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東京で多忙な日々を送っていたみづきさん。Uターンを決めたきっかけやその思いを、母・久栄さんと語ります。

娘・周藤 みづき さん(27)
出雲市生まれ。大学進学で県外へ出て、ECサイト運営会社、航空会社のCA(キャビンアテンダント)を経て東京から島根へUターン。現在は地元メディアで広告の仕事に携わる。

周藤 久栄 さん(54)
出雲市在住。県外で夢に向かって挑戦する娘を、いつも温かく見守ってきた。現在は島根に戻った娘と、旅行や食事に出かける時間を楽しんでいる。
ハードな都会生活の中で届いた
母の「帰ってくるだわね」
娘・みづきさん 私は高校卒業後、神戸の大学へ進学し、大阪でEC業界の仕事を経て、航空会社で憧れだったCA(キャビンアテンダント)として働き始めました。夢だった仕事はやりがいもありましたが、月の半分はホテル暮らし。出勤時間も不規則で、次第に心も体も疲れてしまったんです。
母・久栄さん 電話で話すたびに、疲れている様子が伝わってきました。もちろん頑張ってほしいという気持ちはありましたが、まずは一回休憩してほしいなと思ったので、「帰ってくるだわね」と声をかけました。
娘 その言葉を聞いて、すごく安心したのを覚えています。島根を出る時もCAになる時も、「絶対やるぞ!」と強気で出て行ったので、簡単には帰れないような気がしていたんです。でも母がそう言ってくれて、「周りがどう思うかより、まずは自分の心を優先しよう」と思えました。 もしあのとき「もう少し頑張ったら」と言われていたら、仕事は辞めても、島根には帰っていなかったかもしれません。
いつでも会える安心感
島根で見つけた
自分らしい日々
娘 帰る前は、周りからどう見られるのか少し気になっていました。でも実際に帰ってみると、思っていた以上に居心地がよくて。高校時代の友人もいるし、会社の人とも仲良くなって、一緒に地元のお祭りに出かけたりしています。
大阪や東京にいた頃は、休日に誰とも会わず、コンビニの店員さんと言葉を交わしただけで一日が終わることもありました。今は「何かあったら助けてもらえる人がいる」と思える。その安心感は大きいですね。
母 以前は不安や悩みを電話で聞くことも多かったのですが、島根に帰ってきてからは弱音を吐くこともなくなりました。表情にも安心感が出て、毎日を前向きに楽しんでいるように見えます。
娘 帰ってきてからは、ドライブを楽しむようになりました。休日になるといろいろな場所へ出かけたり、母を助手席に乗せて大阪まで日帰りで行ったり。気軽に実家に帰れることも幸せです。「母とここに行ってみたいな、見てみたいな」と思ったことが、「じゃあ一緒に行こう」とすぐ実現できる。すごく幸せなことだなと思います。
私は夢を叶えるために島根を出ましたが、振り返ってみると、島根で育ったからこそ、自分のやりたいことに思い切って挑戦できた部分も大きかったなと思います。島根だからこそ得られたものが、今の自分につながっているんだなと。
自分の決断をずっと肯定し、どんなときも一番の味方でいてくれた母には感謝しかありません。自分のタイミングで納得して島根に帰ってくることができて、本当によかったです。
母 近くにいれば、会いたい時にいつでも顔を見ることができます。それだけでも親としては安心ですね。島根で自分らしく、のびのびと過ごしている姿を見られることが、何よりうれしいです。