ほどほどに、
ちょうどいい。
二人のペースで
暮らせる場所で
豊かな時間を
つくっていく

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海外旅行をライフワークとし、
一緒に37カ国を回った磯橋徹さん・菜実さん。
旅を栖(すみか)としてきた夫妻が
根を下ろしたのは島根県出雲市。
街も自然も味わいながら、
仲間をつくり、日々を満喫している。

世界を見てきた二人が、
住まいを持つ場所に決めた出雲

 大学時代に京都で出会い、交際を始めた磯橋夫妻。卒業後、徹さんは生まれ故郷の出雲市で就職しUターンした。菜実さんは転勤がある企業に就職。出身地の和歌山県田辺市に戻ることなく全国各地で勤務したが、徹さんと結婚するために退職し出雲市へ移住した。2020年に入籍、翌年には出雲市内にマイホームを建て、二人の時間を満喫している。
 大学時代から海外旅行が好きな磯橋夫妻。8カ月間で37カ国を巡る世界一周旅行をしたこともある。今でも旅は夫婦共通の趣味でありライフワーク。島根を拠点にしてからは、学生向けのイベントで体験談を披露したり、写真展を開催したことも。アクティブに過ごしてきた夫妻にとって、島根の環境はのどかすぎるのではないかと聞いてみた。徹さんは「車一台あれば気軽にどこでも行ける。僕はアウトドアが好きで、思い立ったらすぐ自然の中に遊びに行けるので楽しいです」。都会から遊びに来る友人たちにうらやましがられることも多いそうだ。
 菜実さんは徹さんと付き合うまで島根を訪れたことがなかった。「和歌山は晴れの日が多かったので、島根の曇りと雨の日の多さにびっくり。でも、出雲市は田辺市と同じような規模感の街で、住みやすそうだなと思いました。自然が豊かで、適度に栄えた市街地もあって、休日はみんな街の大きなショッピングセンターに行く…そんなところまで似てる!」と菜実さんは笑う。「関空など国際線がある大きな空港までは遠いので、海外旅行をするときはちょっと不便。でも出雲は大都会というほどではない適度に開けた町で、ちょうど良い便利さがあります」

遠くへ行けなくても心が潤う、
自然と街と人

 この2年はコロナ禍で海外旅行ができなかったが、近隣地域でのんびりと過ごしているため、さほど窮屈な思いをしていなかったそうだ。これからは少し足を伸ばして県内を探索してみたいと夫妻は話している。「この機会に島根の行ったところがない地域を旅してみるのも良いと思って。僕は出雲に生まれ育ったので、西部地域はあまり縁がないんです。益田や津和野はとても素敵な街だと聞くので行ってみたい。隠岐も良いですね」
 徹さんは早起きして庭の芝に水を撒いて手入れをするのが日々の楽しみの一つになっている。「島根は土地が広く地価が安い。東京などと比べたら土地・建物の費用がトータルでかなり抑えられると思います」と徹さん。庭でバーベキューをしてちょっとしたアウトドア気分を楽しむこともある。新居での暮らしも心の潤いになっているようだ。
 菜実さんは結婚前の会社員時代、多忙な日々を過ごしていた。「たまの休みは死んだように寝るか、ストレス発散のために買い物に行っていました。島根に移住してからは、身近なところに自然があるからか、ストレスを感じません。モノやお金の消費が減ったし、睡眠の質が上がったかも」。フリーライターとして旅行やキャンプの情報サイトで記事を書いている菜実さん。「家で執筆しているとき休憩がてら稲佐の浜に行って、お茶を飲みながら海を見てボーッと過ごすのにハマっていた頃がありました。リフレッシュできて、また頑張れるんです。コロナの影響でリモートワークや在宅ワークが定着してどこでも働けるようになってきた今、街の快適さと自然の豊かさがある島根に住んでいて良かったです」

「一緒に面白いことやろう!」
そんな仲間と出会えるふるさと

 徹さんは自らを「初めての人でもガンガン喋れる、すぐ仲良くなれるタイプ」と言う。妻からも「人の懐に入るのが上手」と評される。そのフレンドリーさは島根にUターンしてからも発揮され、イベントなどで友達を増やしているそうだ。例えば出雲市で毎月開催されるマーケットイベントに行った時、以前雑誌で見た食品加工会社のオーナーが出店しているのを見かけ、すぐに話しかけた。「こんなに素敵な人が島根にいるんだ…と思っていたので、会えて嬉しかった!『次は僕も出店側で出たい』と冗談半分で言ってみたら、次の開催日にはその人のブースのスタッフとして参加していました。そこからどんどん仲間が増えていきましたね」
 仲良くなる人たちの多くがUIターン者で、県外で得た経験を島根で活かそうとしている。徹さんも仲間たちの志に共鳴し、活動を広げている。時には自身が主催メンバーになることも。雲南市と近隣地域で開催している「青空珈琲部」は、ドリップコーヒーや靴磨き、古着販売など、メンバーそれぞれが得意なことや好きなものを持ち寄る小さな朝市のようなイベントだ。仲間たちとはイベント以外でも交流があり、一緒にキャンプに出かけることもある。「大人になって島根に帰ってみると、面白いことをしている大人がたくさんいた。少し年齢が上の人とも友達になれ、一緒に一つのことをするのがとても楽しいです」
 菜実さんは馴染みのない土地のコミュニティーに不安を感じていたが、フットワークの軽い徹さんのおかげで自然と輪の中に入っていけた。「県外からやってくる新しい住人を歓迎する雰囲気を感じています。都会は人のつながりが希薄とは一概に言えないけど…、例えば食事に行ったお店の人と仲良くなったり、馴染みのお店ができることはありませんでした。島根に住み始めてからは、オーナーさんや店員さんと喋って友達になって、大好きになるお店がたくさん。つながりが広がっています」

誰かと共に分かち合う時間を、
二人で豊かなものにしていく

 2020年には磯橋夫妻が主催者になり、松江市で小さなギャラリーを借りて、手作りのフードとドリンクを振る舞う映画上映会を開催した。「私たちの提案に友人たちが乗ってくれ、『私は料理を作るよ』『じゃあ私はドリンクで』とトントン拍子に決まりました。前向きに楽しもうとしてくれる仲間がいたからできたんだと思います。同じ空間にいる人たちと一緒に良い時間を過ごせたので、また次回もやってみたい」と菜実さん。今後は出雲市での野外上映会を検討している。目的はたくさんの集客ではなく、そこに集う人と豊かな時間を共有すること。友人たちも賛同し、仲の良いイベント関係者や行きつけの店のオーナーなども相談に乗ってくれている。
 結婚式も目標の一つ。「まだ挙式ができていないので、セルフプロデュースでやってみたいです。自然の中での式が理想!」と徹さん。思い描く式は、キャンプ場を貸し切って手作りするアットホームなスタイル。結婚式場やホテルでの挙式は、フォーマルな服装で集いかしこまった雰囲気で行われるものが主流だが、磯橋夫妻が目指すのは心地よくカジュアルなムードだ。菜実さんは「人生を一緒に作ってきてくれた友達に来てもらうのだから、自然体で過ごせるものにしたいです」と話す。島根に心地よさを見つけ、自分たちのスタイルでのびのびと暮らしながら、誰かと共有する時間を大切にしている二人。きっと素敵な式になるだろう。将来的に島根らしいセレモニーのお手本になっていくかもしれない。

磯橋 徹さん
磯橋徹さん
島根県出雲市出身。大学在学中の中国留学から海外旅行が趣味に。現在は出雲市内の企業に勤務。休日は、雲南市大東町を中心に開催される「青空珈琲部」のスタッフとして活動している。 ※掲載記事は取材時点の情報となります。
磯橋 菜実さん
磯橋菜実さん
和歌山県田辺市出身。カナダ留学をきっかけに旅行好きに。一般企業を経てフリーランスのライターになり、旅やキャンプのWEBサイトで執筆。現在はIT系の学校でHP制作などを学んでいる。 ※掲載記事は取材時点の情報となります。

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