奥出雲町には、ＵＩターンしてきた人たちが早く暮らしに馴染めるよう、地域の人とＵＩターン者で結成している「奥出雲ＵＩターンの会」がある。メンバーは約50名で、うちＵＩターン者は32名。20歳からお年寄りまで年齢層は幅広い。中でも地域の9名が「支援者」となり、UIターン後の悩み事や農業のアドバイス、人の紹介などを受け持っている。

この日は地元のそば屋「姫そば ゆかり庵」で、笹巻づくりと町歩きをする交流会が開催された。モノをつくることがきっかけとなり、地元の人とＵＩターン者との話が弾む。同時に地域の文化や伝統も肌で感じることができた。

「交流会は誰でも参加ＯＫです。この会でいろいろな人と繋がってほしいです。なぜなら自分も東京からのＩターンで、来た当初は『誰に相談したらいいか分からない』『友達がいない』と不安だらけでした。それを解決したい思いからはじめた会です」と会長の大塚一貴さん。

会の活動のおかげで個々の繋がりはもちろん、奥出雲町に嫁にきた同士で「よめーズ」というグループもできた。今後は、ＵＩターン者から出てきた課題や田舎の問題を解決しながら、住みよい町づくりを行っていく予定である。

地元の人に巻き方を教えてもらいながら、笹巻きを作るＵＩターン者の皆さん。