1000万人分の一人よりも
60万人分の一人の自分がいい!

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※2020年11月現在、東京都の人口:約1400万人、
島根県の人口:約67万人

ここで働きたい!この人たちと働きたい!
そう思えた会社に出会えたから、
人生で初めて島根県にやってきた。
真っ新な状態で飛び込んだ島根の暮らしは
「戸惑いと発見の連続が刺激的で
おもしろい」のだ。

インターンシップで訪れた
初めての島根にひと目ぼれ。

滋賀大学で行われた「地方就職セミナー」。そこで、ふるさと島根定住財団のブースにフラッと立ち寄ったことで、島根の企業と運命的な出会いをしたひとがいる。小田千愛さん、27歳。定住財団の担当者から「インターンシップがあるからおいでよ」と声をかけられたのをきっかけに、参加してみようと決めた。その時にインターン先に選んだのが、現在、彼女が勤めるコンサルティング会社、(株)エブリプランである。
「当時、なにかになりたいという理想もなくて、フワフワ生きていました。就職先はどこでもよかったんです」。だから、企業一覧から1社ずつHPを見ていって、たまたま一番おもしろそうな会社だったから、「ちょっと行ってみるか」そんな軽いノリで、人生で初めて島根にやってきた。

仕事って辛くて苦しいイメージ。残業なんて絶対にしたくないし、させる会社は絶対ヤダなと思っていたんです」。ところが、5泊6日というけっこう長いインターンシップ期間で、「現場で働いている社員のみなさんが、一生懸命でスゴくかっこいいな!と思えたし、良いものをつくりたいから結果として残業になる」ということに気づき、働くイメージが湧いたという。

そして、なにより「社員のみなさんはもちろん、出会う人みんなが〝よう来たね〟といって、私にもちゃんと目を向けてくださって。すごくあたたかいな~と思ったのを覚えています」と当時の島根の印象を振り返る。

わざわざ車で行かなくても
そこら辺にある圧倒的な自然。

「都会だと、四季というのは感じに出かけるもの。車で2~3時間かけて、紅葉を見に行く。桜を見に行く。海に泳ぎに行くみたいな感じ。けれど、島根には、そこら辺に四季がありますよね。社長が、自宅の庭でとったミカンや柿を持ってきてくださって、社員みんなでいただく。そうやって四季を感じることのよろこびがあって、おいしい食べ物への関心も高まりました」

実は彼女、魚が苦手だったという。とくに生魚がダメだった。ところが、仕事で行った隠岐の島で食べたイカに「めっちゃおいしい!」と感激。それから、新鮮な魚介が大好物になったのだそう。「もちろんジャンクフードも好きですけど。島根に来てから、食も含めた暮らしそのものが豊かになったなと感じています」

まったく新しい環境に、もちろん戸惑うこともある。そのひとつが方言だ。たとえば、仕事で年配の方にお話を聞いときのこと。「みなさんから〝しわい〟と〝やれん〟っていう言葉がめちゃくちゃ出てきて。そのニュアンスの違いに悩みました」。さっそく会社に帰ってその違いを訊ねてまわると、「しわい」は「キツいけれどまだ頑張れる状況」。それよりもっと深刻な状況が「やれん」で「もうお手上げだ」みたいなニュアンスという結論になった。そんな日々を「おもしろいですね。戸惑うというか、発見なんです」と楽しんでいる。

都会では埋もれてしまいそうでも
島根なら自分の役割がちゃんとある。

たとえば、島根県だと、自分が60万人分の1人じゃないですか。これが東京にいたら、1000万人分の1人になる。極端な表現かもしれないですけれどね。島根には、自分の役割みたいなものがちゃんとあって、あらゆるチャンスが掴みやすいと思うんです。たとえば、過疎化・高齢化が進む島根では、解決すべき地域の課題がたくさんあります。それを仕事にできる、そして自分が関われるチャンスは、都会の大企業よりも大きいと思うんです」

島根で、社会人になって4年。仕事が、年々楽しくなっている。大きな仕事も任されるようになり、プロジェクトの主担当として動くことも増えた。小田さんの仕事は、広くいうと、地域づくりに関わるコンサルタント業務。地域には〝地元を良くしよう!〟という熱い思いを持った方たちがたくさんいる。その思いを実現するためのプランをつくり、どういう仲間が必要で、どういう技術が必要か一緒に考え、その実行の伴走者となりお手伝いをするのだ。とにかく今は、そんな仕事が楽しくて、「成し遂げたときの達成感や、お客さまから〝ありがとう!〟といっていただけた瞬間が、一番満足できるとき。今はそれ以上のものはないかも」と話してくれた。

プライベートでは、2019年1月、社内恋愛を経て結婚。前撮り写真の撮影場所には、島根半島の北浦海岸を選んだ。「泳ぐわけでもなく、釣りをするわけでもないんですけど。思い立ったらすぐにフラッと出かけられる。海が身近にあるこの環境がすごく好き」。島根の海は、結婚前も現在も、小田さん夫婦の大切なデートスポットなのである。

なんてことない暮らしの技が
すごく価値あることだって気づいた。

地域づくり支援などの仕事で、県の山間地域へ行くことも多いという小田さん。一次産業の生産者さんをサポートする仕事で、邑南町に行ったときのことだ。地元のお母さんにつくっていただいた〝おひたし〟みたいな料理がすごくおいしかったのだそう。そこで、「この細い麺状になった、シャリシャリした歯応えの野菜って?」と訊ねたら、「そうめん瓜だよ」の答え。初めて聞く名前に「なんじゃそりゃ!?どういうふうに生えてて、どうやって調理するんだろう」と驚いた経験がある。
「島根では、多くの家庭で漬け物とか味噌とかもつくっていることを知って。地元の人にとっては、なんてことない暮らしの技なんでしょうけれど、それがすごく大切に見えて、価値のあることだと気づかされました。ネットにレシピがのってるわけじゃなくて、各家庭で大切に受け継がれているものって、島根にはたぶん無数にあるんだな~。それって、すごく恵まれていることなんだろうな~と仕事を通じて発見させてもらっています」

島根で出会えた会社で、仕事に夢中になれた小田さん。これからも、あんな島根や、こんな島根を、仕事を通して発見してくれるのだろう。

田窪大樹さん
小田千愛さん
滋賀大学経済学部を卒業と当時に、滋賀県から Iターン。松江市に決めたのは「ここで働きたい!」と思えた会社に出会えたから。苦手だった魚介が大好物になったり、方言に悩まされたり、暮らしのなかでの発見を楽しんでいる。 ※掲載記事は取材時点の情報となります。

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