わえる老舗から、縁結びモチーフのスイーツやお守り香水づくりまで、地元の人も足を運ぶ人気エリアです。
最近オープンした「出雲きよら」さんの“お守り香水づくり”はすごくおすすめ!香りを選ぶ時間も、自分と向き合う小さな儀式みたいなんです。
出雲大社は、訪れるたびに「これからをどう歩みたいか」を静かに問いかけてくれる場所。
厳かな空気の中で前を向く勇気をもらえる。そんな存在です。
【出雲大社】(いづもおおやしろ)
電話:080-6379-9324
住所:島根県出雲市大社町杵築東195 出雲大社社務所 [MAP]
参拝時間:6:00~19:00 ※御祈祷・授与品はそれぞれに時間が異なるので要確認
お問合せ時間:8:30~16:30
TEL:0853-53-3100
情報:HP
【出雲きよら】
「浄化と結び」をテーマに、出雲のアロマを使ったお守り香水作り体験、縁結び商品を販売
住所:出雲市大社町杵築東元町667[MAP]
営業時間:10時~17時
定休日:なし
TEL:0853-35-1985
情報:Instagram
八重垣神社(松江)~“良縁を願うならここ”。地元にも息づく、縁結びの聖地~
出雲大社の次に紹介するのは、松江市の「八重垣神社」。
“良縁を願うならここ”と言われるほど、恋愛成就のパワースポットとして知られています。
境内に入った瞬間、ふわっと心がゆるむ感じ。
恋愛成就のパワースポットって聞くとドキドキしますね~♪
祀られているのは、素盞嗚尊(スサノオノミコト)と稲田姫命(イナタヒメノミコト)。
ヤマタノオロチ退治で知られる、夫婦の神さまです。
古くから“縁結びの聖地”として親しまれ、古代結婚式発祥の地とも伝えられているとか。
地元では「恋愛」だけでなく、家族の絆や仕事のご縁を願って参拝する人も多いんですよ。
社務所の方が「ここはね、若い子だけじゃなくて地元の人も節目に来られるんですよ」と教えてくれました。
結婚記念日に夫婦で訪れたり、娘さんの縁談を願ったり。
ここでは、“人とのご縁”が本当に日常の一部になってるんだなって感じます。
八重垣神社といえば「夫婦椿」も有名で、2本の木が芽吹いて一体となった姿は、まるで仲むつまじい夫婦のような姿をしています。
運がよければハート型の二葉に出会えることもあり、訪れた人の心をときめかせています。ちなみに今は、社務所前の椿に二葉があるので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
ハート型の二葉を見つけたとき、思わず「わぁ!」って声が出ちゃいました(笑)
写真を撮る人の笑顔を見てると、“願う時間”そのものが幸せなんだなって感じます。
鏡の池で占う、ご縁の行方
そして、ぜひ体験してほしいのが「鏡の池の縁占い」。紙に硬貨をのせて水面に浮かべお祈りし、沈む速さと距離で縁の行方を占います。早く沈めば出会いも早く、ゆっくりなら時間をかけて結ばれる…近くで沈めば身近な人と、遠くなら遠方の人と結ばれるといわれています。
私の紙はゆっくり沈みました。
“焦らず、時間をかけていいご縁に出会う”っていうメッセージなのかも。
実はこの鏡の池、あの文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・セツも占ったといわれています。
彼女の紙は遠くまで流れてから沈み、その後、異国からやってきた八雲と結ばれた――
まるで運命を映したようなエピソードです。
また、鏡の池には神話も残されています。稲田姫命がヤマタノオロチから身を隠していた時に、池の水面を鏡代わりに使ったと伝えられているんです。そのため、今でもここで水面に自分の姿を映すと、恋愛運や美しさが増すといわれています。
そんな神話の余韻が息づく神秘的な場所で、願いごとを胸に手を合わせてみませんか?
八重垣神社
住所:島根県松江市佐草町227[MAP]
TEL:0852-21-1148
情報:HP
物部神社(大田市)~努力が実を結ぶ場所。地元で“勝負の神”として親しまれる社~
「夢に向かってがんばりたい」「自分らしく前に進みたい」
そんなときに訪れたいのが、大田市にある「物部神社」。
古代豪族・物部氏ゆかりの神社で、“文武両道”と“勝運”の神として知られています。
境内に足を踏み入れた瞬間、空気がスッと変わるのを感じました。
目の前に現れるのは、高さ16.3mにもなる立派な社殿。
春日造りとしては全国一の規模を誇り、島根県の指定文化財にもなっています。
社殿の前に立つと、不思議と力が湧いてくるんです。
きっと昔から多くの人が、ここで自分を奮い立たせてきたんだろうなって思いました。
御祭神は宇摩志麻遅命(ウマシマジノミコト)。
天照大神の命を受けて日本の国づくりを支えた、物部氏の祖神です。
そのため、勝負事や学業、仕事の成功など「努力を実らせたいとき」に参拝する人が多いのだとか。
社務所の方いわく、地元では学生が受験前に訪れるほか、社会人も「節目の報告」に来られる方が多いそうです。
私が行ったときも、学生さんが静かに手を合わせていました!
“がんばる前に立ち寄る場所”って、地元にこういう神社があるのは心強いですよね。
鶴とともに、幸運を呼ぶ「翔運守」
さらに、この神社には「鶴」にまつわる伝説があります。
御祭神が鶴の背に乗ってこの地に降り立ったといわれ、境内のあちこちに鶴の像や御神紋が見られます。
なかでも人気なのが、毎月1日に頒布される「翔運守(しょううんまもり)」。
その名の通り、翔運・勝運・商運など、あらゆる運を呼び込むお守りで、季節ごとに色が変わります。
このお守りなんと、神職さんがひとつひとつ手作りされているそうで、
「これを手にすると、がんばる勇気が湧いてくる」と評判なんです!
また、境内の一角には、古くから子育ての御神木として親しまれてきた「夜なき椨(たぶ)」があります。
古くから“子育ての木”として親しまれており、夜泣きをする子をこの木の空洞に寝かせると泣き止むという言い伝えが残っています。
今も地域の人たちは、この木を「聖天さん」と呼び、家族の健康や成長をそっと願うのだそう。
夜泣き対策がまさか木の中とは...!すごい発想ですよね(笑)。
そして11月24日に行われる「鎮魂祭」は、物部氏最大の祭り。
夜の境内に灯がともり、太鼓と祈りの音が響き渡る光景はまさに神秘的です。
地元ではこの祭りを「冬の始まりを知らせる夜」として楽しみにしている方も多いそう。
挑戦や転機を迎える人にとって、心を新たにできる特別な時間になるはずです。
太皷谷稲成神社(津和野町) 〜願いを叶えたいときに訪れたい、県内屈指の開運スポット!~
次に紹介するのは、“願いがよく成る”神社として知られる太皷谷稲成神社です。
日本五大稲荷のひとつに数えられ、出雲大社に次ぐ参拝者数を誇る、島根屈指のパワースポットです。
神社は、津和野の町を見下ろす高台にあります。
参道を埋め尽くす千本鳥居をくぐりながら石段を上る道のりは、まるで異世界へ続くよう。
光が差し込むと鳥居と影が交差して、幻想的な美しさに包まれます。
初めて見たとき、「これが千本鳥居か!」って思わず声が出ました。
途中で振り返ると、鳥居のすき間から津和野の町並みが見えるんです。
“あの景色を見ながら願う”って、ちょっと特別な気分になりますね。
登りきった先で出迎えてくれるのは、鮮やかな朱塗りの社殿。
祀られているのは、宇迦之御魂神(ウガノミタマノカミ)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)の二柱。五穀豊穣や開運厄除、夫婦円満や病魔退散まで、幅広いご利益があるとされています。
ここの神社、実は「稲荷」じゃなくて「稲成」って書くんです。
社務所の方に聞いたら、「“願いがよく成就するように”という意味が込められているんですよ」って。教えてくださいました。文字の由来を知るだけで、なんだかご利益が増すような気分になりますね!
地元に息づく“四ヶ所参り”
ここでは「四ヶ所参り」という独特の参拝の作法があります。
元宮・命婦社・新殿・神殿裏奉拝所を順番に巡り、油揚げとろうそくを供えてお参りするのですが、地域では昔からこの作法を大切にしており、今でも地元の方が日常の祈りとして続けているそうです。
参拝している地元のご夫婦が、「若い頃から毎月お参りしてるのよ」って笑って話してくれました。
参拝を終えたあとは、御朱印やお守り探しも楽しみのひとつ。
ここでしか手に入らない、季節限定や四ヶ所参りの特別な御朱印、SLや鯉をあしらった津和野らしい御朱印帳も人気でどれも個性的でかわいいんです。
境内からは“山陰の小京都”と呼ばれる津和野の町並みが一望でき、気分もリフレッシュできます。紅葉に染まる秋も、雪景色に包まれる冬も、それぞれ違った表情が楽しめるのも魅力です。
宇受賀命神社(海士町) ~のどかな自然と神話が重なり、心が和むパワースポット~
「少し立ち止まって、自分の心を整えたい」
そんな時にぜひ訪れたいのは、隠岐・海士町にある宇受賀命神社(うづかみことじんじゃ)です。
田んぼの真ん中に白い鳥居が立ち、まっすぐ伸びる参道の先には、緑の小山。
その穏やかな風景は、まるで日本の原風景を切り取ったようで、見ているだけで心がやわらぎます。
海士町に着いた瞬間、空気がぜんぜん違うんです。
潮の香りと土の匂いが混ざってて、「ああ、島に来たな~」って心がゆるむ感じ。
この神社は、平安時代の延喜式神名帳にも記録が残る名神大社。
本殿は大正時代に建て直された「隠岐造」という珍しい造りで、海士町指定文化財にもなっています。
祀られているのは宇受賀命(ウツカミコト)という、隠岐に伝わる神さま。
海の穏やかさや豊かな実りを祈る人々の想いを、ずっと受け止めてきた存在です。
地元の方が「海が荒れたら祈って、稲が実れば感謝するんです」って教えてくれました。
“祈ること”が日常の中に自然とあるって、なんだか素敵ですよね。
元旦には、「あご石神事」と呼ばれる伝統行事が行われます。
小石を飛魚に見立て、本殿から海の方角へ投げて豊漁と五穀豊穣を祈るというもの。
その光景は、島の人々と神さまの距離がとても近いことを感じさせてくれます。
秋になると、黄金色の稲が風に揺れ、夕暮れ時には鳥居がやわらかなオレンジ色に染まります。
時間がゆっくり流れているようで、ただ立っているだけで心が整っていくよう。
アクセスは菱浦港から自転車で約30分。
海風を感じながら走る道のりは、移動そのものが癒しの時間です。
途中で出会う風景や、地元の人との何気ない会話が、隠岐の島の魅力として、強く心に残ります。
明屋海岸(あきやかいがん)
宇受賀命神社とあわせて訪れたいのが、赤い断崖とエメラルドグリーンの海が広がる明屋海岸(あきやかいがん)隠岐を代表するジオサイトのひとつで、その圧倒的な自然美に息をのむ人も多い場所です。
断崖は約1kmにわたって続き、波に削られた岩肌が太陽の光を受けて赤く輝きます。
ただ海を眺めているだけなのに、不思議と深呼吸したくなるような場所です。
「“自然に包まれる”って、こういうことなんだ!」と思える場所なんですよ~!
ここには、島の女神が宇受賀命の子を産んだという伝説が残されていて、その時に使った屏風やたらいが、今の屏風岩やタライ岩になったといわれています。目の前に広がる壮大な景色を見ていると、不思議と物語の世界に入り込んだような感覚になります。
一番の見どころは、中央にぽっかりと開いたハート岩。
角度や光の加減によって、くっきりとハートの形が浮かび上がります。
うわぁ…本当にハートに見える!
一緒に撮った写真は、“縁結びのお守り”みたいでおすすめです!
島の人々にとって、宇受賀命神社や明屋海岸は「祈り」と「暮らし」が重なる場所。
訪れる人にとっても、自分の内側にある小さな想いを見つめ直す、静かな時間をくれる場所です。
宇受賀命神社
住所:島根県隠岐郡海士町宇受賀747[MAP]
TEL:08514-2-0464(隠岐神社 ※御朱印は隠岐神社でいただけます)
情報:HP
明屋海岸
住所:島根県隠岐郡海士町豊田[MAP]
TEL:08514-2-0101(海士町観光協会)
情報:HP
今回ご紹介したスポットは、どれも島根に暮らす私たちにとって「特別な日常」のような場所です。
神社やパワースポットと聞くと、どこか非日常を思い浮かべるかもしれません。
でも、島根ではそれらが生活の中に自然に溶け込み、人と人、自然と心をやわらかく結んでくれています。
島根には、訪れる人の心にそっと寄り添う“ご縁の暮らし”があります。
あなたもそのぬくもりを感じにきてみませんか。
※こちらの記事は2025年11月公開