都会ではなく、地方で学んで暮らす高校生活。
自分のチャレンジを形にできる。
出会える大人たちがたくさんいる。
これからの時代に大切な“生きる力が身につく”
「しまね留学」の魅力をご紹介します。
移住者インタビュー
「人と関わることが、
こんなに面白かったなんて!」
千葉から島根の離島へと、
県境どころか日本海をも越えて
「しまね留学」をした鈴木さん。
学校に寮に、そして地域の中に
笑顔になれるフィールドを見つけた
鈴木さんを訪ねました。
鈴木彩加さん
千葉県勝浦市出身。地元中学を卒業後、島根県立隠岐島前高校に2020年度からしまね留学。
部活動はバスケットボール部と地域国際交流部とを兼部。
寮生活を楽しみながら地域での活動にも積極的に参加し、島ならではの交流を満喫。
進学を応援する
島根県のさまざまな取り組み
しまね留学
あたらしい道が開ける「しまね留学」
「しまね留学」とは、県外に住んでいる中学生が島根県内の県立高校へ入学する制度で、なんと毎年約200人もの中学生が県外から入学しています。東京や大阪など、都市部での高校説明会を積極的に開催し、10年で県外からの入学者数は約3.5倍に増えています。
豊かな自然文化に恵まれた環境はもちろん、特色ある教育活動により、コミュニケーション能力や協働力といったこれからの社会で必要な多くの力を身に付けることができるます。
そういった点でも、近年「しまね留学」への関心は高まっています。
これまでとは違う環境での勉強や部活動。授業を通じて地域の方との出会いもあります。採れたて野菜の味を教えてくれる農家さんもいれば、都会から移住してきたIT企業の方もいる。そうした多様な生き方に触れることで、将来の自分のなりたい姿も見えてくるかもしれません。
フィールドワーク
地域とともに社会問題に目を向けた
「地域課題解決型学習」
「地域課題解決型学習」という言葉をご存知ですか?少子高齢化問題、空き家問題、医療問題など、地方はさまざまな課題の先進地です。生徒自らがそうした社会問題から関心のあるテーマを設定し、解決に向けて小さなアクションを重ねることは、主体性や探究性を育てる上でとても重要です。
千葉県から津和野高校に入学した鈴木元太さんは、竹を活用したプロジェクトに注目。コーディネーターさんに地域の方を紹介してもらい、放課後や休日になると竹林保全活動やイベント企画などに取り組みました。そして地域に関わる学びをさらに深めたいと、その後東京大学に進学しました。
鈴木さんは活動を通じて、「教職員の方や役場、林業に携わる皆さんと一緒に活動することで、景観や生態系への影響についてより深く考えることができました。ここでこんなに多くの人たちとの出会いがあるとは思わなかったです。いつか津和野に恩返しをしたいです」と語る。
島根県では学校と地域が連携して、生徒の学びを支える取り組みを推進しています。
ルーツしまね
島根とのご縁をつなげる「ルーツしまね」
「ルーツしまね」とは、高校卒業後の若者が島根と繋がり続けるためのコミュニティです。
「島根で高校時代を過ごした後、大学進学を機に島根から離れる人ももちろんいます。いろんな選択肢があっていい。でも、島根とのせっかくのご縁を、その後も大切にしてほしい」と、ルーツしまねメンバーの田坂日菜子さんは話す。
県内出身はもちろん、しまね留学の卒業生も参加し、平成31年から参加した人数は約500名超。島根、大阪、東京を拠点にして、島根にルーツを持つ若者がつながり、様々なプロジェクトに挑戦している。年末年始に東京から島根に帰省する貸し切りバスを企画したり、高校生向けのオンラインでの相談会を開催したり。しまね留学でつながった縁は、卒業後も続いていきます。